2020/05/14 のログ
■ボブ > (酒に合わせる肴を色々頭の中に浮かべつつ、青い暖簾と赤い暖簾が下がっている風呂の入り口に辿り着けば立ち止まり)
「あれ? いつもだったらこういった区切りはないんだけどな。
今日は何か趣向でもあるのかねぇ~?
とりあえずは風呂には入りたいから詳しくは浴場に向かってからだな」
(入り口前でちょっと首を傾げてみるが、ここで気にしてても仕方ないとばかりに
青い暖簾をくぐり、男は姿を消していった)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からボブさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にダソさんが現れました。
■ダソ > 本格的に賑わう前の、真昼間の大浴場。
夜勤明けの仕事人や、夫が帰る前に身を清めに来た子連れの主婦などが訪れて、
その客足も落ち着き、ひとときの無人となった水浴び場…その、床に広がった水たまりがぷるぷると震えて、
徐々に渦巻きながら一箇所に集まり…肌色のスライムの集合体となって立ち上る。
「とぷっ…っ あれが、にんげん、 にんげんの、カラダ、う~んと…うん、しょ、うん、っしょ…っ」
スライム体は、じっくりと観察した人間の身体を真似るように、
一所懸命に粘液を5体へと伸ばし、頭と、足と、腕とを、
最初はヒトデのようなおおざっぱな不格好さで形取り…
徐々に、徐々に、精度を上げて人の形をつくりだしていく。
■ダソ > やがて性別の判明が難しい、起伏の少ない130cmほどの幼体に肉体はできあがる。
始めたてに比べれば大分人間そのままのシルエットに近づいたが、
まだひと目見てスライム体が人の形を真似しているだけとわかる半透明具合で…
(もっと、もっと練習、しないと…)
そのまま、青年体に肉体を引き伸ばしたり、女性体を模したりと、
人の気配が感じない内は、湯煙に紛れて見て覚えた様々な年齢・体格の身体に化けていく。
(う~ん… オトナの人の身体より、まだちっちゃい身体のほうが、楽に変身できるのかも)
ひととおりの年齢層と性別を試した結果、今のところは気軽に化けられる幼年体に身体を固定しようと変形して。
誰かが、自らの在り方や姿を望んでくれれば、もっと変身は楽なのだろうと思案しながら、
やがて変身を終えれば、素肌の子供がぽつん、と浴場に佇む光景。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からダソさんが去りました。