2021/05/28 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 露天風呂」にアンネリーゼさんが現れました。
■アンネリーゼ > 普段であれば花弁を浮かべた浴槽を楽しむ少女だが、マンネリに感じるときもある。
そんな時に訪れるのが、九頭龍の水浴び場――異国情緒溢れる王都の温泉宿だ。
一般庶民から王侯貴族までの誰しもが楽しめる宿は、少女にとっても素敵な遊び場。
今日は悪戯心がむくりと湧き上がったからか、敢えて混浴の露天風呂でお湯を楽しむことにして。
「……だぁれも居なくて貸し切りなのは、気分いいけどつまんないわぁ」
かぽーん。夕食後の一時を狙ってみたが、悲しいことに風呂場は無人だった。
それはそれで贅沢この上ない夜天の風呂を独占できるのだが、今日の少女の気分ではなく。
途中で女中さんにつけてもらった異国の酒――米で出来ているらしい――をちびり。
この風情ある容器――徳利とお猪口――だと、一度に量を飲めないが、それがむしろ快い。
きんと冷えた甘みと立ち上る酒精。そのふくよかな味わいに舌鼓を打ちつつ、羽根を伸ばす。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 露天風呂」にアクィラさんが現れました。
■アクィラ > 普段は川辺で鳥の姿となりばちゃばちゃと烏の行水よろしく数十秒でお風呂ならぬ
水風呂終了していそうな子なのに何を思ったか九頭龍の水浴び場―温泉宿を訪れた。
たまには奮発をして温泉宿に留まり羽を休めるという行為も良しと思って、人の姿を取り混浴の露天風呂へといざ。
湯気が立ち上る露天風呂、水気を含んで色々と跳ねる髪の毛、
掛湯をして「ひゃあちっ」と声を漏らし夜の露天風呂の隅に入湯。
気を緩めないようにじわじわと温まり始める普段ゆっくりとか無縁のワーカーホリック狩人一名。
■アンネリーゼ > ちびりちびり。冷酒と肴の干し肉を乗せた木の盆をお湯に浮かべながら。
ゆるりとした時に浸っていると、ようやく誰かのやってくる気配。
さてさて、どうしたものかと様子を見ていれば、見事なプロポーションの女性がやってくる。
なるほど、褐色美人。それも素敵な選択肢だ。ちらりと視線を向けたまま、冷酒を一口。
ともすると聞こえてくる、岩の湯船に入る際の悲鳴。クールと可愛いのギャップ狙いかしら。
「――ふふ、こんばんは、良い夜ね?」
元よりちょっかいを掛ける相手を探していたのだ。ほんの少し声をかけてみよう。
気づくなら良し、気づかぬならば静かに眼福に浸ろう。そんな面持ちで。
■アクィラ > 普段水風呂の住人が露天風呂それも分類上はお湯に入りに来る。
どれ位露天風呂に耐える事が出来るのか、いかに逆上せずにゆっくりと浸かる事が出来るのかが分からない。
湯気の向こうで誰かが先に入湯をしているのが遅れ馳せながら出来た気がする。
入湯をしながら惜しげもなく白磁の肌を晒し、何かの飲み物を入れた徳利と猪口を木の盆に載せ
湯の中に浮かべるという優美な振る舞いをしている少女の恐ろしくも
金髪赤瞳白肌という人離れしていそうな美しさにゴクッと喉を鳴らしたのが分からないという心情。
「ごくっ。あ、こんばんは。いい夜かはわからない。お忍びであろうか?」
どことない何かぞくっと湯につかっている筈なのに寒気がするのは何故か。それが何なのかさえ分からない。
■アンネリーゼ > なぜだろうか。彼女はヒトの姿をしているのに、どことなく鳥のような雰囲気を感じる。
少女の気のせいか、或いは鍛え抜かれた審美眼、観察眼の類が奥底を見抜いたのか。
――とは言え、誰しもが癒やしを求めて訪れる温泉で、誰何や詮索も無粋だろう。
気づかぬふりを決め込んで、冷酒を舌の上で転がす。米のワインとも言うべき甘露だ。
「あら、お忍びと言うほど素敵な身分ではないわ。貴族よりは商人の類だもの。
温泉、気持ち良いわよねぇ。こう、ぐぅっと体を伸ばしてから力を緩めると素敵よ?」
心身を解して、弛緩させる。そのために重要なのはリラックスだ。
対する彼女は何か緊張しているようだが、はてさて、温泉は初めてだったのかしら。
などと呑気な考えを浮かべるのみ。自分が緊張の原因かもしれないなどとは、思っても居ない。
■アクィラ > 普段街中に降りても取引をしたら即座に山に戻ってしまうのに、
今日は特に獲物という物がなく仕方なしにお金もたまったし、
たまにできる範囲で一泊泊まってみたい宿でやって来た。
謎の得体の知れなさでぞくっとした湯気に充てられて肌の上をつっと落ちる水滴。
そ、それは気のせいと本能が織りなすある種の気配を読むという技かも知れなかったのだけど、
ここは宿という事で考える事は、やめる、やめよう、無駄だと思う。
職業上最低限の嗜みとして―くん、酒か酒さの香りがする。少女が持っている猪口にある模様。
「貴族は出会うのが稀、商人は取引で逢う位?
気を緩めると色々と出るから 体を伸ばして力を緩めると大変。
酒の香りがする気がする?」
いやいや、全緩めると引っ込ませている背中の翼とか尻の尾羽、頭に生えている頭羽等色々と出てしまう。
温泉は半年に一度しか入りません、ほとんど水風呂で終わってます。湯につかる習慣はあまりないので来るたびにほぼ初心者!
忘れたころに来るものだから 鳥頭も手伝って格上の相手とかがいるとほぼ緊張するという悪循環。
■アンネリーゼ > ほわりと湯気が立ち上る中、彼女もどうやら寛ぎ始めた様子。
それで良い。目の前でガチガチになられるとそれはそれで居心地が悪いのだ。
鼻をひくつかせる仕草には、一度首を傾げてから、あぁ、と気づいた素振りを見せる。
「ん、そうなの?それなら、今度商売をする機会があるかもしれないわ。
――色々出ちゃうのは……そうねぇ、ここはお風呂だから、大変だわね。
……これは異国のお酒なのだけど、興味があるなら飲んでみる?用意するわよ?」
笑顔とともに中を指でなぞれば、するりと現れる徳利とお猪口。
ついでに木の盆をも生み出すと、それらを彼女に向けて流してみよう。
中身は自分が飲んでいるのと同じ異国の酒。理解したから生み出してみたが、はてさて。
■アクィラ > 完全に寛ぐのは信用と信頼を勝ち取った者の前でのみ晒す事にしている。
裸体を晒すのは躊躇ないのは、普段鳥の姿の時は全裸だからなぁ、だった。
酒とか食べ物の匂いには目ざとい流石一応野生動物扱いになる女は。
「普段はギルドで細々と取引をしている。伝手がないのでいつも苦労。
此処は公共の宿だから出てしまうのはご法度。酒…一口なら」
何処から出た?魔法?それとも何?どうやってどこから出てきたのかと首を傾げ瞬きをし、
木の盆についでに出てきたのでそれをとんと掌で湯の上で受け取る。
木の盆の上に徳利とお猪口がのっている、徳利を傾けお猪口に注ぎ、
確かこう、と鼻で香りを楽しむ仕草をし、夜天だから目で楽しむのは――諦めた、鳥目ではっきりと見えない。
舌鼓で楽しめるか―お猪口を口付けて傾け飲む。こちらの酒とは違う何かの穀物で出来た酒のよう。
「少し発酵した穀物酒?冷たく冷やして」
酒自体の感想はそれくらいしか出せなかった模様。
■アンネリーゼ > 酒を振る舞っては見たものの、効果は芳しくなかった。好きなものではなかったか。
それはそれで、少女の魔力がほんの少しばかり費やされただけの品。退屈しのぎの産物だ。
彼女が手を付けないならば、後で自分が飲もう。その程度の面持ちで。
「伝手がないなら、地道に信頼を積み上げるのが得策ねぇ。
ギルドだって、貴女がいつもきっちり納品してくれたら、懇意にするはずだし。
商人は、売り物が常にしっかり入ってくるのが好ましいの。ギルドもきっと同じよ」
ギルドに納品する品々も依頼を受けて仕入れることになったものが多い筈。
ならば彼女が着実に仕事を熟していけば、きっと彼女を頼る人も増えるだろう。
考えてみれば当然のことだが、そこはまぁ、お節介な老婆心のようなものと思ってもらおう。
「ん、お口に合わなかったかしら?今度の再会があるなら、また別のものを馳走するわ」
何が好きなの?と問うように首を傾げつつ、のんびりと待とう。
彼女が警戒して答えないなら、それを受け入れるつもり。酒の席の話なのだから。
■アクィラ > 酒より自分で刈り取った獲物の肉、火で炙った肉 市場で購入した肉。
やはり猛禽類な中身の鳥が変化した女の好みは肉だった。
多分酒と肉が出されていたら速攻で肉をさらってむしゃむしゃと食べていた筈。
こう魔物の肉は大抵討伐リストに貫いているものだけど、
そこそこおおきい熊とかは歯ごたえがあって皮とか牙とか人気の―…。
「細々と狩り続ける狩人だから、零細な狩人だと中々後ろ盾がないのが悩み。
ギルドのランクも微々たる上がり具合。難しいなぁ。そろそろ納品の時期だな。」
季節の移りめや動物の季節柄の移動に狩りの季節も到来する、
地味に仕事を消化し続けていたら気づけば半年経過していたという。
そのまま放置していたら一年単位で街に降りてこないワーカーホリックまっしぐらの狩人がここにいる。
「すきなもの。 肉。新鮮な肉、歯ごたえのある美味しい肉。やはり肉を使ったつまみと甘露水。
今度の再会の時に頂ければ 代わりに 望む野生の動物を狩って来よう。
私の名はアクィラ、また今度どこかで」
湯に浸かりすぎたのもあり逆上せてしまう前に上がってしまおうと
お猪口とか諸々を木の盆に載せて湯に浮かべるとそのままにして、ざっと湯から上がると部屋へと戻っていったとか。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 露天風呂」からアクィラさんが去りました。
■アンネリーゼ > 彼女の話を聞くに、肉と甘い水が良いらしい。火は通した方が良いのだろうか。
野生の動物を狩ってくる――狩人というのは豪快だ。その意気や良し。
「後ろ盾、ねぇ。私じゃそこまで力にはなれないけど、動物素材が必要な時はお願いするかも。
これから夏が来るから、その内に狩っておいてもらって、秋口に冬の備えの材料として、とか。
熊や猪、鹿の類が良いわねぇ。或いは、それに似た生体の魔物とかでも良いわよぅ。
魔物の素材は、普通の家畜や天然の動植物よりも価値が高い物が多いし……ね?」
彼女の実力はわからないが、狩ることが出来るなら魔物を狙うのも良いのかも。
などとのんびり提案しつつ、お猪口の中身をもう一度ちびり。そろそろ冷やが一本無くなる。
「それだったら、そうね、美味しいやつが良いわ。野兎とか素敵よね。
――私はアンネリーゼ。アンネでもリーゼでも、好きに呼んでくれて構わないわ。
じゃぁ、また。貴女と出会える運命が紡がれたなら、そこでお会いしましょう」
彼女が立ち去るなら、その背中をゆっくりと見送って。
彼女のために拵えたもう一本の冷酒を飲みながら、少しばかり一人風呂を楽しんだのだとか――。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 露天風呂」からアンネリーゼさんが去りました。