2019/01/26 のログ
月永遠花夕 > さてとのぼせないうちに出るかな。

ボクは湯から出るとその場をあとにした。
とりあえずお酒でも飲んでゆっくりしたいね。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」から月永遠花夕さんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアマーリエさんが現れました。
アマーリエ > 良く仕事をしたのであれば――相応の褒賞が必要だ。主に自分に。

日々の業務は義務であり。日々の鍛錬とは戦士の日常である。それらをこなすことに余分な疑問を挟む余地はない。
しかし、人と交わるとなれば余計な気を遣う。
仕えるべき王以外に憚る気が無ければ、余分な敵意を買うことは日常である。
時に差し向けられる刺客を討ち果たすのもまた、武人の誇りでもある。が、其れに増しても積もり積もるものは否定できない。
普段は屋敷か、王都郊外の師団本拠のいずれかで休むが、今宵は気紛れが欲するままに街に出る。

用があれば、通信魔術や遣いを寄越せと言伝けた上で向かう先は、異国風の旅館。
冒険者だった頃にも風の噂で良くも悪くも、幾つかの逸話を聞いたことがある。故に面白き、と発心の上で。

「……――ふぅ。存外、静かねぇ。此れは此れは有難いけど」

ぴちゃん、と。遠く、水が滴る音が響く。
透明な湯に肩まで漬かりながら見上げつ空は天蓋もなく、突き抜けるように広さを湛えてある。
いわゆる露天風呂という奴だ。
豊かな膨らみと股間に屹立するものを身体の前をバスタオルだけで包み隠しつつ、足を延ばして息を吐く。

脱衣室の入り口に掲げられた札は、今のところ女性・両性具有者向け。
湯の上に浮かべた丸い盆には異国風の徳利なる酒瓶と猪口なる酒器が並んである。
こういう飲み方が通らしい、と聞くがはてさて。だが、旨いのは確かだ。白い肌に湯の熱以外の火照りが浮く位に。