2019/03/15 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > 九頭龍の水浴び場の入口で、お金を支払い少女は、体を洗うための道具を借りる。
 そして、いつものように温泉宿の廊下を進んで、途中の掲示板を確認する。
 毎日のように内装が変わる温泉宿なので、場所を確認しないとうっかり入るとひどいところがあるからである。
 そして、自分の目的としている場所を確認して、ぽてぽてと歩き、入るのはふたなりの女湯である。
 少女の肉体には男のモノもついてはいるけれど、外見は女の子だし、性的趣向を除けば女といって良いだろう。
 だから、ふたなりの女湯に入り、脱衣所で服を脱ぎ、洗い場で体を洗いきれいにする。
 そして、この広大な温泉、ひとつの風呂場に幾つもの温泉があるのだ。
 その中で、ぬるめのお風呂を選んで浸かるのはすぐに逆上せるのを防ぐためである。

 ―――今は竜なので逆上せることはないのだが、人であった時の名残というやつである。
 人間の姿に魔法で変じている故に、見た目は普通の人間であるし、少女自身人間のつもりでもある。
 なので、そんな風にしてしまうのである。

 閑話休題<sorehatomokaku>。

 少女は、たまった欲望を解消してくれる相手を探す為に、やってきたのだった。

リス > 表記してある場所が場所だけに、この場所では、いちゃいちゃしているカップルが多い。
 恋人同士なのか、それとも一夜の関係なのか、は判らないのだけれども、取りあえずはまあ……甘い声や、睦み合う音が響いてくるのが聞こえる。
 そんな状態を聴きながら少女は、ふうと、軽く息を吐き出して、ちゃぷり、ちゃぷり、と己の体にお湯を掛ける。
 きょろり、と空色の瞳で周囲を眺めてみるものの、自分の近くには誰もいない模様。
 そういう事もあるだろう、少女は軽く苦笑をこぼす。

 仕事があって遅くなったので、仕方ないかしら、と。
 もっと早いうちから来れれば、誰かしらいたかもしれないのだ。
 まあ、それは後になってからの感想なので、早く来てもこう言う風になるかもしれない。
 ままならないものねぇ、と大きく伸びをしてみる。