2020/10/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にダソさんが現れました。
■ダソ > 人の気配の無い昼下がりの大浴場。
今は貸切状態のその湯けむりのなか、無人のはずの小さな浴槽のお湯が、しゅろろろ!っと竜巻めいて立ち上り、
半透明だったお湯が、絵の具を混ぜたように肌色めいて色艶がまして…
そして竜巻は一本の水柱となり、中から現れたのは、人間の幼子のを模した、スライム体の姿。
その顔も、体も、肌艶も、自分のほっぺをむに、といじってみる仕草も、一見では人間と大差なく。
「~~~、あーー、あ、あ、っ んぁー。
こンにちは、…だれか、イますかぁ?」
きょろきょろ周囲を伺って、一生懸命に学んだ発声練習。
少し異国情緒溢れる発音にはなっているが、この王都で魔術や魔物の素養が無い人に対して、擬態するには十分で。
「ふふ、おンせん、きもち。
きもちくなりたいヒト、いないかなー。」
人とふれあい、快楽を与え、己も快感を得る。
それに悦びを得る本能に生まれついた幼子…の肉体をしたスライムは、
水浴び場のどこかに人影がいないか探して、ひたひたと散歩がてらさまよっていた。
■ダソ > その後、何かを思い出したかのようにチュプン、と水に溶け、
水道管から他所へと移動した。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からダソさんが去りました。