2021/07/03 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にプリシアさんが現れました。
プリシア > 暑い日が続く此の頃、そんな時だからこそ寧ろお風呂に入ってさっぱりするのが良い。
そんなお誘いを受けて、今日もお友達に連れられてやって来た。
前に一度入ったし、今日は入ってなかったお風呂に入ろうとの意気込みも在るのだが。
矢張り此の時間帯はそう人も居ない。

只前回と違うのは、今回は混浴だと云う事か。
そうした理由での水着姿と為れば感覚はお風呂寄りもプールが近い。
実際に今入っているのは少し大きなプールを連想させる様な大きな水風呂。
遊泳も禁止されていないのだから、本当に其れと同じに考えて良いのかもしれないか。

本格的に泳ぐ様な場所では無いものの、泳ぎの得意でない小さな少女にとっては練習に丁度良い場所とも為るか。
パチャパチャと犬掻きで水を掻き分け泳いでいた。
まだ其の泳ぎ方しか出来ないのもあるし。

因みに他のお友達は皆普通に泳げるみたいで。
各々で此の少女の様に泳いでいたり、別のお風呂で楽しんだりしている子達も居た。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 茹だるような暑い日が続く夏。
一般市民に取って一番手軽に涼を取る方法は水浴びとなる。
校外の村であれば川での水浴びとなろうが、王都であるマグメール近郊には、
喜びヶ原に流れる大河の水を引き込んで作られた水遊場も存在して、
此処20年程は夏場の娯楽として定着して多くの利用客を受け入れている。

尤も、其処迄、足を運ばずとも、王都内には公衆浴場は事欠かず、
その中には大きめの水風呂を備えている施設も幾つか存在しており。
本日、彼が足を運んだのも九頭龍の水浴び場の中でも水風呂のある施設。
名目上、混浴との事で水着を着用して上半身裸という姿で足を運べば、
プールと見紛うような広めの風呂に先客達の姿を見付けると双眸を細め。

「――――ん? アレは……、
 おぉい、もしかして、プリシアちゃんじゃないか?」

先客の利用客の少女達の中、見知った顔を見付ければ、片手を振りつつ、
プールサイドにまで歩み寄れば、縁に腰掛けながら相手が此方に気付くか、と暫し待ち。

プリシア > 高が犬掻きと云えるのかもしれないが、少女にとっては最近やっと覚えた泳ぎ方。
流石にまだ速く進む様な泳ぎ方は出来ないが、普通に泳ぐ分為らば此れが出来れば十分だろう。
もっと速く泳ぐ泳ぎ方を覚えるのはもう少しばかり先か。
そうして水風呂の端から端を泳いだ丁度其の時に自分を呼ぶ声が耳に届く。

「……あ、トーラスおじさん」

其の声の主が知ってる人だと解れば、同じ様にパチャパチャと泳ぎ其の声の主の元へと近付いて行った。
泳ぎ寄って来た時には縁に腰を掛けている男性。
普通にお風呂に浸かる様に其の場に座り込めば、其の男性を見上げて。

「こんにちは、なの、トーラスおじさん」

そう挨拶をし乍ペコンと頭を小さく下げて、ニコッと人懐こい笑みを浮かべるのだった。

トーラス > 離れた場所から両手両足を蹴り、懸命に犬掻きで泳いでくる少女。
愛くるしいその行動に、思わず、頬肉を綻ばせると微笑を過ぎらせる。
そもそも、充分に足が付くような深さであれば、彼女が泳ぐのを待つよりも、
此方から近付いた方が早いのだろうが、微笑ましい努力に水を差す事もせず。

「……こんにちは。プリシアちゃん。
 すごいな、もうこんなに泳いだりできるんだな」

流石に此の水風呂は先日の浴槽と異なり、如何わしい仕掛けは施されていないらしい。
水の中に腰掛けながら、頭を下げてくる少女の笑顔に片手を伸ばすと、
漆黒の髪の上に彼女の小さな顔を包み込むような大きな掌を置き、撫で回して誉めてやる。

「今日も、友達と一緒に遊びに来たのかい? あっちで泳いでいるのが友達なのかな?」

頭から手を離すと共に足の先から温い水の中へと身体を滑り込ませる。
太腿程度の水深に下半身を沈めながら、周囲を見廻せば、他の女児に視線を止めて、
再び、少女へと視線を降ろせば問い掛けを紡ぎ。

プリシア > 「うん、いっぱいね、頑張ったの。
もうちょっとね、泳げるようになったら、違う泳ぎ方も、覚えようかなって」

男性の言葉に小さく頷いて答え乍。
褒められるのが嬉しいのか、浮かべる笑顔とは別に小さな翼と尻尾がユラユラと揺らされていた。
水泳を習い始めたのは此処最近だから、そう考えると此処迄泳げるのは本当に大したものではあるのだが。
伸びる手が頭を撫でてくれた為らば、気持ち良さそうに目を閉じて大人しく其れを受ける。

「うん、プリシアね、一人でお出掛けすると、みんな心配するから。
でもね、お友達となら、みんな一緒だから、大丈夫なの」

手が離れれば目を開いて、改めて男性を見上げ乍小さな手振り身振りを加えてそう答えた。
お友達からは男性が小さな少女の知り合いと其の雰囲気で解るのだろう。
各々で楽しんでいたりもするのも在るし、気を遣っているのも在る様で、遠目に見ているだけに留めている様子だ。

トーラス > 「へぇ、子供は成長が早いもんだなぁ。
 おっと、違ったね。プリシアちゃんはもう大人だったもんね」

頭を撫でてやれば背後の翼を尻尾が揺れる仕草が目に入る。
彼女が人間ではなく竜である証であるそれらが感情に応じて動く様子に双眸を細めつつ、
恐らくは特注であろう水着が一体、どのような構造になっているのか、と好奇心から眺め。

「あぁ、成る程ね。おかあさんやおねえさんが心配するのか。
 ――――なぁ、プリシアちゃん。折角だから、お友達におじさんの事を紹介してくれないかな?」

生粋の女好きであり、根っからの助平な中年男。
それでも、年端もいかぬ彼女と同じ位の年齢の女児であれば、
どうしても庇護欲が先行して、誰彼構わずに劣情を抱くような事もない。
遠目に此方を窺っている彼女の友人達を眺めての感想も同様であり、
その少女達を性的対象と捉える事はないだろうが、不意に別の悪戯心が芽生えてくる。
頬肉を弛めて、口角を吊り上げると、傍らの少女へと笑みを浮かべながら頼み込み。

プリシア > 「うん、みんな、すごいって。
子供とか、大人とか、あるの?」

屹度男性が如何した意図でそう云ったのか迄は多分理解してないのだろう。
不思議そうに小首を傾げる。
因みに水着は男性が考える通りに特注品だ。
背中は開けた構造にすれば良いのだが、尻尾の穴だけは合わせなければ為らないのだから。

「うん、プリシアもね、あんまり、心配させたくないし…
お友達?うん、大丈夫だよ?」

男性が何を考えているのかは解らない。
だから純粋に其の言葉を其の侭で考えてしまう。
少し困り顔でそう答えた後、お友達の紹介は快く受ける。
願われるが侭にお友達に声を掛けて、紹介させる為に寄って来て貰うのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からプリシアさんが去りました。