2021/02/17 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
■リス > 「うーん……久しぶり、ね。」
九頭龍温泉……九頭龍の水浴び場。平民地区にある、温泉宿に、少女は足を運んでいた。
仕事で忙しかった、というのが大きいが、此処の所、この場所に来れて居なかったわね、なんて思うのだ。
仕事が忙しいという事は充実していることだし、良い事なのだろうと思うのだけれども、まあ……寂しいと思う事もある。
人肌が恋しいし、と、今日は……じゃなかった、今日も、というべきか、この場所に来る。
ふたなりの女の子が、相手を探すための場所、それが一夜の相手に成るのか、それともそうではないのかは、相性次第か。
受付でお金を支払い、場所を聞いて、木造の廊下を進み、暖簾という物だっただろうか、が掛けられたところを、潜る。
脱衣所で服を脱ぎ、タオル一枚となり、木製の引き戸を開いて入れば、其処は大きな、大きなお風呂だ。
湯煙でよく見えないが他にも人が居るらしいその場所、恐らくはふたなりか、女性か間違いは無いだろう。
この場所は、ふたなりの女の子が相手を求めるためのお風呂だ。
常連といって良いかもしれないぐらいに良く来る少女は、己の肌をタオルで隠しつつ、浴場へ。
体にお湯を流し、石鹸で埃などを落としてから、湯船へと。
今日のお湯は、ローズピンクの綺麗なお風呂、で良い匂いがしている、ちゃんと床迄見える透明度だ。
さらさらして居るので、粘液質のそれではないと、お湯を掬って確認する。
タオルを外せば、ぷるんと、其れなりに大きな乳房と、白い肌、一寸むっちりしているお腹とお尻。
―――そして、だらんと垂れ下がる男性器。少女は、ふたなりである。
自分の、ぽよりとしたお腹に、むう、と小さく唸りながら、湯船に入る。
お湯が湯船から流れ落ちるのを聞きながら、振りに身を預け、大きく息を吐き出す。
今回は、ジャングル風呂らしく、周囲に茂みが多く、青姦しているような気分になれそうね、なんて、小さく笑う。
■リス > 「良い、お湯ね。……こう、支配人と知り合えるなら、従業員の慰労のために、業務提携とか頼んじゃうんだけどな……。」
この場所温泉は、エロイことを抜きにして、掛け値無くいい場所だと思う。
なので、自分の所の従業員が気軽に使えると言うのであれば、それはそれで良い事だと思う。
が―――残念ながら、此処の支配人に出会ったことはなく、話をしてみたいと思っても忙しいのかアポさえ取れない。
一寸悔しいものの、出会えないことにぶちぶち文句を言っても仕方が無いのだし今はこの温泉を堪能する方が良いわね、と考える。
温泉を堪能と、言うよりも、此処での出会い、と、エッチな事を、といった方が正しいか。
今日はその積りで来ているのだし。
周囲の人影を見るも、今は一寸食指が沸くような人が居ない、可愛い人とかはいるのだけどね、と。
まあ、相手が居て、手を出しづらいと言うのもある。
向こうから誘ってくれるなら、三人で、とかも良いのだろうけれど、そういう訳でもなさそうだ。
ちゃぷん、と音を立てて、白い肌にお湯をかけ湯して、肌を磨いておく。
「んー……。」
ピンク色のお湯は屹度薔薇のお湯なのだろう、そんな匂いがする。
質の良い温泉に、こういう趣向は嫌いではない、けど。
一寸匂いが強い気もしなくもない、大きいお風呂いっぱいのバラの香り、人よりも嗅覚などが強いからなのかしら、と目を細める。
ちゃぷ、ちゃぷんと、お湯で何とはなく遊びつつ、少女は大きく伸びをする。
入り口の辺り、誰かが来ないだろうか、とか。
湯煙に見えづらい所に、誰かいないかしら、と。きょろきょろしてしまうので。
相手が居るカップルばかりなので、少しだけ、詰まんないな、とか思うのだった。
■リス > ちゃぷん、ちゃぷん、と、浴槽にしっかりとお湯を付けて、全身を弛緩させてお湯を楽しむことにする。
急いでも仕方がないし―――――。
「あれ?」
ふと、思い出す、そういえば――――。
「あ、不味いかもしれないわ。」
一つ、急ぎではないが用事を思い出したのである。
別に強制力のある約束などではないし、後回しにしていても問題ない程度の事だが。
思い出した、という事は、それは今行うべき事なのだろう。
少女の直感がそう囁く。
こういう時の感は、蔑にしてはいけない物だと、少女の経験から学んでいる。
出会いが無かったのは残念ではあるがまあ。
「また、別の機会があるわね。」
ざばり、とお湯を跳ね飛ばすような勢いで立ち上がる。
白い肌を滑るお湯を感じつつ、さて、戻りましょうか、と、少女は脱衣所へ。
脱衣所で体をふいて、水気を飛ばし、服を着て。
温泉を去り、家に戻るのだった―――。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。