2018/10/06 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 冒険者などという稼業をやっていると、疲れが溜まりやすい。
なので、このような場所で温泉などに浸かり、たまーに疲れを癒やしたりもする。
自分も今日はそのつもりで来た。
脱衣所には誰の衣類もなく、ほっと一安心。
服を脱ぎ捨て、風呂場にいく前に…鏡の前に立つ。
「むー……」
じーっと自分の顔を見る。
ふとぶてしい目つきの、生意気そうな表情…どう贔屓目に見ても悪童あたりが関の山…
「何が可愛いんだか…」
訝しみつつも小さなナイフで顎や頬の、薄っすらと生えていた髭を剃る。
それらの処理も手早く終わらせ、ナイフをロッカーにしまいこんでから、浴場に踏み出す。
■ブレイド > 今日は…普通の温泉だと思う。
多分、店のものは何も言っていなかったし。
ただ、男湯…という表記もなかったがそれはいつものことだ。
軽く流せばいい。そもそも、今は誰もいないのだから気にする必要もない。
「さぁってと…」
洗い場、給湯口の近く
木で組まれた風呂いすに座り込み、慎重に頭を洗う。
毎度のことだが、耳のせいで噛みを洗うのは少しばかり手間取る。
だが、誰かが入ってくる前にさっさと風呂に浸かってしまわなければ…ごまかすのは面倒だ。
■ブレイド > 撫でるように耳を手入れする。
なんだかんだ食まれたりすることもあるので、綺麗にしておいたほうがいいだろう。
いや、それもどうかと思うが。少しばかり複雑な表情。
「むぅ…」
洗髪用の石鹸水を泡立てて、泡を塗りつけて…
髪の部分は頭皮をマッサージしつつワシャワシャとすこしばかり豪快に。
耳のあたりは丁寧にしなければならない分、他のところはさっぱりとした気持ちで洗いたいというのもあって。
無論、洗い流すときはもっと慎重にならなければならないのだが。
■ブレイド > 耳を片手で抑えて、頭半分ずつ手桶の湯で洗い流す。
泡が残らないように念入りに、片方三度ずつ。
耳をパタパタっと動かして水気を払う。
「ぷふー」
慎重なのはここまでで十分。
身体は慎重にやる必要はない。
尻尾の根元はあまり丁寧に洗えない。
だが、尻尾を石鹸で洗い流すのは心地いい
全身を洗ってしまえば、一気洗い流してしまう。
「さって…こんなもんか」
強くタオルを絞って畳み、頭の上に乗っける。
誰かが入ってきても耳が目立つことはないだろう。
湯船に浸かれば尻尾も隠せる。
集めの温泉に肩まで浸かり、大きく一息。
「ふいー…」
まるで疲れが溶け出ていくようだ。
■ブレイド > 見上げれば、湯けむりに烟る星空。
頭のタオルは押さえて、少し目を細める。
月は…ここからは見えない。
お湯の温度は少し熱いが、じわりじわりと筋肉と共にほぐれていく。
「ふぇ…」
さっきからため息しかでない。
まぁ、元々あまり独り言をいうような性質ではない。
悪態やらはつく方ではあるが。