2021/06/21 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/大浴場」にリスさんが現れました。
リス > 九頭龍の水浴び場。
 様々な貴族や、平民たちが使う大浴場、リスのお気に入りのスポットのうち一つである。毎回違う温泉でもあるし、毎回違う場所でもある。
 今日は、仕事が終わった後に一度家に引き返し、家族を呼んで皆で遊びに来たいと思って、やって来た。
 ただ、家族のみんなが一緒に、という訳ではなく、三々五々違う所へ。
 まあ、皆で出かけて来たと言うのが大事だし、何かがあれば呼びに来たりするだろうから、と少女は時間だけを決めていってらっしゃい、と見送ることにした。
 そして、一人。

 自分も気分のままに、温泉を巡って居た所、大浴場にたどり着く。
 一面の湖のような大きな大きな浴場で、ここ、良いわね、なんて笑う。
 のんびりのびのびとお風呂に浸かろうか、なんて考えつつ、少女は大浴場の中に、足を運ぶ。
 体などは既に別の風呂で洗っているし、軽くかけ湯をして、再度肌に暖かなお湯を流して見せる。
 温泉の効能はどれかしらね、と、看板を探しつつも、海辺を模した砂浜のような足場を進んで、お湯に。
 奥の壁画と合わせて、海に入っているかのような、そんな気もする温泉だ。
 屹度、あの子とあの子なら、泳いでいるわね、とか、そんな思考をしながら、小さくふふ、と笑う。

リス > 「さて。それはそれとして。」

 温泉に着たはいいのだけれど、家族はみんないない、思い思いの所でお風呂に入っているのだろう、それ自体は良い。
 ただ、自分が今は一人になってしまってた幾つ、という所が多くなってくる。
 なので、誰かと喋ったり、遊んだり、交わったりしたいと思う次第で、それが強くなってくる。
 誰かいないかしらね、と、ジャブリ、と立ち上がり、湯を掻き分けながら歩く。
 じゃぶ、じゃぶ、と海の水のような青い色をした、綺麗なお湯の中を、ゆっくりとウォーキングするリス。
 きょろり、きょろり、と空色の瞳は、右に、左に、誰かいないかしら、と人を探す。
 大浴場と言うべきであって、水平線が見えるぐらいに広い、正直水平線は幻だろうとは思うのだけども。
 それでも、それぐらいに広い事は間違いないのだろう。

「どなたか、いらっしゃいませんかー?」

 余り大声では、周囲の迷惑にもなろう、だから、少女は少々控えめに、声をあげてみることにする。
 誰かいてくれると、嬉しいのだけども。
 可愛い女の子だったら、直ぐに口説こうとか、そんな風にも思う。
 きょろ、きょろ、と、少女は、海のような温泉を、みまわしながらすすむ

リス > 流石に、今の時間は純粋に人が居ないようだ、凄くレクリエーション施設的な温泉でもあるから、人のいる、以内に関しては運と言うのもある。
 人の気配も、人影も見えないので、今は、そう言う時間帯なのだろう、と少女は軽く肩を竦める。
 そして、じゃぶりじゃぶり、と浅瀬の方に戻っていくことにした。

「何か、イベントとか、在ったかしら……?」

 温泉は偶にゲリラ的なイベントもするらしい。
 運が良いと、それが見れるし、運が悪いと、巻き込まれる。
 イベントと一口に言ってもいいイベントだけではない、例えば女の人を捕まえて、輪姦ショーと言うのさえあるらしい。
 流石にそう言うイベントに当たりたくはないのだけれども、何か、良いイベント。
 こう、御馳走が食べられる、とか。
 そんなイベントには、当たってみたい者ね、なんて考える。
 あるのかどうかも、噂でしかないのだけども。

 それは兎も角として。少女は茶プリ、と白い肩までお湯に浸かり、ふぅ、と大きく息を吐き出す。
 プルンとした胸が、お湯に浮いて、ぷかりと仄かに桜色に染まるその胸を晒す。
 この後は、何か美味しい物でも、食べようかな、なんて、天井を何となく眺める。
 海の様相だからだろう、空も、素敵な青空だった。

リス > 流石に、楽しそうなお風呂場とは言え、一人きりと言うのは、あまり面白くはない。
 こういう場所は、誰かと一緒にいてこそ、と思うし、それが一番楽しくなると思うのだ。
 それに、結構時間を潰している筈でもあるから、そろそろ皆お風呂から上がってくるだろう。
 それなら、其処に合流をして、皆で一緒にどこか美味しい所でご飯を食べるのも良いはずだ。
 そう考えて、少女は立ち上がる。

「じゃあ、そろそろ、戻って合流、しましょう。
 食事は、何がいいかしら……?」

 偶には普段食べないような物も、良いかもしれないわ、そんな風に考えながら。
 のんびりと、少女はお風呂を去っていくのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/大浴場」からリスさんが去りました。