2018/10/26 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリスさんが現れました。
■リス > 九頭龍の水浴び場には、幾つか温泉がある。
それもこれも、毎度入るたびにどうやって改装してるんだと言わんばかりに毎回違う建物の内装のせいであるのだろう。
今回も、少女は入口でお金を支払い、受付に問いかける。
エッチのできるふたなり女用の湯の場所を聞いて、そちらへと歩いていく。
脱衣所で女は服を脱いでいけば、ぽっちゃりとした体、そして股間に揺れる大きな肉棒。
隠すこともせずに浴場に入り、まずは先に体を洗い其処からお湯をかけて体を温めてから、温泉に入ることにする。
エッチなことがしたいし、それを目的としてきているが。
こういうふうに温泉のお湯で体を温めるのも嫌いではない。
ふぅ、とお湯に全身を浸からせて大きく息を吐きてみせる。
周囲では甘い声と肌を打ち付ける音がしている、盛り上がっているようだ。
今日は、どんな女の子に会えるのかしら、とワクワクして少女は待つのだ。
■リス > ちゃぷり、ちゃぷり、と温泉を自分に掛けて少女は周囲を見回す。
最近は寒くなってきたからだろう、温泉の利用客は増えているものだと思う。
だからこそ、周囲では甘い声が聞こえるのである。
とはいえ、溢れた状態でこれはちょっとばかり耳に毒である。
欲望が高まるのに、発散する相手がいない、こういうところで自慰をするのはさすがに悲しい。
家で一人でするよりも何倍も何倍も虚しくなるのは間違いない。
どうしたものだろうか、と少女は周囲を見回してみるものの、誰もいない。
今日は、ちょっと折が悪かったかしらと小さく息を吐き出す。
そういう時もあるのだし、仕方がないかと大きく伸びをして浴槽の縁に体をあずけて天井を見上げる。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアシュリーさんが現れました。
■アシュリー > うー……寒いですわ寒いですわ、とタオルを幾重にもぐるぐる巻きにして浴場をとたたたと走る。
一刻も早く湯船に浸からないと風邪を引いてしまいますわ。
なんだか周囲からは変な声が聞こえる気がしますけど、そんなことより暖かいお風呂。
とぷーんと一気に肩まで浸かり、湯気で曇った眼鏡を拭いてから先客に気づく。
真正面に浸かってしまったらしい。なんとも気まずい…………
「ご、ごきげんよう。お邪魔いたしますわ!」
■リス > 「わぷ……っ!?」
天井を見上げていたら、浴場を走る足音、そして……勢いよくお湯に入る音とともに顔に掛かるお湯。
それなりの勢いがあったのだろう、お湯の量は半端ではなく少女の顔にびしゃあ、と掛かっていく。
何事と、思いながら顔を向ければ、そこには一人の女性がいた。
タオルでぐるぐるに己の肌を隠す相手は、メガネをかけていて、そのメガネは湯気で曇っているのが見えた。
そして、それを拭いて自分を初めて認識した模様。
「ご機嫌よう、こういう所を走ると、危ないですわ。」
はぁ、と大きくため息を一つ。
顔にかかったお湯は、お風呂であることでもあるので、怒る必要もないだろう。
ただ、淑女としてこういう場所で走ったり飛び込んだりするのはいかがでしょうか、と嗜める一言は忘れないでおこう。
「後、お聞きしますけど……場所、間違えておりませんか?
ここは、女性同士が求め合い、背徳の睦み合いや、秘め事を行う場所、ですわ?
それとも、貴女もその目的、で?」
見たところ、良家の子女のようであるし、ここでタオルを巻いているのは正直違和感でしかない。
彼女も見れば分かるであろう、目の前の少女、タオルなど巻いてはおらず、己の肌も、肉棒も、しっかりお湯の中で見える状態だと。
お湯のせいで、しっかりそそり立っているところまで。
彼女の様子とタオル巻きの状態から、そのつもりのないままに来たのではないか、と思ったのだ。
ゆえに、問いかけをしてみるのだ。
見境ない自分ではあるが、同意のない行為は、お仕置きを除いて望んではいないのだし。
■アシュリー > 「…………あぅ、仰る通りですわね。
あんまりにも寒いものですから、つい気が急いてしまったのですわ」
窘められて、ぶくぶくと口元までお湯に浸かって泡を吹く。
貴族の子女として、それはもう恥ずかしい限りですわ。
「えっ? 場所……?」
指摘されて、周囲を見回し、それから相手を見て、ぽんと手を打つ。
はいとく? とか、分かりませんけども。仲良くするのは非常に良いことですわね!
と、単純に背中を流し合う的な要素と見て納得。
「その、本当はお風呂だけのつもりだったのですけれど、迷い込んだのも何かの縁ですし。良ければお作法を教えてくださいません?」
ことりと首を傾げて、また曇りだした眼鏡をしきりに拭きながら微笑む。
よくわからないが悪いことではなさそうだし、目の前のご令嬢からは悪意なんかは感じない。
これもなにかの縁だろうと、この浴場での作法を学びたいと頭を下げた。
■リス > 「ええ、ええ。
誰が見てるともわかりませんし、そういうのは余りされない方がよろしいかと。」
それに、こう言う所は滑って転んでがとても危ないのである。
貴族の子女というもの以前にそういうのを気を付けないとならないので、言うべきことを言っておくことにする。
「あぁ……」
なるほど、箱入り系のお嬢様ですね。
リス自身も貴族ではないが大富豪の娘でお嬢様と言えるだろう、肉食獣な事を除けば。
勘違いしてることを理解して、少し遠くを見ましょう。
「作法で言うなら、まずはお風呂に入る前に体を清めてから入る……。
いいえ、違いますわね。
ここは、それ以前の話ですわ。
遠まわしでは伝わらないと思いますので直接言わせてもらいますが。
ここは同性愛者がセックスするための場所で、ここに来るということは相手を探してるということですわ。
つまり、今この状態は、あなたが、私にセックスをしたいとアピールしてることになります。」
これならわかってくださるだろう。
自分が同性愛者だということは隠すつもりもないし、彼女が同意するなら遠慮なく、少女は彼女を抱くつもりではある。
知らないものを騙して犯すのは趣味じゃない、判った上でするのなら、遠慮はしない。
じぃ、と青い瞳は彼女を見つめる。
「静かにお風呂に入りたいのであれば。
ここから出て、二つ手前の女湯が、普通の人向けの、お風呂です。
そっちであれば、エッチのお誘いとかなくゆっくり入れますわ。」
■アシュリー > 「…………ふむふむ」
身体を清めてから、確かにそれは大事なことですわね。
失敗、ちゃんと身を流してから湯船に浸かること、覚えておかないと。
……あら、違うってどういうことですの?
首を傾げて、じっとご令嬢を見つめて。
「どーせーあい。せっ……」
単語は聞いたことがある。えーとあの、あれ。
男女が愛し合うこと、だったかしら。それを女性同士で楽しむのがここと。
みるみる顔が赤くなっていく。湯にのぼせた訳ではなく、羞恥で。
「ででっですが退かぬが我が家門の誇りですし!
あの、その、具体的に何をするのかとか家庭教師は教えてくれませんでしたし!」
しどろもどろに水面をばちゃばちゃ叩きながら、わけのわからない言い訳をして。
「そ、そのですね。わたくしとっても無知なのですけど、
いずれ殿方とそういう仲になるとき、何も知らないのは恥ずかしいと思いますわ。
ですから、えっと、あぴーる? ということで……お作法を教えてくださいまし……」
ぶくぶく、またも沈んでいく。
そんな水面下から見上げるご令嬢の姿はとっても綺麗で、同じ女性としてもなんだか憧れてしまうようだった。
■リス > わかりやすく、直接的な言葉で問いかけてみれば、彼女は理解をしてくれたようだ。
顔が赤くなり初々しい反応を見せてくれるのは見ていて楽しい。
戸惑い、羞恥を覚えて慌てている様子もわかる。
「それは、戦場での話でしょう?
それに……止しましょうか、貴女の家訓を悪く言うつもりもありませんし。
ただ、ここは止めてもいい場所と思いますわ。
婚前の娘が、どこともしれない相手の子を孕むような行為を、良しとする貴族がいらっしゃるとも思えませんし。」
退かぬは心構えとしては立派だと思う、時と場合にもよるが。
退くべき時は退くべきである。それは戦場でも商売でも。
失敗したとき、被害を最小限にするために逃げるのは恥ではないと思うのは、少女が商人だからなのだろうか。
退かなくてもいい時に退かないための、勇気を持つための家訓であろうと思うも、初対面で指摘するようなことではないのだし。
「それも、時が来たら教えてもらえると思うのですが。
……では最後に確認しますわ?
私には、男の性器があり、更に二人娘がいます。
つまり、女の子を妊娠させることができるのですわ。
作法、つまり行為を最初から最後まで行う、セックスするとなると、貴女の中に私の子を宿す可能性もあります。
それに、挿入するなら、孕ませるつもりで……貴女を愛しますわ。
それでも、貴女は、私に身を任せるのですね?」
少女は近づいて、風呂に半分入り込んでいる彼女に目を合わせつつ。
顎に手を伸ばし、そっと顎を持ち上げさせる。
顔を近づけて、桜色の唇を釣り上げて問いかけた。
■アシュリー > 「…………子を」
わたくしが子を為したら、お父様は怒るだろうか。悲しむだろうか。
自分自身、子は愛情を持って生まれてくるべきだとおもいますし。
ですから、この方が無責任に放り出すような方なら好奇心よりも、退かぬ義務感よりも自らの身を守るために帰っていただろう。
けれど、こうも心配してくださるのだ。悪い人ではない、というのは十分以上にわかった。
「わたくし、アシュリー=ロンディニア、フィリアルイゼ=アシュリー=ラ=ロンディニアと申します。
もう覚悟を決めますわ。わたくしも18ですもの、いつまでも無知なままいられません。
それに、正直なところ、貴女に……
見惚れてしまいましたの。もしかすると、わたくし自身に女性を想う心があったのやもしれませんわ。
ですから、その。
でも、い、痛いのは嫌ですわ…………?」
きゅっと目を閉じて、肩に力を込めて身を縮める。
顎を持ち上げられて、わずかに恐る恐る目を開けて……ぎこちなく微笑んだ。
■リス > 「ええ。子を。」
彼女は、やはり引いているようにも思える、当然だと思う。
風呂に来たら同性愛者がいて、さらに初対面の女に孕まされるという脅しを受ければそう感じるだろう。
返答は………。
大きく嘆息をひとつ吐き出してしまおう。
「一度、頭を冷やしたほうがよろしいと思いますが……
ロンデニア家……古きからの名のある貴族ではありませんか。
貴女様がそこまで、仰られるなら、私は再三忠告はいたしました。
私の名は、リス・トゥルネソル。
しがない商人の娘ですわ。
この街では、マグメール支店を任されております。」
ぎこちない微笑みに、少女はその額にキスを一つ。
そして立ち上がろう。
「初めての場所が、このようなお風呂と言うのも醜聞になりましょう。
部屋を取りますわ。」
そのほうが、宜しいでしょう?
少女は小さく笑って、首をかしいで問いかける。
立ち上がれば、少女の全身がしっかりと見えるであろう。
柔らかなお腹とか腕とか、それに反してそそり立つ肉棒、なども。
■アシュリー > 「リス、さま…………」
ほぅっ、と吐息。額へのキスに、視線へ籠もる想いが怯えからわずかに色を変える。
優しく素敵なひと。知らず知らず周囲の気にあてられて、うっとりとその名を呟く。
「はっはいっ、そうですわね、お部屋で……はじめては二人きりが望ましいですわ…………!」
こくこくと激しく頷く。
レンズ越しに見るリスさまの身体は、女性的な柔らかさと……
生まれて初めて見る、おそらく男性の器官であろうそれのアンバランスさが、不思議な美しさを生み出していた。
■リス > 「様なんて要りませんわ。私は平民ですから。」
彼女の言葉に少女は微苦笑。
貴族は、地位もあるのだ、それを考えればお金があろうとも【様】を付けるのはほかに示しがつくまい。
「では、此方へ。
エスコートいたしますわ。」
立ち上がり、自分を見る彼女に微笑みかけて、彼女に手を伸ばし。
共に風呂場から去っていくのだ。
後のことは、二人のみの秘密になる――――
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からアシュリーさんが去りました。