2021/01/20 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……はぁ……」

寒さ厳しい王都。九頭龍の水浴び場、大浴場内。
露天風呂にて、しんみりと息を吐く男。

「……こう……いいもんだな……」

何が、と明言せずに。なんともぼんやりとした言葉。
寒い夜に、露天風呂で温まる。
なんともオツなもんじゃないか、と。
そう言いたいらしい。

「こういうのを、真の意味での贅沢というのかもしれんなぁ」

星空見上げながら、そう呟き。
男は、ざば、と。湯から右手を出し、指を鳴らす。
瞬間。湯の上に、木製のトレイに乗った酒が出現し。

「そしてこれが、贅沢を彩るおまけ、と」

男は、純白の陶器から、小さなグラスに酒を注ぎ。
ちび、とその生命の液体を口内に流し込む。
まさに、冬の贅沢そのもの、という様子であった。

セイン=ディバン > かくして、男は静かに露天風呂を満喫し。
日頃の疲れを癒すのであった……。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からセイン=ディバンさんが去りました。