2020/02/01 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシシィさんが現れました。
シシィ > 湯の流れる音が響く地下浴場のうち、それほど大きくはない浴場の一つに女の姿はあった。

仄かに香る湯の香りに混じる花の香り、湯の面には、とりどりの花や花弁が浮いている。
湯、そのものも仄かに色を帯びて甘く色づいているのだが、控えめな照明の中ではそれははっきりとはしない。

「───………」

ほ、とぬくもった吐息が唇から零れた。
地下浴場の、岩をくりぬいたような湯船の中に、腰までを預けて寛いだ風情が、湯けむりの中に浮かび上がる。

緩く波打つ銀の髪は、ふわりとまとめ上げられ、項を覗かせる。女性らしい曲線を描く肢体に、湯気が絡みつき、ちゃぷ、と肩から流した湯がその曲線に沿うように流れ落ちてゆく。

目にも美しい花の浴槽を楽しむように、伏せた眼差しや、口許は柔らかな表情を描いていることを知らせていた。

シシィ > 「ずいぶんと贅沢な気分になりますね……?」

くす、と小さく笑いを零す。褐色の肌を滑る薄紅色の湯、は、それほど違いが分かるわけではないが、肌の上に湯を流す都度、ふわりと香る花の香が違いを教えてくれる。

ゆらゆらと揺れる花弁を揺らすように身じろいで、とぷ、と肩まで浸かったなら、もう一度寛いだ吐息が唇から零れ落ちてゆく。

いささか黒い噂も絶えない旅篭ではあるけれど、幸い不幸な事故、には未だ巡り合ってはいないからこうして寛げもするのだろうが。
ゆっくりと、足を延ばし、体を温めてくれる熱に身を委ねたら、僅かな浮遊感が体を擽る。
最初の頃は慣れなかったけれど、今はそれも楽しめるようにはなって、お気に入りの宿の一つ。

シシィ > さあさあと湯の流れる音が、近くに遠くに聞こえる中で。
今少し寛いだ時間を過ごせそうだ。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシシィさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にヒューさんが現れました。
ヒュー > ぶらぶらと様々な効能の湯の間を歩く男。
洞窟風呂があると聞いて何となしの興味で片手に酒瓶がいくつか浮かんだ手桶を片手に進んでいく。
男の膝丈程の深さの湯の中にぽっかりと口が開く洞窟が目に入れば男は迷いなくそちらに足を進めていく。
明るい浴場もその洞窟の中へと進んでいく内に薄暗くなり、
洞窟の壁をくりぬいて掲げられる揺らめく魔法のランタンの明かりのみになってくる。
出口が離れている為、湿度も上がり始めればまとわりつく暑さを感じるが、子の厚さであれば冷やした酒もうまく飲めそうだ、等と酒飲みの言い訳を頭の中に浮かび、口元には愉しそうに笑みが浮かぶ。

ざぶ─ざぶ─という自身が湯をかき分ける音の他、奥から聞こえる落水音。
だんだんと狭くなる壁に挟まれ湯の流れは増し、深さも徐々に増し始める。

ヒュー > 噂によると奥は凄いらしい。
因みにそのネタバレをしようとした不幸な男は最後まで言うことができずに男の鉄拳により物理的に口を閉ざされた。

男の片方の目は垂れさがり幾重にも重なり垂れ下り幕のようなシダ植物の葉の間から漏れる光やや窮屈な奥への入口を見つけ、手でその幕を避け小さく身を屈めながらその中へ。

薄暗い洞窟から一転その場には光に溢れ所謂南国風の花や草が周囲を飾る洞窟風呂。
その奥には打たせ湯にもなっている湯気立つ滝。

中々に趣やら演出を感じれば男は愉しそうににやりと笑う。
が、今この中には男のみ。
どうせなら美人でもいれば絵になったであろうが等と益体も無いことを考えながら滝の方へと足を進めていく。

ヒュー > 男は手に持っていた桶を岩の上に置くと、滝の下へと足を進めていく頭から肩に打ち付けられる湯が肩を解し始めれば男はふむとつぶやきながら、
その場に腰を下ろし打たせ湯を楽しみ始める。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にホアジャオさんが現れました。
ホアジャオ > 男の背後、50m程を置いて
そーっとついていく女がひとり。
身に着けているのは頭に巻いているタオルひとつ。
湯に当てられたのか少し白い肌を上気させつつ、均整は取れているが膨らみに乏しい身体は、特に何を隠すでもなく。
軽い体はそもそも足音を立てないが、滝の音が更に色々をかき消してくれる。

「―――……」

今まで何度かしてやられている相手である。
油断なく見つめながら、打たせ湯を楽しむ男の背後……滝の裏側へと回り込んで

「…――――わッ!」

どーん!とその背中を両手で突き飛ばしてやろうと

ヒュー > ダバダバと男の首筋や肩を打ち付ける滝の音。
おっさんにもなれば目を閉じて湯のマッサージを楽しむ。

音は掻き消えるが気配や匂いは感じる。
背後に回る小娘。

どーんと突き出される両手、
男の分厚い筋肉の背中は鋼の様に固く小動もしない。

「む? 何かぶつかったか?」

誰かも何をしたいのかもわかっているのに、意地の悪い男であるのは確か。

ホアジャオ > 「多么(なんで)……!?」

びくともしない男。
それどころか、自分に押されたことさえ気づいていないようだ。
頬が染まっているのは怒りなのか温泉場だからなのか。
ふんす、と鼻息を漏らすと今度は片足を上げ、男の傷だらけの背中を蹴りつけようと狙いを定めて―――

「……ひさしぶり!おっさん!」

一応の挨拶と共に、結構な鋭い一撃を。

ヒュー > 「む?」
聞きなれない言葉で驚く相手。
言葉は分からないがなんとなくニュアンスは分かる。
おちょくれば響く様はまるで鐘のようだ。
等と考えながら背を向けた男。
挨拶と共に繰り出される鋭い一撃を筋肉の鎧ともいえる背中で受け切る。

「久しぶりだな、娘っ子。先程よりかは強くなったが、マッサージなら肩にしてくれ。」

等と楽し気に笑いながら後ろをちらりと見やる。
頭に巻いているタオルのみ。
隠す所はそこでいいのか?
足を上げていれば自然と見えるのは足の付け根やらその奥。

色々な意味で誘われているのだろうか…
等と考えながらしげしげと娘の裸体を眺める。
しなやかな体に乏しい膨らみ…。
個人的には肉付きがいい女が好きではあるが、これはこれで健康的?な魅力があるな…と、ちらり頭の片隅をよぎる。

ホアジャオ > 「!――………」

どすん!と結構な手ごたえはあったのに、男は平然として振り返る。
マッサージ、と言う言葉に紅い唇は尖る。

髪の毛は濡れると面倒だから、タオルで巻いてある。
田舎に居た時周囲のワルとつるんでるときだって、この女に女として魅力を感じた輩が居なかったことも手伝って、男の裸を見るのもこちらの裸を晒すのも平気だ。

しげしげと見る視線を、細い目がじろりと見返す。
その思惑など図ることは微塵もなく

「―――じゃァ
 肩、ねッ!」

上げていた脚をそのまま垂直にまで持ち上げて――――
男の肩に踵を落とす!
当然、色々見えるだろうが躊躇はまるでなしだ。

ヒュー > 不貞腐れるように赤い唇を尖らせる娘…。

相手は知らないのであろうか男は結局獣という事を…。
振り返りしげしげと眺めているとさらに振り上げられる脚。

「風呂場ではしゃぐなと言われなかったか?」

相手の方へ振り向けば、
ヒュッと鋭い音と共に振り下ろされる踵。
男は無造作に相手の軸足を掴み強引に引き寄せようとする。
そして、その踵を受けても良いとばかりに、男の筋肉は膨れるように盛り上がる。
相手が途中で逃げずに囚われれば踵を肩に打ち付けたところで、体勢は崩され男の胡坐の上に俯せになるだろう…。

ホアジャオ > 「!わ………」

余程のことが無ければ、攻撃を当てる前に逃げるという選択肢は無い。
体重を乗せて振り下ろす脚の、軸足のほうへ男の手が伸びるのを見てしまったとは思うものの―――

ばすん!

音立てて踵は命中するが、そのまま体勢は崩されて胡坐の上にどすんと倒れ込む。
次には当然、じたばたと起き上がろうと暴れる女。
頭に巻いたタオルがほぐれて、長く波打つ黒髪がこぼれてくる。

「広いお風呂だったら、大丈夫だって教わったよ!」

ぶん!と起した頭が、男の顎を偶然狙うかもしれない。

ヒュー > ガッと音を立てながら肩で踵を受ける男。
軽い軽いとばかりにかまうことなく伸ばした腕は相手の足を掴み引き寄せる。
滝を浴びる男の胡坐の上に落ちてくる相手。

倒れ込んだ相手、片手はしっかりと握ったまま、起こされた頭。顎に食らうような事は無く、空いた手でその頭を軽く抑える。

「ふむ。 駄目だぞ? 聞き分けのない娘っ子にはお仕置きをしなければな。」

と、男は足から手を離すと、じたばたまな板の上の鯉のように暴れる娘の背中を眺めながら、尻を平手で打ち始めようとする。
何とかそのまな板の上から逃げなければ柔らかくもしなやかな尻タブを男の大きな手により叩かれてしまう…。