2020/12/09 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > お気に入りの場所には、思わず入り浸ってしまう物ね、と少女は思いながら、九頭龍温泉のお風呂の中で考える。
 今回は、新しい商売に関する何かを考えようと思って居たので、上の方の健全な方に行こうと思って居たのだけど、気が付いたら、足は此処に来ていた。
 それとも、此処に連れ込まれたと言うのが正しいのだろうか、この宿の特異性を考えればそうかもしれないわ、と。

「うん。」

 この宿に関しては、考えるだけ、無駄だ。
 噂によれば、男湯、女湯に入っていたら、いつの間にか混浴になっていた、とか。
 敷居が無くなっていた、とか、そんな噂が飛び交っているし―――この間、確か、エッチないと出られない部屋だったか。
 そんな部屋が生えて居たのを思い出した、興味はあったけど、入らなかった。
 あの後は見てない。
 とりあえず、今日はのんびりとお風呂に遣っていることにしよう。
 ふう、と、息を吐き出し、ほんのりと桜色に染まってしまう肌、今のお湯は、凄く綺麗な蒼いお湯。
 何と言えばいいのだろう、綺麗な海のような色をしている。
 透明度が高くて、自分の肉体が蒼く見えてしまうのが、ちょっと恥ずかしいけれど、それはほかに誰かが来れば同じような物。
 まあ、仕方がないわね、とそんな風に、小さく笑う。

リス > とりあえず、気を取り直して、温泉を眺めてみよう。
 今回のお風呂は、とてもオーソドックスな物で、円形のお風呂、ライオンの口からドバドバとお湯が零れてくるのが見える。
 ただ、この宿の雰囲気からすれば、異質と言えば異質だ、この宿は東方風の宿であり、リスたちがオーソドックスに感じる場所ではない。
 この国周辺のお風呂がここに有ると言うのは十分不思議と言えるけれどまあ、お風呂はお風呂だし、こういう事もあるのだと思うしかない。
 それに、慣れ親しんでいるこの国の風呂は落ち着くことが出来る、東方のお風呂もまた落ち着くことは出来ると思う。
 まあ、お湯には落ち着く成分があると思って良いのかもしれない。

 閑話休題

 少女は、お湯の中でのびーっと、全身を大きく伸ばして、肌の隅々にお湯をいきわたらせる。
 全身を包むお湯の有たたさがとても心地よくて、はう、と大きく深呼吸、欠伸してしまいそう。
 欠伸をちょっとだけ我慢する……つもりだけど、ふぁ、と欠伸が零れて、一寸だけ涙が零れてしまい、慌ててパシャリと顔にお湯を掛けて流して。
 体を湯船の縁に預けて、上を見上げる。
 ここは石の――煉瓦のつくりで、矢張り、慣れ親しんだ建築様式。
 仕事の思考に戻らないといけないわね、と思いつつ、思考が上手くまとまらず、のんびりしてしまう。
 お湯は色々と、のんびりしてしまう成分かもしれない。
 温泉自体が、のびのびするための場所と言うのは考え無いとにする。

リス > 「……もう、いいわ。」

 お風呂はのんびりするものだ、何かいい考えがあるだろうかと思ったし、実際にのんびりしている時こそ、いい案が出てくるものである。
 それを考えればと思うのだけども―――今はだるだる過ぎてしまっている。
 疲れているのだろうか、全身を包み込むお湯がとても気持ちが良くて、ちゃぷ、ちゃぷ、と体にお湯を掛ける。
 白い肌に乗っかり、滑り、落ちていくお湯。
 少女はんー、ともう一度伸びをして、プルプル震える。柔らかな乳房も強調されてしまうもので。
 今はだれも見てる人がいないし良いか、と考えてしまうのである。
 いろいろと、視線を気にしないのはまずいケースになりえるが……ここは温泉だしお風呂だし。
 裸の付き合いをする場所なのだから、この際大丈夫だと思うことにする。

 はしたないと言う物や、事が、無いのだから。
 うん、と少女は一つ頷いて、視線を堕とす、お風呂のお湯で温まっていたから、肉棒がそそり立っていて。
 湯船から、先端を突き出していた。
 なんか、ちょっと恥ずかしくなるのだけど、お風呂の中出し、タオルで隠すのはマナーとしては問題がある。
 手で隠すことは出来ないぐらい大きい。
 そして、抜くという事も考えられるのだけど―――流石に公共の場所で自慰行為は。
 どうしたものか、と少女は自分の肉棒を見やる。

 むろん、むらむらしてるのは、隠しようがない。

リス > 「――――。」

 むらむらしてしょうがなくなってきた、ふるり、と身を震わせた。
 此処の本来の目的のサービスを利用した方が良いだろう、家に戻って、誰かがいるとは限らないし。
 そういう意味では、冒険者の嫁たちは読めない。
 会いたいときに会えないのは寂しいわ、と軽くため息を零し、周囲を眺めてみるが、特に誰かがいる様子もなさそうだ。

 其れなら仕方ないわね、と女は立ち上がる。
 さばり、とお湯が流れて堕ちて生き、足元に波紋を作り上げていく。
 ざばり、ざばりと湯船から出て、ぺた、ぺた、と石造りの床を踏みしめて歩く。
 直ぐに、脱衣所にたどり着いて、少女は濡れた躰をタオルで吹いて水滴を拭って。

 服を着て、忘れ物がないかを確認してから、其のまま、少女は、温泉から去っていった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。