2020/01/07 のログ
■刀鬼 紫沙希 > 九頭竜の露天風呂で月を見上げている鬼。
手にはお猪口を持ち、手酌で酒を飲んでいる。
今宵は雲が多く、月を楽しむには少し物足りない夜。
おまけに吹き抜ける風は冷たく、流石の鬼もこんな夜は物足りなく感じる。
「娼婦でも頼めばよかったか?」
両足を広げ、湯の中で伸びをする鬼。
くあぁ、と口を開いては瞼が重くなっていくのを感じる。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」から刀鬼 紫沙希さんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にネコさんが現れました。
■ネコ > 『にゃにゃにゃにゃにゃ』
先日より、九頭龍の水浴び場で短期勤務している少女。
本日でお仕事は終わり。ラストスパート、とばかりにお仕事奮闘中。
『部屋の清掃よーし。備品補充よーし。
窓の施錠よーし。忘れ物等なーし』
とある部屋の清掃を終え、指差し確認。
根っこが不真面目でも、金のためならお仕事はお仕事、がんばれます、と。
借金返済のため、はりきりモードなのであった。
『……ん。丁度休憩時間だニャ。
よし、丁度いいからこの部屋で休んじゃお』
清掃の済んだ部屋で、少しくつろぎ始める少女。
もちろん、今こうしている間にもこの部屋にお客様が来る可能性もあるのだが。
そこはそれ、来たら来たで対応すればいいよね、くらいの考え。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」に黒須さんが現れました。
■黒須 > 「…ここか」
(この宿にやって来た黒須。
近くの森で師団による任務があり、その調査及び討伐を行っていた。
やっとの思いで何とか終わらせることができ、ようやくの休暇を得られたのであった。
二泊三日の予約をして一部屋借りた。
そのまま、部屋を開けて一息つけば、一人居る少女を見る。)
「ん?おい、嬢ちゃん…ここは俺が…」
(そう思って、丁寧に追い出そうと思い、近づく。
しかし、嗅いだことのある匂いに背中を見ると、思い出す。)
「あ?ネコか…?
…久しぶりだな?」
■ネコ > 部屋で休んでいた少女の耳が、ぴくっ、と動く。
迫ってくる人の気配に気づき、慌てて休憩を中断しようとするのだが。
一足遅く、客が入ってきてしまう。
『あにゃ~……ややや、いや、今清掃が終わりましてでしてにゃ?』
言い訳しつつ、部屋から出て行こうとする少女なのだが。
相手に声をかけられれば、きょとん、とした表情。
『……にゃ?』
そのまま、まじまじ、と相手を見て。う~ん? むむむ?
なんて思案をしていたのだが……。
『……って、黒須じゃん。
なんだ、丁寧な接客して損した』
相手の匂いをかいだり、しゃべり方の特徴から、記憶の中の人物を照合成功する少女。
途端に、地を曝けてげんなり、といった様子を見せ。
そのまま、部屋に居座る、とでも言うかのように座り込んでしまう。
■黒須 > 「一応客だぞ?俺は…。」
(損したとかなり失礼なことを言う少女を見ては角に荷物を置いて、適当に座る。)
「ふぅ…今度は宿娘か?
全く、相変わらず忙しいやつだな?」
(最後に会ったときには片腕を失い、おかしな首輪をつけては買い物に付き合わせた思い出があった。
その少女が今ではここで出会うとは思わなかった。)
「あ?いや、宿娘じゃなくて、娼婦か…。」
(宿の中での働きに、金の溜まる仕事となればそれが一番当てはまる。
なんとも思わない顔でかなり失礼なことを言う)
■ネコ > 『宿の客であってもアタシの客じゃねぇし』
ふん、と鼻を鳴らしつつ。細巻を吸い始める少女。
その様子は、ずいぶんと気安く、生意気なもので。
『短期の仕事だよ。この宿、なんでか知らねぇけど冒険者ギルドに……。
それこそ、マジで定期的に、求人って形で依頼出すからな』
きっと、この宿じゃ従業員に対して虐待が行われてるんだぜ。
なんて、適当なことを口にする少女であったが。
『……殺すぞ、クソッタレが。
……つっても。否定はしきれねぇか』
相手の唐突な一言には、どこから取り出したのか、ショートソードを取り出し突き付けて応える少女。
だが、すぐにバツの悪そうな顔になる。
『言っておくけどな、宿の仕事がメインで受けた依頼だ。
客取れば、その分手取りが増えるのは確かだけどな』
チッ、と舌打ちしつつショートソードをしまう少女。
接客業にあるまじき態度である。
■黒須 > 「ま、それもそうだな…。」
(それはそうだと認めるしかないと思い、適当な思いで答えながら煙草を咥えて吸う。
臭いが付くと少々面倒だと思い、窓を開けて空気を巡回させる。)
「…悪かったか?お前の今までからそれだと思ってつい言っちまった。
それと、剣じゃ俺を殺せねぇぞ?」
(かなり不機嫌な様子でソードをちらつかせる少女に対して、顔色一つ変えずに答える。)
「…だがよ?
お前の目的は金だろ?
だったら…。」
(懐を探ると、かなり大きい麻袋を取り出す。
軽く振るだけでかなり大きな音で金貨が擦り合う音がする。)
「お前さんにチップを払う…。
その代り、今夜はヤらせてくれねぇか?」
(静かにゲスイにやけ顔を晒し、聞いてみる)
■ネコ > 『認めんのかよ』
そこはもうちっと噛み付くところじゃねぇのか。
そう思いつつも。相手と共に煙を吐いたり。
『うるっせぇ~……。マジうるっせぇ~……。
……大層な自信だこと』
イライラしているのを隠さず、相手をにらむ少女。
だが、その目の奥には、どこか。
相手への、正の感情が見え隠れしたり。
『……あん?
……おいおい、なんでこんな大金もって宿に泊まりに来てんだよ』
重いだけだろ、と。思わず無粋につっこんでしまうのだが。
次の一言を聞けば、少女は、ほけ、と。マヌケな顔を晒し。
『……?』
相手と、自分に。交互に指を刺す。
つまり。お前と? アタシが? みたいなジェスチャー。
■黒須 > 「べつに客かどうかじゃねぇ、ただ風呂入って酒飲んで寝れれば、それで十分だしな?」
(食いつくのもめんどくさいと思い、あえて突っ込まなかった。)
「金は常に持っているに決まってんだろ?
俺はこう見えても金貸し屋だし、金の管理はするしな?」
(自分が落とさないよう最低限の管理をしながら持ち歩いている。)
「何を確認してんだよ?
ああ、そうだ。ま、てめぇが嫌ならこのチップは無しだがな?」
(そう言いながらゆっくりと懐に戻そうとする。
見ただけでも、数日は遊んで暮らせるぐらい余裕にできそうな量の金貨が入っているような大きさだった。)
■ネコ > 『……まぁ、宿にもとめるものなんて、人それぞれだしな』
相手の淡白な反応には、少女は肩を竦めて応える。
この微妙な距離感は、どこか心地よかった。
『いや、それにしたっても大金過ぎんだろ。
なんつーか、危なっかしい話だな……』
ただ、この相手なら強盗に会っても返り討ちだろうな、とは思うので。
それ以上、つっこんだりはしなかった。
『いや、イヤっていうか。
お前、前に会った時、そういうんもう辞めたとか言ってなかったか?』
確か、以前会ったときにも、自身を買うように話をもっていったが。
記憶違いでないなら、すげなく断られた気がするのだが、と。
少女は、相手を、目を細めながら見つめ、そうたずねてみる。