2021/04/29 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > 九頭龍温泉郷、九頭龍の水浴び場と呼ばれるその場所に、少女はやって来ていた。
 仕事の疲れから、羽を伸ばすのに、お風呂は得に良いと聞くし、それに……九頭龍山脈の温泉を使って入るものの、この場所は平民地区。
 つまるところ、仕事場のトゥルネソル商会より、とても近い所にあるので、帰りがけによる、とかそう言うのも楽なのだ。
 さらに言えば、お風呂というのは裸の付き合い―――この場所では身分とか立場とか、そう言ったものをすべて忘れてくることが出来る、そういう建前がある。
 なので、少女はここでは一人のふたなりの女の子でしかないと言える。
 体を洗い、温泉に身を投じ、一息を突いて、眺めまわすは周囲の風景。
 今宵は竹林というのだろうか、東洋にしかないと言われる、ミドリの細長い植物が沢山そそり立っている場所。
 その場所から見える夜空は、とても美しく見える、限定的に囲まれているから、なのかもしれない。
 沢沢、さわさわ、という音もまた、風情という物なのだろう、良いわ、と小さく笑って見せる。

「それは其れとして、だけど。」

 こういう所、人が居ないと、風景を楽しむ、それだけでも良いのだけど。
 人肌が恋しくなる、風呂で体が温まっていた、としてもなので、一寸誰か、居ないのかしら、と考える。
 ただ、温泉だし、大声上げて、探してみるのも場にそぐわないのよね、とため息一つ。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にヴァレリー=D=ツインテイルさんが現れました。
ヴァレリー=D=ツインテイル > 「はぁ……今日も疲れましたわね」

主に、悪巧みが。という部分を隠しながらそうつぶやきつつ。
女が、お気に入りの宿の浴場へと入っていく。
首をコキコキと鳴らしつつ、肩をぐるぐる。
豊満に育ったバストのせいで凝るこの肩の疲れを、さぁ解そう、と。
そう思って女が顔を上げると。

「……あら?」

普段の大浴場と、何か違う気がして。
女は、立ち止まる。
ん~? と、目を細め、一度浴場から出て、脱衣場の風景を確認。
しかし、何がどう違うのか気づけず。とりあえず、首を傾げ傾げ、もう一度浴場へと。

「……???」

やはり納得いかないまま、とりあえず体を洗い。
とことこと温泉へと向かい歩けば。
そこに、先客の姿を見つけ、小さく咳払いをし。

「失礼いたしますわね……」

そう。実に貴族らしい、完璧な(そして高飛車な)笑みを浮かべ。
先客に声をかけるのであった。

リス > のんびりとするために入ったお風呂、一人では寂しいので、せめて会話相手でも、と思っていた矢先。
 ふと視線を向けると、そちらには―――奥の方からやって来る女性の姿。
 どこか戸惑いが見えるのは、湯煙の所為というよりも、この場所の所為だろう、この場所は魔法で作られているらしく、日々変化している。
 昨日と同じ場所に行くと、昨日と全く違う場所に出るなんて日常茶飯事なのだ。
 慣れてないと、あんなふうに、不思議そうな表情になってしまうのも無理はないと、少女は思う。

「はい、こんばんは、良い夜、ですわね?」

 彼女が此処に来る少し前に気が付いたおかげで、高飛車な表情を作り上げる前に、少女は彼女の素顔を見ていた。
 だから、完ぺきな高飛車な表情に対しても、にこやかに返答をして見せる。
 平民という地位にはあるのだけれども、少女はトゥルネソル商会という大商会の一人娘。
 金で爵位が返るこの国においては、余裕をもった低い見積もりで伯爵位は固いというぐらいには、金がある。
 少女の個人資産で、という話なので、実家と、国中の店舗の総資産を合わせれば―――と。
 まあ、そんなわけで、一応此処にいるのは、貴族ではないが、お嬢様と呼ばれる程度の存在だったりもする。

「随分お疲れのご様子。
 今回の、この温泉、疲労回復にはとてもよく聞く、らしいですわ?」

 左手を持ち上げて、掌を見せたまま五指をそろえて彼方をどうぞ、と手を指せば、其処には効能が書いてあるボード。
 何やら、疲労回復で元気になると言った文言が書いてある。
 それを示してから、少女は少し移動し、彼女の入る場所を明けて見せる。
 必要ないぐらいには広く、10人から15人程は入れる円形のお風呂なのではある。
 移動したのは、対面に動くためと。
 あと、初対面の人に流石にあれを見せるのは、という少女の小さな羞恥心。

ヴァレリー=D=ツインテイル > 「……えぇ、そう……ですわね?」

未だ、気持ち落ち着かぬまま。
湯に足を浸けるか、というタイミングで言葉を返され。
女は、静かにそう返事をする。
良い夜、というかどうか。となると。
女にしてみれば、まぁまぁ、普通の夜なのだが。
ここで変に否定しても気まずくなるか、という思いがあった。

「へぇ……そうなんですのね。
 それは助かりますわ」

相手の言葉、そして振る舞いから。
少なくとも、それなり以上に社交界に近い立場の人間である、と。
女はそう判断し、言葉、態度を慎重に選ぶ。
そうして、ゆっくりと入浴し。

「はぁ……ふぅぅぅ……」

体の奥、臓腑に沈んでいた疲労を、息と共に体外へと吐き出した。
そのまま、ちら、と相手を見る女。
どこかで見たことがあるか? と。記憶を総動員し思い出そうとする。
そのまま、時間にして数十秒の間の後。

「……ッッッッッ……!
 トゥ、トゥルネソル……!」

そこで、女は思い出した。
女がまだ貴族でなかったころ。
女の家が、平民地区の小さな商家だったころ。
幾度と無くその名を聞き、あるいは遠目に姿を見ることしかなかった。
商売敵……いや、実際は商売敵にすらなれなかった、格上の存在。
トゥルネソル家の令嬢。それが、目の前の相手であるということに気づき。
女は、表情を強張らせる。

リス > 「えぇ、そうですわ?
 なにせ、こんなにも静かで、綺麗な空気、澄んだ空。
 清々しくありませんこと?」

 周囲の風景は、さやさやと、静かに笹の葉が風で靡いて成るような、そんな状態で。
 入ろうとした矢先の所での声掛けには、流石に失礼だったかしら、と入る様子を眺めながら考える。
 温泉のお湯に関しては、熱くもなく、温くもなく、丁度いい感じのお湯であり、入れば成程、全身から疲れが滲んで融けるかのようにも、思える状態なのだろう。
 現に、リスの方も疲れを、お湯に溶かしてはふぅ、と甘く熱い吐息を長く長く吐き出して見せるのである。

「此処は、何方かと言えば、当たりのお風呂、ですわ?
 情緒も何もないお風呂となれば、お湯が媚薬だったり、なんてよくある話ですもの。」

 とは言え、此処の温泉自体は、そういう行為は問題なくできてしまう。
 リスのほうなどは、お金を支払い、敢えてそう言ったことの公然の許可が出ている区域へと足を運んでいるのだ。
 なので、彼女はどうなのだろう、と首を傾いでは見る。
 迷い込んだか、それとも、その積りなのか、と。

「はい、お久し振りです。ヴァレリー=D=ツインテイル様。
 お仕事が成り、貴族へとなったそうで。おめでとうございます。
 この場で言祝ぐことをお許しくださいましね?」

 慌てる彼女に、少女はにっこりと微笑んで、彼女のフルネームを。
 商人にとって、他の商人は、仲間であり、ライバルである。その規模などは一切関係なく。切磋琢磨し、時には助け合うべき存在。
 なので、彼女の方から見れば天上だろうが、少女から見れば、同業者―――仲間なのである。
 その認識を覆すならば、其れこそギルドから抜けた上で、悪行に手を出さなければ、敵の人手はない。
 そして、手を携える仲間の顔も名前も忘れることはない、その辺りは、人間ではないが故の記憶力。
 ドラゴンの感覚からすれば、数年と、数日は、さほど変わりのない時間の流れであった。

 つまるところ、リスの視点から言えば、懐かしい顔が来ましたわ、という程度。
 にこやかに、彼女を見ているだけなのである。

「後、別に取って食いはしませんわ?
 此処が、どういう場所かを知っていて来たと言うのであれば。

 もっと、もっと、仲良く、したい、と思っては、おりますが。」

 にっこり、と擬音が出てくるぐらいに優しく笑う少女。
 リスを知っているのならば、これは、誰もが良く知る情報。リスは、同性愛者であり、嫁が既に、居る。
 という事。

 すなわち、彼女からしてみれば、貞操の方が、危険という事だ。

ヴァレリー=D=ツインテイル > 「あぁ、そういう……。
 それは確かに。同意いたしますわ」

女は、相手の言葉に小さく頷く。
確かに、相手の言葉どおり。
こと入浴するという環境としてみれば。
なかなかに風情のある様子ではあった。

「……らしいですわね。
 この宿の噂は知ってはいますが……。
 生憎と。そういう特別な湯には当たった事がありませんが」

ふむ、と湯を眺めつつ、女はそう呟く。
過去、この宿でそういった目に遭ったことが二度あるが。
それ以外では、普通の湯にしか入ったことはないな、と。
故に、そこまで警戒をしていないのであるが。

「……えぇ、お久しぶりですわ。
 ……いけしゃあしゃあと……。
 そちらから見れば、アタシの家なんざ目にも入らないでしょうに」

余裕たっぷりの相手の様子に、かすかに女の地がにじみ出る。
そもそも、貴族らしい、だとか。高慢な態度というのは。
貴族になってから身に着けた、いわば仮面のようなもの。
本来の女は、貧乏商人という立場に相応しい。
粗野な態度が性分の女なのだ。
そして、一方的にライバル視……というか敵視している相手との再会と成れば。
女、心中穏やかではおれず。

「何をバカな……。
 アタシは今や貴族! ツインテイルが三女!
 アナタとだって、対等に接することができる立場ですわ!
 ……ちょ、ちょっと待ちなさい。
 まさか、本気じゃありませんわよね……?」

仲良く、という相手に対し。
女は、フフーン! と高飛車に笑う姿勢。
だが、相手の笑みから何か、本気の気配を感じれば。
かすかにたじろぎ、やや腰を浮かせる。
女とて、相手の噂は聞いている。
だが、それはあくまでも噂であろう、と。
高を括っているのである。

リス > 「東方の米のお酒……などがあれば、もっと、楽しくなったやもしれませんわ?
 まあ、この広いお風呂に二人きりで、のんびりと占領する、それで十分かも知れませんけれど。」

 今回のお風呂的には、リスの自宅の風呂とさほど大きさ的には変わりはない。
 しかし、風情や、毎回の目新しさに関しては此方の方に軍配が上がるので、矢張り、通いたくなりますわ、と笑って見せる。 
 彼女も、それに同意をしてくれるので、ありがたい事、と言いながら、お酒でも飲みましょうか?なんて軽くお誘い。
 こういう場所でも、お酒は配達してくれるのだろうし。

「ふふ、注意だけはしておくと良いと思いますわ。
 此処のお風呂、噂では、入る前とは言ったあとでは、全然お風呂が違っているという事もあるでしょうし。
 道に迷う事なんて、日常茶飯事になるくらいに、毎回道が変わりますし。」

 訊いた話では、知らぬ前に貴族様用のエッチな部屋になってしまい、犯されたという事もあるらしい。
 それを避けるには、お金が必要と、世知辛い場所ですわね、等と、他人事。

「―――?何故、そうお思いに?
 商売というのは、其れこそ売るものが違えば、手法も違います。
 確かに、顧客の奪い合いの側面はありましょうが、大きな目的としては、人々の生活の為。
 協力し合っていくべきもの、ですから。

 それに、規模は兎も角、取り扱う物が全く違いました。
 其方の売り物は、とてもいい品揃えで、感心しておりましたのよ?
 そして、その結果、貴女は、貴族に。」

 別に敵愾心などは抱いていない。
 こちらは基本陸運、海運、空輸でのサービスや一般的な物……量産品の薄利多売。
 彼女が元、貧乏だとしても、商売に励み、今、貴族の地位を手に入れた。
 それは立派な結果であり、それに対しては、純粋な喜びしかわかないものである。

「ええ、本気ですわ。
 美しい方が、目の前にいらっしゃるのだもの。興奮してしまいますし。」

 目を細めて、じっと彼女の顔を見据える少女。
 桜色の唇をちろり、と舌が動いて、己の唇をそっと湿らせる。
 唾液で塗らり、と光る唇、ゆるり、とお湯の中を近づく少女。

「対等であれば、なお良し、と思いませんこと?
 それに……ええ。卑怯な言い方をしましょうか。

 私と情を結ぶ、体を、重ねる。
 つまり、トゥルネソルのコネと、お金が、貴女の前に近づいている、という事でもありますわ?」

 ふふ、と笑いを零す少女。
 貴族であれば、本来の旦那とは別に愛人を囲う事は珍しくなかろう。
 そして、貧乏貴族であれば、豪商のトゥルネソルの資金力は喉から手が欲しくなるだろう。
 三女の彼女が、トゥルネソルと絆を結んだとすれば、両親はどういうだろうか。
 この、莫大な富から、逃げることを、良しとするだろうか、と。

ヴァレリー=D=ツインテイル > 「ふむ……それはまた、興味深いですわね。
 確かに。ゆったりとできる、というのは。
 何物にも変え難い部分がありますわね」

ほぅ、と息を吐きつつリラックスしていく女。
女の自宅の風呂に関しては、こういった形式ではないので。
正直、広い風呂、というものに関しては弱い部分がある。
相手からの、酒、という提案には。ついつい頷いてしまうが。

「……怖い話ですわね。
 とはいえ、私とて、この宿には慣れてきていますから。
 心配は無用ですわ」

少なくとも、一、二回来ただけの客ではない、と。
なぜか自慢そうに言う女。
そもそも、多少は護身術の心得があるので、そこはまったく心配していないらしく。
慢心、とも取れる態度であった。

「ぐぬぬっ……。
 その、余裕綽々な態度が前々から気に食わなかったんですのよ。
 いつもいつも、アタシとは違う景色を見ているような、その、態度が……」

どこまでも余裕と気品を感じさせる相手の言葉に。
女は、歯噛みをしながらそう告げる。
とはいえ、相手の言葉には嫌味がないことも知っているため。
そこでまた、自分の小ささを自覚してしまう女なのである。

「ちょ、ちょちょちょ。
 ま、待って、お待ちになって!?」

どうやら相手が本気だ、ということに気づき。
女が慌て始める。
しかして、相手に美しい、などと言われれば。
当然、嬉しくないわけも無かった。
なにせ、相手は自分が羨んでいた存在。
その相手が自身をそういう目で見ているのだから。

「ぬっ……そ、それ、は……」

とどめ、と言わんばかりの相手の一言に。
女は息と言葉を飲む。
そのまま、相手に背を向け、頭を抱え、ぐぐぐぅ、と唸り始める。

女にしてみれば、ツインテイルの家、などは。
正直、どうでもいいのである。
むしろ、トゥルネソルの資本力を手に入れることによって女が魅力だと思っている部分は。

今や女のライフワークにして、本業とも思っている。
『悪の秘密結社の女幹部』としての活動がやりやすくなる、ということなのである。
……問題は、所属していた悪の組織が解散してしまったこと。
しかしそれも、金が有ればすべてが解決するのだ。
女は、相手に背を向けたまま身もだえし、どうすべきか、と考えるが。
そのせいで、相手の視線の先では。これまた豊満なヒップがくねくねと揺れ。
薄めの金色の茂みの奥の女性器が、丸見えになってしまっていることだろう。

リス > 「心の洗濯というべきなのでしょう、何も気にせず、ゆったりとする。
 自分で思う以上に、心は付かれやすく、それを癒すのには、こういう場所は得に良いと、思いますわ?」

 リラックスする彼女に対して、女は、己の体にパチャリ、とかけ湯をしながら問いかける。
 一応、ドラゴンでもあるものの、人でもある少女、精神的にはどちらよりなのかしらね、と考えながら。
 それでも、休息を、必要とする程度には、弱い存在なのでしょうね、と自分を分析するのであった。
 酒に関してうなづくのであれば、軽く指を弾いて店員を、東洋のお酒と、それを呑むための小さな器を注文する。
 しばらくすれば届くだろう。

「それなら、これ以上は。」

 慣れていると言うならそれでこの話は終わりであろう、酒を飲む方などに、集中した方が良い。
 慢心による被害などに関しては、少女の知ったことでは無いので、自業自得という物だと。

「―――人は、全く同じものは見ていないともいますわ?
 それに、私は人では、在りませんし。
 異なる考え、異なる目線、其処から、商いは成り立つと思いますわ。」

 そう、自分は純粋に人ではない、だから、人が苛立つところで、苛立たない、見ているものが違うと言われ、その通りでしかない。
 そこは、少し申し訳ない、商いの基本は共感のはずなのに、共感がずれているという事でもある。
 すべての相手に共感は出来ないとはいえ、彼女は努力する、人だ、其処に共感が出来ないのは、痛いと、思う。

「―――えぇ。」

 慌て始める彼女、普通の性癖の女であれば、良くある反応。
 よく見る反応故に、女は待つことにするのだ。
 彼女は慌てながらもしかし、否定はしない、そして、悩んでいる様子も見える。
 目を細め、少女は彼女の様子を眺めていることにする。
 彼女の情報を―――引き出すのだ、今、此処にいない、竜に問い合わせて。

 そして。引き当てる。
 彼女は思い悩み、頭を抱えているのは、色々と悩んでいるのだろう。
 そんな相手に、柔らかそうで美味しそうなお尻、それを見て。
 後ろから抱き着いていき、腕を回して、彼女の事を抱きしめ、己の乳房を押し付ける。
 お尻に肉棒は押し付けるが、挿入はしない。
 その状態で、耳元に唇を寄せる。

「―――うちには、城に遊びで忍び込める隠密、この国全体を見通す千里眼の竜。
 それらは、『野望』にはとても有力ではないかしら?」

 悪の秘密結社の女幹部。彼女は隠しているのだろうが、それをすっぱ抜くだけの実力のある存在がいる。
 悪い事はいけない事なのは知っているが、彼女を使い、統率された悪と言うのは在りだとおもった。
 制御できる程度の悪にしてしまえば。
 彼女の元に、悪を固めてしまえば。
 それは、ある意味では秩序を守る一助となるだろう。

 だから、手を貸す。
 その対価に、と、女は耳元に。

「金と、コネと、ドラゴンの力。

 貴女が、私と愛し合えば、それが使い放題に、為るわ?」

 ―――甘く囁く少女、その肉棒は、彼女に、リスの欲情を教える様に、柔らかなヒップに押し付けられる。

ヴァレリー=D=ツインテイル > 「えぇ、ほんとうに。そうですわね。
 こういった場所での憩いがあるからこそ、日々を頑張れるのですから」

確かに、と。相手の言葉に同意しつつ。
女は微笑み、体をググッ、と伸ばす。
湯の温かさは、じんわりと沁みこみ。疲労が解けていくのがわかった。

「……はぁ? どういう意味ですの、それは」

相手の、人ではない、という言葉にいぶかしげな表情になる女。
その言葉の真意を測ろうとするも。
そういった存在とあまり関わりを持たない女には、想像ができない。

「う~ん……いえ、でも……。
 ……って、ひゃうっ!?」

女の頭の中で、さまざまな計算がめまぐるしく回る。
しかして、結論をなかなか出せずにいると。
相手に後ろから抱きしめられ、か細い声が女の喉から出た。
唐突なことに、反応が遅れ。しかも、尻肉の間に、熱を感じるが。
その正体に気づけぬまま。

「……さ、さすがトゥルネソルのリス……。
 お見通し、というわけですか……。
 い、いいでしょう。そういうことなら……」

自身の裏の顔について知っている、ということを飲み込み。
女は、相手の言葉をよく吟味する。
どう考えても、資本力。
そして、コネと龍種の力は魅力であった。
ならば、この提案に乗り。せいぜい相手を利用してやろう。
そう考えながら、女は後ろを振り返るのだが。

「……はひ?
 ……。…………。……………………。
 な、ななななななにゃにゃにゃにゃにゃにゃっ!?」

そこで、目の当たりにした。
自身のヒップに押し付けられる、肉棒を。
瞬間、女大混乱。なんだか変な声を上げる羽目になる。
しかして、すでに相手には抱きしめられ、身動きは取れない。
のみならず、相手の提案に乗る、という意思を明らかにしてしまっているのである。
女はここで気づいた。すでに自分が、相手の術中にはまっている、ということに。

リス > 「ええ、ええ!」

 微笑みを零して、大きく伸びをする彼女の姿、貴族とか、そう言った存在ではない、屹度彼女の素の姿なのだろう。
 そんな、力の抜けている彼女らしい姿を見やり、少女は嬉しそうに頷いて見せた。
 今の彼女のはとても魅力的ね、とまで。

「そのままの意味、ですわ?」

 人ではない、人間ではない、ただ、今はまだ言い切れない。
 流石に契約を交わした後でなければ、言うことは出来ないだろう、とは言え、有名な話ではあるのだけども。
 最初の方はもっと隠していたが、最近はそれなりに有名になってきている、慣れてきている人も多いので。
 公然の秘密的な形にまで落ち着いている筈よね、と少女は首を傾いで考えて居て。

「可愛いお人、ね?
 本当に、欲しくなってしまうわ。」

 抱きしめられて、真剣に悩んでいたのだろう彼女の不意を突かれた声に、少女は楽しげに笑って言って見せて。
 背中に己の乳房をむにゅんと押し付けて、お尻の間に、肉棒をぴったりと押し付けて居て。
 耳元に甘く濡れた声を届けていくのであった。

「ええ、あまり酷い事には手を貸したくないのだけれど。
 そうね、ヴァレリーが首領となって、この国の悪い人たちを統率するのは、良いわね、と思ったのよ。
 私の妹たちも、力になれると思うのだし。」

 知り合いには、そういう悪だくみを得意とする人も多い。
 彼女は、自分が思う程に悪い人間ではなさそうだ、ならば、先程考えた統率された悪を任せても良いだろう。
 国の闇を固めて、判るところに判るように置いて、必要な時にガス抜き。
 それを考えたから、力になる事を言葉にする。


「――――あら?」

 凄い驚き用、というか、さっきから押し付けて居たのだし、今更気が付いたのかと、目を丸くする。
 しかし、彼女の姿が可愛らしく、だから、一寸虐めてあげたくなってしまうのだ。

「貴女の野望はその程度の覚悟しか、無いの?
 女に愛を囁かれ、愛し合い、孕まされる屈辱程度で、手放せるほど、安い、物なの?」

 彼女の混乱に、止めを刺すような少女の甘い声。
 彼女の興奮を誘う様に、秘所の入り口に、ゆっくりと、己の肉棒を押し付けて擦りつけていく。

「さあ、貴女の選択は?
 ちゃんと、言葉に聞かせてほしいわ、契るか、止めるか。」

 ね?そう、言いながら、少女は誘うように、腰を揺らし、秘所をぬり、ぬり、と素股で刺激していく。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からヴァレリー=D=ツインテイルさんが去りました。
リス > 継続します
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。