2019/09/29 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にクロナさんが現れました。
■クロナ > 可愛い子とラブラブチュッチュしたい!
そんな溢れんばかりの下心をペタ胸の内に秘め、鼻息も荒く訪れたのは九頭龍温泉。ここにはとってもおいしい女の子とかがよく来ると竜で商人なお母様が言っていたので、もしかしたらこんな時間でも誰かいるかも知れない。
逸る気持ちを抑えつつ、着用していた黒ドレスをスパーンッと脱いで、最近ようやくイカッ腹を脱却したばかりの、それでも正直未だにロリロリしていると言わざるを得ない裸身も露わに浴場へ。
いつもはお嬢様っぽさを演出してみたりしようとタオルで胸元とか隠したりもするのだけれど、今日はもうそれすら無しに爛々と輝かせたルビーアイにて周囲を睥睨しつつずんずん奥へと歩んでいく。
■クロナ > 中身はこんな感じで残念なれど、これで意外にクロナは美少女である。
漆黒の長髪は癖もなく、絹糸の如きサラサラヘアを見事に艶光らせている。
その側頭から生えいでた竜角はゴツゴツしていて無骨なれど、それが少女の繊細な美貌を際立たせていた。
紅瞳の双眸はたっぷりの睫毛に飾られた切れ長で、小柄な体躯に見合った稚気こそ残していても、将来は国を傾ける程の美女になるだろうと思わせる一級品。鼻も唇も小ぶりだが、どちらも形よく整っており大層可愛らしい。
これでニッコリ微笑んだりすれば、同年代の少年たちなどコロコロと初恋に落ちるに違いない。
しかし、このちびっ子、表情筋が死んでいた。
その整った容貌には微笑みどころか、内心に渦巻く欲望の一欠片すら浮かんでいない。
そこにあるのはただただ無表情。
とは言え、可憐な唇を有するおちょぼ口のおかげか、そこに冷淡な雰囲気はなく、なにやら眠たげにも見える茫洋とした風情ばかりが存在するため、それはそれで愛嬌と言えなくもないかも知れない。
■クロナ > さて、そんな眠たげな美少女顔と、残念な心根を持ち合わせたちびっ子淫魔が、エナメル質の悪魔尻尾もくねくねと浴場内をうろつき回り―――。
「――――――………誰もいなかった」
へにょん。
華奢な双肩が落ちると同時、雄々しくくねっていた悪魔尾も力なく萎びた。
それでも細眉に横一文字を維持させる鉄壁の無表情が、とぼとぼと浴場入り口へとスレンダーなロリボディを戻す。
無論、そのまま帰るわけではない。クロナは存外執念深いのだ。
入り口近くの浴槽に身を沈め、おいしそうな女の子がのこのこ迷い込んできたら一瞬で飛びかかってお嫁に行けない身体にしてやろうと思っての事である。
「なんならもうおちんぽ様生やしておこうか」
無表情が可愛らしいフェアリーボイスで不穏な台詞を紡ぎつつ、ちゃぽんと入り口近くのお風呂に浸かった。後は結構どうでもいいこととか考えつつ待ちの姿勢である。
■クロナ > 「―――ふぅ……残念だけど仕方がない。今日の所は諦める。このままだとクロナはゆでクロナになる……」
白皙の裸身がピンクに色づく頃、ついに諦めの悪いちびっ子淫魔も湯船から立ち上がった。
そして若干ふらつきながらお風呂を後にしたのだった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からクロナさんが去りました。