2020/02/15 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシシィさんが現れました。
シシィ > 老舗旅篭の地下浴場の一つ。
立ち込める湯気にはふわりと香る花の香りが混じっている。
控えめな照明に照らされた湯も、淡く花の色を映した、花の湯。

地下らしく、小さな洞窟風の浴室は、花弁が浮かべられて、女性向きの湯といえるのかもしれないが──此処の浴場はそんな油断はあまりしてはいけないのだと理解はしているつもりではある。
最もひどい目にも合っていないからこそ実感は少ないのだけれど。

今、そこに訪れているのもまた女。

湯けむりに浮かぶまろやかなシルエットがそれを示していた。

零れ落ちる湯の水音、ぱしゃ、と岩をくりぬき磨いた浴槽から湯が溢れる音が時折響くその中で寛いでいる。

「ハ───………」

長く、そして癖のある髪を緩く結わえ上げ項を覗かせ。
エキゾチックな褐色の肌を滑る雫が、女性らしい曲線をなぞるように滴り落ちていった。

他に人影もなければ、その表情も穏やかに、ただ、湯を楽しんでいる風情。
湯の流れに応じるようにくるくると舞う花弁や花を指でつつくような戯れも交え。
見た目と香りで楽しませてくれる湯に表情を綻ばせていた。

シシィ > その後も暫し、湯の中で憩う女の姿があったとか──。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシシィさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にポチさんが現れました。
ポチ > トロトロの白濁湯の中に腰までつかる少年。
湯の中では見えないのをいいことに先端が矢じりのようになった尻尾をゆらゆらと揺らし、とろとろの湯の抵抗で遊びながら、上機嫌に鼻歌一つ。

体が冷えそうになると手で掬い首にかけていく。
とろとろの湯は湯浴み服の上から桜色に染まる肌を透けさせながら下へと流れ落ちていく。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からポチさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシスター・マルレーンさんが現れました。
シスター・マルレーン > 「……つ、かれた………」

朝も過ぎて昼下がり。 珍しく素直に温泉に入ってぐったりする女性が一人。
金色の髪はそのままに、流石に修道服とチェインメイルは外に置く。

朝からどころか、昨日の夕方から朝を過ぎて昼前までずっと仕事だったのだ。

身体を酷使して酷使して、寝る間も惜しんでしまったからか、完全にへとへとだ。
流石にそのまま寝るのはアレなので、温泉に素直に浸かりにきたのだが。

「………流石にお昼から温泉には誰もいませんよね。」

あっはっは、と遠い目をして笑う。
目の下のクマが若干痛々しかった。 試練がキツイ最近である。