2021/01/05 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/大浴場」にシロナさんが現れました。
■シロナ > かぽーん、と良い音が響き渡る。九頭龍の水浴び場にある、大浴場。
ふたなりだから、男湯、女湯どちらを選ぶことも出来ず、今回は大浴場にした、混浴の温泉である。
一応、場所的にはエッチな事を目的とした場所ではないのだが、まあ、場所が場所故に絶対とは言えない。
その辺りは運……と言うべきなのだろう。
母に似た少女は、戦士ギルドで思いっきり汗を流した後に、此処に来てお風呂に入るのが結構好きだ。
と言うか、トゥルネソルの少女たちは、其れなりに此処の事を気に入っていると思う、姉も、妹も此処に来るし。
意識してこないのは、叔母のラファル位だろう、裸になっていい場所なのになぜか来ない。お風呂が嫌なのだろうか。
そんな風に考えながら、洗い場で己の体をきれいに磨いて、褐色の肌をピカピカつやつやにして、汗をちゃんと流しきって。
それから湯船に浸かっていく。今回のお風呂は、緑色のお風呂だ、スライムか何かかと思ったけれど違うらしい。
東方にある何とかの湯、らしいのだけど、なんとかの部分は忘れた。ただ体にはよく、肌がきれいになるとの事だ。
「ふぃぃ……。」
お湯の中に、肩までゆっくりちゃぽんと入り込み、そして、大きく息を吐き出す。
全身に溜まっている疲労感が抜けていくような気がして、ふにゃり、と蕩けるように、少女は湯船に体を預ける。
そして、今はまだ柔らかい部分―――男の部分と、その下にある女の部分に目を向ける。
「―――――。」
よくよく考えると、自分だけ、なのである。
姉も、妹も、既に終わらせている、何時の間にと言えるけれど、終わっているのは間違いはない。
自分だけ、なのである。
トゥルネソルのドラゴンでもあるが、淫魔でもある。その辺りは、母の遺伝もあるし、姉も同じだ。姉の方が淫魔成分は強い。
とはいえ。
「処女……。」
早く散らした方が良い気もするし、でも、大事にしたいという思いがある。
姉に言わせれば、見た目や性格に似合わぬ、ロマンチスト、とかそんな風に言うのかもしれない。
うむむ、と、シロナは、難しそうに腕を、組む。
■シロナ > 「うー……。」
失礼な話だが、淫魔という物は、姉意外に見たことがないので、実は良く判らない、一応魔族であり、そういう種族と言うのは知っている。
しかし、母親は、その血を引いているというだけであって普通の人間……と言うには色々規格外だったが、その精神は人間だった。
淫魔の常識、とか、淫魔がどういう存在なのか、と言うのは、伝聞で聞いたもの、伝承に乗っているもの、その程度の知識しかない。
字面だけで、エロイことばかりしてる種族と言う認識がある程度だ。
姉は、淫魔と言う存在として、正しく有るのだろう……と思う、自分はどちらかと言えば、ドラゴンに寄っている。
エロイことは好きだけど、それ以上に暴れたりするのが好きである、母親と一緒に冒険者とかも良いな、と思えるくらい。
だから、悩む。
欲情の縁に背中を預ければ、成長途中の量の乳房がぽよんと、湯船に浮いて、ぷかっと浮かぶ。
母親ほど大きくはないけれど、屹度そのうちデカくなると思う、でも、それを言うとお姉様は怒るので言わない。
というか、揉んで大きくして、母乳出せとか言ってきそうな気もしなくもない。
「は。」
思考が逸れてしまったので、元に戻そう、処女だ。処女に関して考えて居たのだ。
この年齢で、処女なのは恥ずかしい事なのだろうか?姉も妹も、幼女の姿のラファルちゃんもすでにない。
という事は、矢張りない方が良いのだろうか。
でも、処女くらいは、流石に自分で選びたい、好みの男、とか、好みのふたなり、とか。
優しく、大事に奪われたいと思う。
一回しかないんだもの、と言う考え方はダメだろうか、一人きりゆえに、ぐるぐると、思考が回っていく。
あーぅーと、お湯の中でもだもだばちゃばちゃ、湯を揺らす。
■シロナ > 「……ラファルちゃんは良いよなぁ……。」
ダンディなおじさまが居て。と、ぽそりと呟く。あそこまでの都市でなくても、あんなふうに硬派な人が良いなぁ、と思う訳で。
その辺りは家族なのだろう、好みが似通ると言うのは。
こう、イケメンで硬派な人……この国にはちょっといないかもしれない、この国はエロイことに対して凄く奔放で、其れゆえに。
ナンパな人が多い印象がある、間違いではないともう。
まあ、仕方がないよなぁ、とそんな風に諦めのため息を零してから、立ち上がる。
ばしゃり、とお湯を掻き分けながら立ち上がって、ほこほこしている体を、手早くぬぐう。
「さて、と帰りましょーか。」
お腹も減って来たし、ご飯を食べて、みんなでワイワイ遊びましょ。
家に居れば大体シスカちゃんはいるし、屹度妹も引きこもりがちだからいるだろう。
その辺り巻き込んで、皆でゲームしたり喋ったりして過ごすのも良い。
もういい時間だしね、と少女はそのまま浴場を去っていった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/大浴場」からシロナさんが去りました。