2019/06/17 のログ
ゼナ > 「はぁ…はぁ…はぁ……はへぁぁあ…………っきゃうぅ!?」

ひんやりとしたタイルの床に頬をつけ、開いた唇からだらし無く舌を零して呼吸を整えていた戦士娘は、珠汗の浮く豊尻を叩かれて素っ頓狂な声音を響かせた。肉悦に蕩けきっていた蒼瞳が、数度の瞬きを交えながら理性の光を取り戻していく中、未だ絶頂の気怠さを残す体躯を持ち上げて作るアヒル座り。
そうして持ち上げた上目遣いに映し出されるのはぷにぷにと触り心地の良さそうな純白の裸身。柔らかそうな太腿の付け根やら、大きく膨らんだ乳房で持ち上げる視線が思わず一時停止してしまう辺り、ゼナの百合気質はもう取り返しがつかないレベルに至っているのだろう。
ともあれ、幾度かの道草を食いつつもようやく相手の顔へと至った蒼瞳が発情の朱をさっと青ざめさせて

「り、りりりりりりすっ!?」

にっこりと微笑むその顔は、いつも通り優しげでたおやかな物。にもかかわらず、背景に浮かぶ書き文字はゴゴゴゴゴゴゴ…なんて、魔王もかくやといった代物なのだ。

「や、ち、違いますっ、違うんですっ! こ、これはその、あの、ええとええと……っ」

ぶるぶるぶると豊乳までもが大きく揺さぶられる程に首を振り、両腕までもわたわたと振りたくりながら紡ぐ言葉は意味をなさない。実のところを言えばこれほど慌てる様な後ろめたい何かがあったわけではない。運良く早々に仕事を終えて街に戻る事の出来たゼナは、屋敷に戻る前に旅の垢を落としつつ、もしかしたらリスも来るかも……なんて期待を抱いて彼女の良く利用する温泉にやってきたのである。
そしてリスを探してきょろきょろしている所をさっきの娘に声を掛けられ、後は生来の押しの弱さを発揮して、あれよあれよという間に散々犯されてしまっていたというのが事の顛末。

「で、でもでもでもでも、お、お尻だけですからっ! ま、前は死守しましたからっ!!」

理路整然と説明するだけの余裕が持てない戦士娘が口に出来たのは、結局こんな救いにならなさそうな言葉だけであった。

リス > 「…………。」

 にこにこにこにこにこ。
 笑顔とは、本来攻撃的なもにょもにょ、と言われるのである。
 それを十二分に発揮する少女は、とてもにこやかに笑っているのである。
 怒りの青筋すら見つからない、満面の笑顔とも言える少女の笑顔である。
 自分のことを認識して、慌てて弁明を始める嫁を少女は眺めているのだった。
 ワタワタしている様子。必死になにか弁明をしようと言葉を紡ぐ彼女。
 言ってることは簡単に言えば。

 おしりだからセーフというそれである。

「別に、ゼナが誰とエッチしても良いって言ってるし、そのあたりは怒ってないわ。」

 そう、少女はいつも相手ができないし、会えない時もある。
 そういう時は、娼婦を買うなり、男妾買うなり、誰かとエッチするのは問題にしていない。
 そもそも、自分だってしているのだから、嫁にそれを止める権利などないと思っているのだった。

「来てるんなら、声くらいかけて欲しかったわ。
 普段は商会にいるんだし。」

 もう、と息を吐き出して少女は彼女に言うのだった。

「ゼナ、一度お風呂で流して。
 ………改めて、するわよ!」

 ね?少女は首をかしいでみせる。

ゼナ > 「うぅぅぅ……そういわれても、やっぱりちょっと後ろめたくって……」

リスのハーレムメンバーとエッチする際にはそうした後ろめたさを感じる事もなく、むしろ妻同士の仲を深めるための大事な行為! みたいな大義名分を掲げて心置きなく楽しめるのだけど、屋敷の外で、リスの知らない相手とエッチに耽るのはなんだか悪いことをしている気分になるのだ。
相手が同性である場合はそうした罪悪感もかなり薄れる物の、それでも当の伴侶の眼の前で行為に耽ってしまっていたのではそうも言っていられない。結果が先の言い訳にもならない言い訳に繋がったのだった。

「だって、ついこの間もたっぷりシたばっかりなのに、あんまり頻繁だと忙しそうにしてるリスに迷惑かなって思っちゃいますし………ごめんなさい」

それでもごにょごにょと言葉を紡ぐも、結局最後に漏らしたのは素直な謝罪。彼女はいつだって遠慮しないでと言ってくれているのだし、それでもどうしても遠慮してしまうというのはもうゼナの問題なのだから。
ともあれ、吐き出す息に魔王めいた不安な気配も霧散させた彼女から改めての誘いを受ければ、こちらも嬉しそうに表情を綻ばせつつ頷いて、少しふらつきながら立ち上がる。

「それじゃあシャワーで軽く流しちゃいますね」

言いながらノズルを捻れば高い位置に取り付けられたシャワーヘッドから程よい温度の湯雨が降り注ぎはじめる。両目を閉ざした顔を上向けて温かな雨滴を受け止める立ち姿は、改めてゼナが戦士であることを感じさせる事だろう。
すっと伸びた背筋には、普通の娘であれば凹凸の作られない場所に逞しい肉のうねりが覗いている。そんな背筋が支える体幹は、つい先程ふらついていたのが嘘の様に安定していて素人目にも隙がない。
頭の大きさと大差のないサイズの爆乳は、その底部を重たげに撓ませてこそいるものの、しなやかに鍛え上げられた肉の弾力が乳首をツンと上に向かって尖らせる。
濡れた金髪を梳くために持ち上げた細腕の肩や脇腹にも以外な逞しさが浮かび上がり、にもかかわらず口癖の様にダイエットの必要性を説くその体躯にはたっぷりの脂肪が乗って女らしい柔らかさも有しているのだ。

リス > 「後ろめたく思う必要ないのに。
 もしゼナが好ましいって思った子、連れてきてくれていいのよ?」

 何を言ってるのと、少女は笑ってみせる。
 好きな時に好きな相手とするためのハーレムなのだそれは自分以外が楽しんではいけないというルールなど作った覚えはない。
 彼女が楽しんで、恋人にした子なら、自分だって愛せるだろうから、どんどん連れてきなさいとばかりに。

「そう考える方が迷惑ですー!
 ゼナ、いつでもいいの、むしろ毎日だってウエルカムなのよ。
 もう、すり切れるぐらいするぐらいの勢いで……!」

 謝罪に対しては、今度から気をつけてね、と笑ってみせる。
 遠慮なんて必要がないの、と。
 そもそも、魔王のような雰囲気などだそうと思っても出せないのだ。
 ちょっと、不機嫌で素敵なぐらいなのである。

「はい、いってらっしゃい。」

 そう言いながら少女は近くでシャワーを浴びるさまを眺めるのだ。
 彼女の腹筋も、全身の筋肉も。
 それでいて、女性らしい丸みを帯びている乳房やおしり。
 可愛らしい姿を眺めて待つのだ。

ゼナ > そうしてしばらくシャワーを浴びていれば、開きっぱなしだった後孔も元の窄まりを取り戻し、そこからどろどろと溢れ出していた白濁の残滓も湯水で綺麗に洗い清める事が出来た。
濡れて張り付く短めの金髪を最後にぐいっとかき揚げて、傍らでじっと待ってくれていた恋人に改めて笑顔を向ける。

「リス、お待たせ。それじゃあお風呂行きましょう」

差し伸べた手が指先を絡めて作る恋人つなぎ。
移動を促したのはゼナなれど、彼女が歩き出すのを待つ形。
身長も彼女より少し高く、お嬢様然とした少女に比べて男性的な色の強いゼナではあったが、その心根は彼女のメス。今も彼女の恥丘の上端から重たげに垂れ下がる逞しい逸物に、ゼナの身体は完全に屈服しているのだ。
とは言え、こうして一歩下がった控えめな態度をいつでも貫くというわけでもなく、頻繁にわがままを言って彼女の鷹揚さに甘える事も多いので、対等な関係が築けていると言えるだろう。
なんて考えている間にも募る愛おしさに思わず身を寄せて

「―――リス、愛してます❤」

なんていいつつ口付けを。
先程までの苛烈なアナルセックスの火照りが残っているのか、はたまた最愛の恋人との行為の期待によるものか、ぷっくりと先端を膨らませた小麦の爆乳を彼女の柔肉に押し付け歪ませ、少し開いた唇から伸ばした舌を彼女の内側に潜り込ませるディープキス。
にゅるにゅると絡み合う舌の感触と、彼女の唾液の味わい、脳の近くで響く卑猥な水音。それらにたっぷりと沈溺してから顔を離せば、唾液の糸がねっとりと2人の唇を繋いで途切れた。

リス > シャワーが彼女の体を流れていくのが見える。
 彼女の肌は健康的で流れる水滴があっても映えるものなのだなぁ、と思うのである。
 ああは言ったけれど、彼女のおしりから流れ出るそれを見ると、嫉妬してしまいそうなので視線を逸らす。
 ふと、彼女が動いて自分を見るので、少女も笑みを浮かべてみせた。

「ふふ、お風呂がいいの?」

 伸びる手に指を絡めてしっかりと握る少女は。傍らに立つ恋人を見上げるのだ。
 自分よりも身長が高い彼女は凛々しくて、戦いを職業にするからかとても頼もしいのだ。
 それなのに、交わるときはもう、どうしようもなくメスであり、可愛らしいのだ。
 そのギャップもまたいいわ、と思いながらも彼女のわがままを受け入れてしまうのだった。

「私も、愛してるわ、ゼナ。」

 唇が重なり、柔らかい唇の感触と、彼女の肉体を求め少女は腕を回して抱きついていく。
 しっかりと彼女の胸に己の胸を押し付けて、白い肌と、褐色の肌をこすり合わせるのだ。
 硬くそそり立つ胸の先端が擦れあうたびに息を吐き出して快楽に身を震わせる。
 彼女の体温を感じれば、すぐにむくりむくりと少女の槍がそそり立っていくのだ。
 唇の重なりが深く、舌を絡めていくと。
 唾液を求め、首をゆっくり傾けて深くすすり。
 チュぽん、と離れる口の端に唾液の糸が切れて落ちる

ゼナ > 「お部屋でもいいですし、な、なんだったら中庭とか、ろ、廊下とかでも……いい、ですよ……?」

ついさっきまで周囲に見られながらのアナルセックスに耽っていても、自分から青姦めいた露出行為を許容するのは恥ずかしく、小麦色の頬がほんのりと赤く染まった。
流石に王都の中央広場でヤりましょう!とか言われたら必死で首を振るだろうが、ここはこうした行為が公然と認められているような不思議な宿である。そんな場所で他ならぬリスが望むのならば、どこで、どのような行為であろうと受け入れる事が出来るだろうと思えた。

「ん…ふ、ちぅ…っ、ちゅるる…っ、ぁ、ふぅ……んっ❤」

小麦と純白の柔肌が密着する。
むくむくと肥大しながら持ち上がってくる彼女の肉棒を下腹で挟み、彼女の太腿に熱く濡れた恥肉を押し付ける様に脚線も絡ませる。彼女の腰を抱き寄せていた手がするすると下がって、どこまでも柔らかな彼女の尻肉をふにゅりと揉み捏ねる。
そんなキスを終える頃には、ゼナの顔はすっかり発情の色に染まっていて、すぐにでも入れてもらいたそうにもじもじと内腿をすり合わせる程に出来上がってしまっていた。
普段であればその場で背を向け、彼女にお尻を差し出して、ねっとりと蜜を溢れさせた陰唇を自らの手指で開いておねだりをしていただろう。
そうしなかったのは、せっかくの時間なのだから劣情に流されるまま惰性的な行為を行うのではなく、もっとすごい事が出来ないかと考えていたからだ。
そうした間を作るためにも、とりあえずはお風呂で温まるというのは悪くないと思えたので

「と、とりあえずはお風呂、行きましょう」

乱れた呼気を発情の昂ぶりと共に呑み込んで、今回はこちらから先んじて露天風呂へと歩みを進めた。指先の絡まる恋人つなぎはそのままなので、自然リスもこちらに追従する事となるだろう。

リス > 「うふふ………っ。」

 彼女の言葉に対して少女は甘く微笑んで見せるのみ。
 小麦色の肌がほんのりと赤くなるさまはいつ見ても綺麗だと思えるし。

 さっきのがうらやましいのでここでしたいのだ。

「ん、んむ。ん……ちゅ。ん……ふぁ。」

 唇を重ねて、なんどもなんども擦りつけながら、触れ合う唇から欲情のと息を吐き出してみせる。
 押し付けられる柔らかな弾力は彼女の太もものそれなのだろう。
 自分の肉棒をこすりつけていたら、尻を掴まれる。
 彼女の指を押し返すような少女の尻。

「あらあ?」

 我慢をしているように思える。
 多分我慢しているのだろう、彼女は、発情しているのが匂いでもわかる。
 何か、やりたいことがあるのだろうか、と思い直し笑みを浮かべたのだ。

「ええ。ええ。いいわ。」

 どんな事をするのだろうか、ワクワクしつつ、いたずらに彼女の腰のあたりを撫で回すのだ。

ゼナ > やりたい事が既にあるならこんな風に我慢はせず、いつもの様に少し気恥ずかしそうに、しかしそれでもはっきりと彼女に伝えて行為に耽っていただろう。
今回はむしろ、これといったアイデアがある訳でもないからこそ、彼女とあれこれ相談しつつやってみたい事を見つけられるといいなぁ…なんて物。
何やらわくわくと期待してくれている彼女に若干の申し訳無さを覚えつつ、とりあえずは2人で隣り合って露天の湯船に身を浸す。

「はふぅ……❤」

思わず漏れる脱魂の吐息。同時に見上げた蒼瞳が星空を見上げる。
夏が間近に迫っているとはいえ、今日は少しだけ肌寒いので裸身に染み込む湯水の暖かさがなんとも心地いい。
そんな中、恋人の柔らかな手のひらが括れからむっちりとした尻肉の膨らみを撫でるなら、こちらは甘える様に彼女の肩にこてんと傾けた頭部を預け、純白の太腿の付け根付近を撫で擽ろうか。
愛撫というよりは毛づくろいのような戯れの愛情表現。

「ね、リス。今夜はどんな事をしましょうか? ううん、そうじゃなくて……その……ど、どんなエッチを、しましょうか?」

倒していた頭部を持ち上げ、鼻先で彼女の頬を擽るような至近距離からサファイアの上目遣いを向ける。太腿ばかりを撫で回していた手指が湯水の中をするすると滑り、先程の口付けで大きくなった逞しい肉幹の根に指先を絡める。
淡いペッティングで萎えぬ程度の昂ぶりを維持しつつ

「リスは何か、シてみたい事とかありますか…?」

リス > 「………??」

 彼女は何も言わずに、気恥ずかしそうにしているのみである。
 何を言いたいんだろうと、少女は思いながらもお風呂のお湯の中でのんびりとするのだ。
 ちゃぷんちゃぷん、とかけ湯をしながら、彼女のことを眺めるのだ。
 そして、露天になっている温泉の方に視線を向けて。

「………んっ。」

 触れる肌、褐色の指が自分の体を撫で回し、自分の手指が彼女を愛撫するのだ。
 何もせずに身を寄せる彼女に、少女もまたのんびりとした様子で、息を吐き出して見せて。
 彼女の言葉に、ああ、と納得したのである。

「何も考えてなかったのね。
 ふふ、さて、何をしましょう、か。」

 彼女の言葉に、少女はのんびりしながら、視線を動かす。
 さて、どんなことをしようか、とも。
 さっきの激しいプレイもいいし、のんびりするのもいいなぁ、と。

「……うーん。」

 ここはあえて、少女は焦らすように考えるふりをした。

ゼナ > 「リスとでしたら、このまま何もせずにのんびりするのもいいです。でも、ほら、やりたい事とか考えておけば、次に会う時の楽しみが増えるっていうか……」

言葉だけなら別におかしな事は言っていないが、結局の所これはセックスの相談。本来ならば他者に秘めておくべき性癖の暴露を自ら積極的に行うような物なのだ。故に言葉を紡ぐゼナも幾分気恥ずかしげに頬を染める事となっていた。

「わたしは……そう、ですね。リスの逞しい物にぺろぺろご奉仕したい、かも。普通にベッドとかじゃなくて、仕事中のデスクの下とか、デート中のトイレの個室とかがいいです。後はわたしもちゃんとしたふたなり薬を買ったので、おちんちん、生やした状態でリスに可愛がってもらうのもいいかもです」

とりあえずは思いつく端からリストアップ。
強い手応えはまだ無いものの、こうして話している内に何か浮かんで来そうな気がするのだ。
そしてそんな中、ふと思い出した様に俯き加減だった顔を持ち上げ報告する。

「―――あ、そうでした! リス、赤ちゃん、そろそろ産まれそうな気がするんです。相変わらずお腹は小さいままですし、これといった兆候があった訳でもないんですけど、なんとなくそんな感覚があって」

リス > 「そうね……さっきは、やりたいって言ったけれど。
 さっき見てたらなんか……ね。」

 萎えたわけではないし、キスをして高ぶっているのだとはいえ、彼女も我慢しているのだし、盛ったままではどうなのだろうと考えて。
 気恥ずかしげな彼女を抱き寄せて、ほほにキスをして笑ってみせた。
 こういうのも、たまにはいいかしら、と。

「んー……成る程、ね?それは、今できないかしら。
 できるとしても、おトイレの個室くらいか……。

 オチンチン生やして……?
 私に、入れるの?」

 リストアップされていくこと、普段やらないことばかりなので、いいわね、いいわね、と肯定してたところ。

「え?
 じゃあ、とりあえず戻らないと。」

 流石に、生まれそうなら安静にしないとダメだろうし。
 少女は、慌てて立ち上がるのだ。

ゼナ > 「んー…たしかにそれほどの違いがあるわけじゃないんですけど、何か違うんですよね。わたしもうまく説明出来ないんですけど……背徳感……?」

蒼目を星空に彷徨わせ、こてんと傾げた小首が判然としない言葉を紡ぐ。
そしてさらなる問いかけには一瞬瞳を丸くして瞬きをして、続いて悪戯っぽく唇端を持ち上げて言葉を返す。

「ふふっ、たしかにたまにリスの事を犯しちゃいたくなる事もありますけど❤ でも、リスとのエッチはわたしの方が受けスイッチ入っちゃいますから、普通にエッチしながら自分でふたなりおちんちん扱いたり、後ろからクンニしてもらいながらおちんちん扱いてもらったりとかそういうプレイです」

話している内に羞恥心が吹っ切りれて来たのか、照れ笑いも「えへへへ」といった屈託のない物となっていた。しかし、そろそろ産まれそうという言葉に慌てて立ち上がる彼女には、こちらもびっくりしてその手を掴んで首を振って

「はわっ!? ち、違います違いますっ! 産まれるっていっても今すぐとかじゃなくて、多分今月中とかそういう感じですよー! 今日は大丈夫ですので、もう少しゆっくり……ね?」

そんな上目遣いに彼女が答えて再び湯船に身を沈めてくれるなら、ゼナは再び赤裸々な、それでいてとりとめもないセックス相談を続ける事となる。その結果、何かしらやりたい事を見つけ出せたのかどうかは別として、その日も温泉宿に部屋をとった2人は朝までねっとりと絡み合う事となるだろう。
静かに言葉を交わすだけでもいいと言いながらも、もともと淫乱の気の強いゼナはすぐに発情して彼女の身体を求めてしまうのだから―――。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からゼナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/露天風呂」にエイブラさんが現れました。
エイブラ > (男女混合で入れる浴場へ、タオルで
腰から下を覆った状態で歩いてくる。浴場のところどころにあ
る湯の中などにある岩場の影では、妖しく蠢く影があったり、
押し殺したような声が漏れていてのだが、今日は静かで)

「おや、今日は随分と静かですね…まぁ、そういう日もある、と
いうことでしょうか。それならそれで一人でのんびりできます
し、誰かがいらっしゃればそれはそれでいいですしね」

(身体を湯で流して、それから湯へと入っいく。ゆったりと空
を見上げ月と星を眺めていれば、風流な気分になるも、流石に
一句読むまでは出来ず)

エイブラ > 「さて、そろそろあがりましょうか…これ以上
入っていると出汁が出てしまいかねませんしね」

(身体の芯まで十分に温まったところで身体から蛸の
出汁が出てしまう前に上がることにして。タオルで
一応は前を隠して更衣室へと歩いていき、取ってある
部屋へと戻っていった)

ご案内:「九頭龍の水浴び場/露天風呂」からエイブラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 風呂、風呂は実によい。一日の疲れ――仮に疲れていないにしても、だ。
そういうものを押し流すし、いろいろ言わずとも、なにせ気持ちがいい。

「ぷ、は、…ぁー………溶ける……。」

混浴の露天風呂。夜と星空、なにはともあれ、実にいいシチュエーションである。
だいぶ長い間、湯に浸かっている気もする。
ゆらゆらと流れる湯気の中で、ひたり、と岩づくりの浴槽に身体を突っ伏させた。
そこだけひんやりとした感触が気持ちいい
傍目には、大男が浴槽に引っかかって倒れている様にも見えるかもしれないが。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にハーティリアさんが現れました。
ハーティリア > 「さて、この時間ならまあ、いけるかね……っと?」

ふわりと、小さな声と共に、浴場に満ちるあまい匂い…とろりと嗜好が溶けるような匂いの元は、タオルを肩にかけた、美女めいた風貌。
しなやかな白い身体を伸ばしながらやってきたそれが、先客の巨躯を見つけるも…まあ仕方ない。

「ごきげんよう?」

顔見知りだっただけよしとしよう、と言わんばかりに近づいて話しかけに行く姿…ただ前と違い、男女どちらにしろ、何かしらあるはずの股間部は、つるりと柔らかな肌だけがある姿になっていた。

イグナス > 「おう?」

顔を上げれば、おう、見知った姿だ。
ひらひらと片手を振る。

「よう、ごきげんよう。」

へらりと気安い笑み。何かとこの相手には世話になっている気がする。メシとか。
ざばりと身体を起き上がらせれば、お前もか、と。風呂について。

「珍しいとこで会うもんだ。
 お前も風呂、すきなんかー?」

ハーティリア > 「こんなとこで会うたぁ、運が良いのか悪いのか。」

まあ、顔見知りで良かったのか…わざわざ人が居ない時間を狙ったのに宛が外れたのが悪かったのか…苦笑する理由は、ふわりと淫魔から漂う魅了の香りで。

「ん、風呂は嫌いじゃねぇよ?うちにもあるし…まあ俺、淫魔だから人が居ない時間じゃねぇと騒ぎになるけど。」

俺は別にそれでもいいんだけどなー、なぞと言いながらも一応は気を使っているらしい、好きかと聞かれれば応と答えて、とりあえずはザバァッ、とお湯を掬って身体を流す。

イグナス > 「運が悪ィたなかろうが。」

クククと喉を揺らして笑う。
相手の香りについては、…効果がないとはないが。
それでも相手の性別を今は雄と思っているゆえに、さほどのことでもない。

「あー、なるほど。…難儀だなあ、お前も。
 風呂くれぇはすきに入りたいもんだけどなあ。」

相手のことをやっぱり知っているゆえに。ちょっと気遣うように苦笑い。
ほれほれ、と手を招いて。そういうことなら遠慮なく入って来いと。

ハーティリア > 「そうかい?」

喉を鳴らす彼に首を傾げつつも、彼が手招くならとぽんと…お湯に浸かって彼のところへ近づいていく。
冷えた死者の身体にじんわりと、湯の熱が染み込むのを感じながら。

「はー…気持ちぃねぇ……。」

まあ、雄としてはついてるはずのものがついていないのだが、大雑把な彼にとっては些細なことだろう。
いそいそと隣までお湯の中を進んでいく。

「はっは、まあ千年単位で生きたら流石に難儀にも慣れたさね。」

イグナス > 「そうさ。風呂じゃあ、誰と出会ったっていいもんだ。」

なんて鷹揚に言葉にするくらいには風呂好きのよう。
ばしゃ、と湯を跳ねさせて身体を風呂の内側に向けなおしたなら、相手の言葉に同意を。
んむ、と深々頷いた。

「千年単位、かァ。……はー、さすがにそれは、想像もつかねエなあ。
 普通の人間よりゃ寿命もあるほうだが、それにしたって長すぎる。」

いったいこれまでどんなことがあったんだろうって想像すらできないくらい。
はあ、となんだか感心するように息を吐いた。