2021/02/18 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 割と常にいつでもいつだって。欲望にまっすぐ、だらだらするのが心地よいのである。
よって今日もそんなかんじの露天風呂――。
ひんやり冷えて、しとしとと少しずつだけど雪が落ちる。
湯気と混じって消えるのが、実にきれいだ。

「はー………、イイ、ねえ、ンむ。」

にまりと口元を緩めて、一人笑う。ふへへ、と。
大きな岩風呂の湯船に桶を浮かべて、中の猪口に入った酒をちびちび。
たまにはこういう、ちょっとずつもいいもんである。

「はー……風呂に入りながら酒ー…。いいもんだ。
 考えついたのは、どこの誰だったっけか。」

イグナス > ――考えても、いまいち思いつかない。まあいいかと頭を振った。

「ンー…だが、まァ、ちと贅沢すぎンなこれ。」

ぐびりと酒を喉にまた通した。
ひとりで味わうには、この空気感はもったいない。
酔うわけではないが、心地の良い感覚。
あァ、なにか、おもしろい酒の肴でも転がっていりゃあいいンだが。


「…そう、都合よかねェか。」

なんて独り言で笑い、肩を竦めた。
ちゃぽん、湯がはねて、湯気が揺れる。

イグナス > そう、面白いことも簡単に転がってない。
仕方なしと、もうしばらくだけ酒を楽しんで、出ていくのだった――

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイグナスさんが去りました。