2020/03/01 のログ
■シルク > 「えー、ずるい。私もお仕事で来てるのにー!
ギルドはいっつもケチだもんー...。」
ケチなんて言うけれど私のような見習いに対する待遇としては上々なのだろう。
「やたー、ご飯も飲み物も貰うー!!
早く行きたいけど、でもタンくんの薬湯気持ちいいから、もうちょっとだけー...
えへ、タンくんとご飯、楽しみ♪」
相も変わらず心地よさそうな半目のままだけれど、その瞳が爛々と輝けば期待が伝わるだろうか。
「ご飯、だけじゃないー、私、近い歳のお友達いないからさっ。タンくんとお友達になれて嬉しいー♪
....あ、友達になってくれる、よね?」
舞い上がった後に、きちんと申し出てなかったな、なんて思い出して。ちょびっとだけ不安そうに顔を俯かせながら聞いてみる
■タン・フィール > 「そうなんだ? ギルドのヒトにも、配給用の薬をおろしてるヒトとかいるけど、
気前のいいヒトも、ケチなひともいたかな…
…ボクのは、この湯浴み場の管理のヒトが直接依頼してくれたから…なのかな?」
と、仕事内容によっては、薬草や素材を求めて何日も野宿するはめにもなれば、
このように依頼内容によっては厚遇もされる、奇妙な地位の薬師のよう。
「ぅん、のぼせちゃったら食欲もなくなっちゃうから、ほどほどにだよーっ?
…っふふ、冷たいソーダとか、異国のたべもの、飲み物、いっぱいあるよ。
…ぅん、もっちろん! こちらこそ、シルクさん、ボクたち今から、おともだちっ!」
と、不安そうな少女の様子を呆気なく飛ばすように、
小さな手を伸ばして少女の手を挟み込むようにつかみ、添えてきゅっと握り…
ぶんぶん、ぱしゃぱしゃ、と水しぶきを立てながら、握手するように腕を優しく振って、改まっての挨拶。
■シルク > 「っ!わぁぃ、ありがと、お友達〜♪♪」
私のちょっとの不安は、彼の元気いっぱいな握手に吹き飛ばされて。タンくんと一緒になって腕を振り、温泉の表面で腕がパシャパシャと水飛沫を上げる。
「そっかぁ〜。お宿の人の依頼なら頷けるなぁ。私はここに直接関係ないお仕事だったからね。私もそういう、待遇良さそうなお仕事を選ぼうっと。
あ、依頼主といえば。もし、薬草摘みとか、私に手伝えることあったらお手伝いするからねっ?むしろタンくんと一緒なら捗るしっ!」
一人で黙々するのは嫌いなの。と頬を膨らませ。
■タン・フィール > 「ぅん! っふふ、僕もおないどしくらいのお友達、そんなにいないから嬉しい~♪
…ボクたちみたくちっちゃいと、悪いオトナに騙されちゃったり、なめられちゃったりするから…
そういうコトされないように、気をつけていこうね」
と、一緒に仕事をするときの心がけのようなものを、はしゃぎながらも説きつつ、
内心では一緒に冒険や旅に出かけるのが楽しみな様子で。
たしかに二人のほうが捗りそうな作業の数々、いろいろな意味で腕が鳴る。
簡単な調合や配合の手伝いや伝授なら彼女に覚えてもらって、
店での簡易的な薬の量産を手伝って貰う代わりに、彼女に野生下での薬草の組み合わせで高い効果のポーションなどを作る秘訣もおしえられるだろうと。
■シルク > 「小さいから、ってナメてくる大人を逆に騙してやるのは得意だよ。胸張って言える事じゃ無いけど、元は盗人、やってたから、演技とか、そのへんはそこそこなんだ。」
今もたまーにそうやって稼ぐのは彼には秘密だ。
冒険に行く、というだけで具体的なことは何一つ決まっていないけれど、仲間と、それも歳の近い子と一緒に旅をできるのはとても楽しみな事で、私も色々妄想が捗る。
タンくんも魔法が使えるらしいから、それを見てみたいし。私の身のこなしや魔法も見せてやって、彼を驚かせてやるのだっ。
「んぅ〜っ! そろそろ、出ようかな?のぼせちゃいそう。
タンくんの薬湯、すーっごく気持ちよかったよーぅ!」
■タン・フィール > 「えっ… …盗人…?」
と、驚いたような声と表情で一瞬固まる…が、すぐさまそれは別段、幻滅や軽蔑のものではないことがわかるほど、
きらきらと目を輝かせて
「かっこいい、おもしろーい! ふふ、ワルいオトナをだますところ、今度、みせてよ♪」
と、子供っぽい無邪気さで中々にリスクの高いおねだりをしつつ、
薬師の素材短剣の道中の悪人成敗のような冒険譚になるのだろうか。
お互いの特技を見せっこしながらの旅路に思いをはせつつ、
そろそろ出るという相手の言葉にコクリと頷いて。
「ぅん、上せちゃう前にでちゃお。
…それじゃ、脱衣所をでてすぐの、いーっぱい椅子とかあるロビーでまってて、お部屋、案内するから。」
と、脱衣所の方を指して、少女が上がってから己も出るか…
あるいは子供同士と割り切って、一緒に脱衣所まで言ってしまおうか思案しながら、待ち合わせをきめる。
■シルク > 「あっ、え、えっと、今は足を洗った、ってやつ?」
盗人と聞いて驚くタンくんに弁明しつつ。い、言わない方が良かったかな...?と心配になるけれど、はしゃぐ彼の様子を見る限り、軽蔑されたりした訳じゃないみたい。よかった...。
「ん、分かったー。じゃあ、ロビーで待ってるね。
タンくんも、まだお風呂に浸かりたいとか、あと薬湯のお仕事?の事があるなら慌てないでいいからねー?」
などと念を押してからざぷ、と湯船を上がり、ほんの少しの気恥しさから何処と無く手で身体を隠しつつ脱衣所へ。
.....
...
「〜...♪...んぅ...」
ロビーの椅子に座り、彼を待っている間も、自分の身体はほかほか暖かいし、あの薬湯と同じ、柑橘系の甘い香りが漂って、心地よく。
温泉に使っている時より眠たかったのもあって、かくん、かくん、と頭を揺らし、微睡んでいて。
■タン・フィール > 「ぅん! じゃあ、シルクさんのあと、すぐに着替えてそっち向かうね!」
と、溌剌と答えるも気恥ずかしさは一緒で、
彼女が脱衣所まで完全に去るまで、エチケットのようにそちらはむかず、
ひたひたとした裸足の音が遠ざかるのを待って…
数分後に時間差で脱衣所で着替え、まどろむ少女を迎えに。
その後は少年の部屋で、子供舌を満足させる食事やお菓子、飲料に舌鼓をうちつつ、
雑談や遊戯に興じて過ごそうと…。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシルクさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からタン・フィールさんが去りました。