2019/07/02 のログ
シャルティア > 暑くなってきた、何処かへ涼みに行こうと風呂を出て、脱衣所へ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 奥の浴場」にフィルさんが現れました。
フィル > 相変わらずあまり良くはない空模様の深夜。
そういう時はやはり、思い思いの気分転換に人々は浸りたくなることも多いのだろう。
酒場で食べては飲み、大騒ぎをして楽しむものもいれば、汗を流してすっきりと温泉に浸かって一息を楽しむ者もいる。
この天候のせいだろうか。やはり名の知れた温泉宿でもある、その場所の入り口には深夜であってもそれなりに賑わいはあり。
少年は何時もは目深に被っているローブを被ることはなく。そのまま受付を済ませていけば、慣れた足取りで向かうのは奥の通路である。
大浴場に比べれば人は少ないものの、少しだけサイズは劣る奥にある浴室。
それでも、人気があまりないからこそ、ゆったりと入れることも多い場所であり。

「やっぱり…ここは空いてますね」

脱衣所に踏み込み、辺りを見回す少年。
整った脱衣籠と静まり返っているその場所は、あまり人が今日も踏み込んでいないことを感じさせるだろう。
ちょくちょくと足を運ぶことが多ければ、その光景も見慣れた事である。
一つ表情を緩めるままに、手近な脱衣籠を手に取ればそそくさと衣服を脱ぎ始め。
丁寧に畳んで篭へと詰め込めば、タオルを一つ肩にかける様にして、浴場へと続くドアを静かに開いていく。

「ふぅ…」

ドアから溢れてくる湯気に迎えられ、思わず零れる一息。
小さな湯船とは違う、のびのびと浸かれるサイズの温泉に視線を向けながらも、やはり公共の場所ではかけ湯はマナーである。
直ぐに飛び込もうとしたくなる、そんな逸る気を抑える様にして、かけ湯を入れた桶を手に取り。
バシャバシャと頭からかけていけば、続いて体を軽く洗ってから。
といった様子で、ちゃくちゃくと入浴の準備を進めていこうとしていくであろうが。

フィル > 「これでよし、っと」

頭から足の先まで綺麗に丹念に洗いきれば、後はしっかり流して終わりである。
湯船にゆっくりと沈んで好きなだけ寛ぐだけ、といった様子で頭からお湯を掛け。
しっかりと水を切る様にしていけば、ちゃんと搾ったタオルを頭に乗せていく少年。様式美とでもいうべきだろうか。
足を滑らせない様にと、ゆっくりとした足取りで少し靄がかかる浴室を浴場へと向けて足を進め。
やがて湯船の縁までたどり着けば、足先で二度三度突くようにして確かめる、湯の温度。
一度目はそろっと、二回目三回目となれば、湯の温度もわかってきたのもあり。
そのまま足先から太腿まで一気に湯船へと沈め。

「っ…ふぁ…暑い日でも、やっぱりいいですよね、これ。
阻害無しでも大分平気になりましたし…練習もするべきかな」

阻害魔法ではなく、新たに覚えた変化をもって今までの少年の姿を維持してみている少年。
慣れてくれば異性どころかもっと細かく応用できそうなものであれば、悪用することなく用練習という、考えもあるのだろう。
全部が自らのための能力、という経緯でもないからこそと言う所と、少年の性格もあるのだろう。
湯船に肩までしっかりと身を沈め、体を包んでいく熱さに一つ息を零し。
そのままリラックスするように、背を湯のふちに預けていけば、ぽつりとそんなことを少年は呟いていくが。

フィル > 「とりあえず、ゆっくり考えようかな…」

練習はした方が良くても、折角の入浴中に焦る必要もないだろう。
暫く考えを巡らせながらも、そんな風にポツリと零していく少年。
ゆったりと暖かな湯船に身を預け、リラックスしていれば程よく眠気も襲ってくることになり。
逆にリラックスしすぎて考えがまとまらない、何て方向にすら行ってしまうものである。
一つ両手を天井へと向けて伸ばし、体をほぐすようにすれば少しだけ肩までつかっていた身を乗り出し。
湯船に腰を掛ける様にして、少しのぼせかけた体を冷ましていくようにしていく。

「これから今日は配達もなさそうだし…。
何かしっかりご飯買って帰るのもいいですね」

ゆっくりとお風呂を楽しんだ後はどうするか。
帰路に着くころには大分夜も明け始めている頃合いだろう。
元々静かで人気が無いこの湯船であれば、大浴場の賑わいなどは分からないのではあるが。
流石に受付周りで涼んでいるような人達も、大分減っている頃合いだろう。
そんな風に考えを巡らせていけば、切りのいいところで一度湯船からあがり。
しっかりを頭に乗せたタオルで体の水気を切ってから、やがて脱衣所に戻っていき。
そのまま少し脱衣所で涼んだ後で、着替えて帰路へとゆったりとついていったであろうが―

ご案内:「九頭龍の水浴び場 奥の浴場」からフィルさんが去りました。