2020/08/16 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 大浴場から十数歩ほど歩んだ先に設置されている、清め湯やシャワー、石鹸や化粧水などが並ぶ洗い場。
暖かなシャワーを浴びながらアーモンドほどの大きさの、琥珀色の宝石のような石鹸を取り出した少年は、
こしゅこしゅと掌でそれをこすりあげる。
またたく間に小さな手のひらからは、もこもこと白く質量感のある泡がたちこめてきて…。
「おおーっ! っふふ、特製の薬用石鹸、だいせいこう!
これくらいちっちゃくって、泡立ちが良ければ…冒険者のヒトも旅の途中、便利だよねー。」
少ない量と水で、身体や食器や衣類を清潔に保てる石鹸を作っていた少年。
その固形量に対する泡の生成量や、殺菌成分、美肌成分、泡の質感の心地よさにうっとりして、
ふわふわと掌に泡を乗せ、少女のように華奢な身体の、胸元やお尻や髪の上にぺたぺたと泡をはりつけて遊ぶ、
「―――あっ、ひつじ! ひつじさんみたい!」
洗い場の鏡に映った自分の姿は、胸元に綿あめのような飾り付けの、短いかぼちゃパンツ状のもこもこの白泡に包まれた、
子羊のミレーのような風貌で、子供っぽく泡で自分の身体や髪をいじりまわす、
最近お気に入りの、少年の一人遊び。
■タン・フィール > 「よし、ツノとかもつくってみよっ!」
掌で泡をねりねり、まるでホイップクリームを入念に泡立てて、
形状を変化させ維持させやすくするように馴染ませながら、
そのクリーム状の泡を黒髪にちょこんとのせて、
羊の耳や巻き角を表現していく。
お尻にも、綿あめのようにふわふわの泡を形成して、真っ白の泡パンツと合体させ、羊の尻尾をイメージして。
少年の想定する「ひつじさん」の造形にあわせた仮装の化粧をほどこしていく。
「ん~! このかっこ、気に入っちゃった、こういう服とかって王都で売ってるのかな…。
―――いや、いっそ、ホントに羊さんに変身できるお薬でも、つくっちゃおうか…
…ええと、まず必要なのは、ホンモノのひつじさんの毛と、蒸留酒…
ミレー族の遺伝子情報の、なにか…」
ぶつぶつと、羊のミレー属に一時的に変身できる薬を思い描いて、
それを作るにはどのような素材や調合が必要か、ぶつぶつと呟き始める。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からタン・フィールさんが去りました。