2021/01/04 のログ
■デロス > 九頭竜の水浴び場。老舗の温泉旅館の温泉に浸かる一人の男がいた。
中年の小太りで、偃月亭という旅籠の主をしているデロスである。
普段は自身の旅籠で過ごしているのだが、こうしてたまに他の旅籠にも赴いている。
他の旅籠の傾向の調査などの理由もあるものの、一番の理由は自らの欲望を満たすためであった。
特に体にタオルなどはまかないまま、湯船に身を沈め、デロスは周囲を見回す。
「さて、獲物が来るといいが」
デロスが入浴しているのは、旅籠内に多くある特殊な温泉の一つ。
様々な魔術や魔導機械が仕掛けられており、常連客はそれを自由に使う事ができる。
この九頭竜の水浴び場の裏の顔、陵辱・調教のための場所の一つであった。
もちろん普通の客も利用することができるが、何も知らなければ、危険な毒牙にかかってしまう危険もある場所だ。
デロスはそんな温泉に浸かり、獲物を待っていた。
ここは混浴であるが、女性更衣室にはそういった記載がされておらず、入ってやっと混浴だと気づくというような仕掛けがなされている。
■デロス > 「お……来たか」
しばらく湯船に浸かり時を待っていたが、やがて温泉につながる扉が開く。
湯けむりの中に見えたシルエットは女性のそれで―ー
今日もまた、一人の女がデロスの毒牙にかかることとなった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からデロスさんが去りました。