2018/10/04 のログ
■リス > ちゃぷり、ちゃぷり、と己の体にお湯を掛けると肌は水を弾いて滑るように落ちていく。
ワクワクしながら少女は、誰かが来るのを待つのである。
甘い声も、激しく肌を打ち付ける音も強くて、聞いているだけでムラムラしてくる。
股間もぎちり、と膨れ上がって、獲物を待っているかのようである。
「残念なのは、急に休みになったから、誰かを誘う暇がなかった、ということなのよね……。」
こう、知り合いに声をかけることができれば、もしかしたら今頃周囲の彼女らと同じようにしていたのであろう。
突発的で、声をかけられなかったのが残念だった。
とはいえ、声をかけても時間が合うとは限らないし、これもまた仕方ないのかしらねぇと、お風呂の淵に頭を乗せて体を湯に浮かべてのんびりと考える。
はふ、と温まった息を吐き出して、天井を見上げる。
■リス > 天井は、木造の天井であり、風情があるというのであろうか……東洋の感覚は、あまり良くわからないので、視線をすぐに落とす。
周囲は、静かになってきている、みんなヤルだけヤッて力尽きたのか、それとも場所を移動したのか。
少女は軽くため息を吐きだそう、今日はちょっとダメだったのかもしれないな、と。
ここはそういう場所でもあるけれど、いつでも大丈夫だとは言えないし。
めぐり合わせというのもあるのだから。
とはいえ、少しの期待が少女を上がってさるのを躊躇わせる。
もう少しだけ、待ってみようかしら。
こういう場所は、可愛い子が来ることが多いから、ここで出会う確率が高いから。
思わず少女は入口の方に視線を送り、パチャリ、パチャリと、お湯を揺らす。
■リス > 「淋しいなぁ。」
秋は人肌恋しくなるというのだけれど、周りがあんなにあんあん盛り上がって盛っていて、自分だけ、となるとその寂しさはひとしおか。
はふ、とまたため息をこぼしてしまおう、なんと言えばいいのか……諦めたほうがいいのだろうか。
もう一時間だけ待ってみようかしら、時計を見ればまだまだ夜は長い。
もう一時間だけ待って無理なら、すっぱり諦めることにしようか。
何かこう、粘っているようにも見えるし、実際に自分的には粘っているのだろう。
可愛い女の子を喘がせたいし、遠慮なく吐き出して注ぎ込みたい。
「………。」
そんな欲望満載だから、誰も来ないんじゃないだろうか。
そういう考えが頭を過る、けれど、溜まってるし吐き出したいし、注ぎ込みたいし、植え付けたい。
その感情に嘘は付けないわね、と苦笑。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にニアさんが現れました。
■ニア > 住処探しの旅から王都へ帰還したのち、彼女が最初に訪れたのは温泉だった。
1週間ほどの旅の疲れを癒すため、今日は完全にラフな服装で王都へと降り立った。
一応タオルで口元を隠し、警戒しながら水浴び場へ踏み出す。
今日の彼女は非常にご機嫌であり、いつもの様な周りを引き付けないオーラは一切感じない。
貧民地区じゃ相変わらず自信を血眼になって探す人間たちがいるというのに…
そんな風に自身を嘲笑い、何やら少女たちが身を重ねあっている湯船へ脚を浸けた。
妙に甘ったるい空間にきょとんと首を傾げるものの、こういうばでは当たり前のことなのかもと、どこか他人事のように岩縁へ背を持たれさせ、ボーっと遠くを眺めていた。
■リス > 人寂しくて、人恋しくて、ぼうっとしていたせいであろうか……誰かが入ってきた、そんな気配にいまさら気が付く。
それは、近しくて、遠いような……そんな気配、同族とも、異種族、とも言える感じがした。
竜の瞳をそちらに向けると、口元を隠した少女が、湯船につかり、どこかを眺めている。
――少女は、目を瞬く。
ここは、そういう場所であり、相手を求めるための場所なのである。
彼女の様子を見るに、そんな雰囲気を持っていないというか……無防備もいいところである。
きょろり、と視線を巡らせれば、今はほかの客はこちらに気がついていない模様で。
なので、チャプチャプ、とお湯を揺らし、近づいていく。
「こんばんは?
隣、いいかしら?」
少女は、笑みを浮かべながら言葉を紡ぐ。
可愛らしい子だというのはわかる、口元を隠しているけれど……なんかそんな気がする。
とりあえず、知らずにいるのならば、一言でも警告しておいたほうがいいな、と思った。
性的に食べたいとすごく思うのは、我慢して。
■ニア > 湯煙によって鮮明には確認できないものの、声やそのシルエットから何をしているのかはわかった。
なるほど……人がいないときにしか来たことがなかったため知らなかったが…
こう言うことも普通にあるのかと、ほんの少し気まずい雰囲気に目を逸らす。
目線の先にはこちらへ湯に波紋を広げながら近づく少女の姿が。
どこか親近感の沸く雰囲気、そして頭から生えた角……
恐らく自分とは異なった一族の龍人だろう。
何度か目にしたことはあったが、こんな近くで姿を見たのは初めてだ。
「……ええ。どうぞ」
微笑みながら告げられた言葉に頷く。
どういう意図があるのかは知らぬが、忠告された言葉にやはり気まずそうにお湯の中へ顔を沈めていく。
別にこの場で誰に何をされようと抵抗はしない。
女性に対してなら、それすらも嗜好と身を預けることだってあるわけで……
■リス > 「……やっぱり、恥ずかしい?
ここは、そういう場所、だから。
本当を言うと、貴女を見て……貴女としたいなって、おもったの。
ただ、知らずに来たのを食い物にするのは、私は好きじゃないし。
するならするで、子供作るぐらいに本気でしたいの。
だから、お伺いしてみよう、そう思ったの」
忠告に対して気まずそうに、お湯の中に沈む彼女、少女はとなりに腰をかけて小さく笑う。
彼女の視線とでわかったが、本来の姿はバレているらしい、なら、隠す必要もないか、と変化の魔法を解いた。
背中に竜の翼、お尻にはしっぽ、米神の少し上に東洋竜の角。
あまり明かさぬ竜人としての姿で、湯船の緣に腰をかけてみせる。
お湯の中に半分沈む彼女の目には、しっかりとそそり立つ肉棒が見えるだろう。
「あと、別に断って、帰ってもいいわ。
そして、それに関して誰かに言うこともしないわ。」
彼女は高額の賞金をかけられた賞金首、であれば、人相書きとかも出回っている。
彼女が自分を見たことがあるのであれば、逆に自分も彼女を見たことがある、という事である。
少女は、どうします?と問いかけるように眺める。
■ニア > 「……こ、子供?
…私は、普通に妊娠することなんてないけれど……
……ま、まあ…別に断るとかじゃ……」
自分に対し小さく微笑む少女に対し、久し振りに会話した竜人との出会い。
らしくはないと思ったが今日の彼女は至極機嫌がよく、首を横に振ることはなかった。
彼女は人間の男じゃなければ基本的に情事に対して嫌悪を抱くことは少ない。
寧ろ相手が同族なら興味があった。
半透明の湯船の上で姿を変える少女。
まさしくその姿は自身と同じ龍である者の也。
その下、立派にグロテスクなほど欲情を露にする肉棒に、目を見開き
やっぱり気まずそうに、少女と目を合わせることはしなかった。
「…………忠告は感謝するけど、私だってたまにはストレスを発散したいときもある」
どうやら相手は自分の正体に気づいているようで、それなら話は早かった。
話さないとは言ったものの、一応口封じという名目で、相手に付き合ってやろう。
そんな誤魔化しにも聞こえる言葉で、少女を見つめた
■リス > 「あら、それは、残念。
でも、嬉しいわ、お誘いに乗ってくれて。」
少女は、言葉で言うほどでもなく、残念だ、と言って笑って見せれば、残念という一言は気にしてないという意味ととってもらえるだろう。
断らないでいてくれるということに、感謝の念を、しっかりと見せて。
そっと手を伸ばす。
「すごく、期待してたのよ。
……こんなにガチガチになってしまうぐらいに。
じゃあ、私でたっぷり発散してくれると、嬉しいわ。」
少女は笑ってみせる。
同じ匂い、でも、違うのは、おそらく生まれ方の違いなのであろう。
少女は、自分を見る彼女に顔を寄せる。
口元を隠すタオルをずらしてから、その唇に己の唇を重ねていこう。
柔らかな唇をふれあわせて、ちゅう、と音を立てて吸い、背中に腕を回して抱きしめていく。
己と彼女の乳房を押し付けて密着していけば、先端同士をこすりつけてみせる。
「私は、知っているかも、だけれど。
リス・トゥルネソルよ、トゥルネソル商会、マグメール店の店長をしてるわ。
貴女のことはどう、呼べば?」
問いかけるのは、偽名はあるか、と。
流石に高額のお尋ね者、本名を呼んではいらぬトラブルもあるだろう。
だから、今だけの名前はあるのか、と甘い吐息とともに問いかけた。
■ニア > 「……ん、こういうのも、たまには悪くないと、そうおもっただけ……」
残念という言葉に特に意味は含まれてないということを悟ると、それ以上は言及せず、照れ隠しの様な言葉を吐き捨てた。
この国じゃ当たり前のこと。
何度も目にしてきた光景だからこそ、特に躊躇いも戸惑いもなく、自然に絡み合う────
「……っ、ん…
……期待される程、立派な身体じゃない、よ……」
密着し、互いの間を漂う香り。
魔力やらなんやら絡み合い、備考を刺激するのは種族としてではなく、互いに雌という性別特有の物。
その香りは妙に甘ったるく、そしてくらくらと頭を刺激する。
タオルは湯面へ落ち、露になった唇へ重なる柔らかな感触に目を細め
背へ回される腕に応えるよう、こちらも少女を抱きしめた。
かなり密着する柔らかな肉質。
互いの膨らみは形を歪に変えながら、肉という肉を絡ませ、揉みあい、その形を主張するかのように、赤く硬く────それはぷっくりと確かな形を作って相手の乳房へと食い込んだ。
「…ふっ、ん……リス、ね…
……私のことはニアと呼べばいいわ……っ、とくに隠し名があるわけじゃないし…」
吐息交じりにリスの質問に答えた。
この異質な空間じゃ、聞いてるものはいれど、まともに思考できるものなんていないだろう。
なんせ皆、暑さと熱さに酔って、完全に逆上せきっているのだから。
■リス > 「体だけで、セックスはするものじゃあないわ?
お互い気持ちよくなるための、ものだもの、愛の行為でしょう?
それに、本来は、で言えば、子供を作るための神聖な儀式。
体のラインとかも、それは確かに一つの要素だけれど、それが全てでは、ないわ?」
抱きしめてしまえば、彼女の体は線が細く、少年と言っていいような肉体でもある。
そして、同じ雌同士、抱きしめ合えばほんのり感じるのは忌避の感覚である。
してはいけないことを、これから行うという状況、少女は昂ぶってしまうのだ。
彼女からも腕が回り、唇が重なって、擦り付け合う。柔らかな唇が求め合うように擦りつけられて、少女は舌を伸ばし、彼女の唇を舐めていこう。
汗のせいもあるのか、雌の匂いが一段と濃厚になっていく。
お互いの匂いを擦りつけ合うように触れ合わせ、お互いの乳房が柔らかに形を変える。
そして、固くなる先端が擦れ合えば、ぴりり、とした刺激を感じて、くい込む相手のそれに、己の乳首を押し付けてこりこりとこすりつけ合う。
「じゃあ、そうさせてもらうわ、ニア。」
少女は軽くうなづいて同意する。
彼女がそれで構わないというのなら、自分から言うこともないのだし。
そして、背中を抱いている右手は背筋をくすぐりながら降りて彼女のお尻を掴んでこね回し始める。
硬くなったペニスは、彼女の下腹部、陰核に押し付けてずりずり、と長いストロークでこすりつけてみせよう。
「ニア……ふふ、同族の雌との行為……すごくぞくぞくするわ。
いけないこと、してるって感じで。」
はあ、はあ。唇を離し、濡れた唇で少女は甘く囁いてみせる。
濡れた瞳でジッと見つめて、軽くキスを。
左手と翼でしっかり彼女を抱え込み、強く己の匂いをこすりつけるように押し付ける。
■ニア > 「…ん、っ、はぁ……愛の、行為…ね……」
確かによく考えればリスの言っていることも納得できる。
そういった行為がなければ自分たちも産まれてこなかったというのも事実。
そこに肉体の優劣は存在せず、ただ気の向くまま、互いに求めるものを求め続けるのがこの行為の本質だったりするのだが…
それを男という種族は自身の肉欲のためだけに行う。
それに関しては一切、全く同意も賛同もあり得ない。
しっかりと、互いの肌がぶつかり、擦れ、乱れ合う。
身体にまとわりつく汗と、淫質な香りにただただ体はやられ、まだ何もされていないというのに、瞳は虚ろに桃色を映し出す。
水音を絡ませながら貪り合う濃厚な口づけと、擦れ合う乳首の柔い感触だけで充分すぎる程、彼女は濡れた。
キスの合間に漏れる声と吐息。
そして水中へと放たれるのは彼女の膣奥から溢れた透明な蜜。
「はぁ、っ、ふぅ……ん、ぅ」
此方も小さく頷く程度。
あとは口から零れるのは喘ぎと熱の籠った吐息のみ。
そして、リスの細い指先が触れるお尻。
そこは未知の感覚であり、確かに気持ちよさを感じるもののくすぐったさも同時に感じ、身を大きく捩らせる。
硬くなった一物が陰核を擦り、ひときわ高い声が漏れるのと同時に、彼女は腰を軽く引く。
元の位置に腰が戻ると再び鋭くも柔い刺激が下半身へ走り、彼女の体は小刻みにビクビクと震えた。
「っ……は、ぅ…こんなの、したこと…ないッ…
……ひゃ、ぅ……ふ、ぅ…………」
声と吐息が軽快なテンポを踏むように、
彼女の口からは次々と漏れ出していく。
既に理性も半壊し、相手から伝う噎せた香りに息を荒げ、自らもリスへ体を強く擦り付け、感覚を分かち合うかのように、脚すら絡ませていく。
■リス > 「ええ、愛の行為、よ。
少なくとも、私はそう、思ってるわ……?」
他の人がどうなのかは、わからない。
自分の中では、セックスは愛し合う行為であり、お互いの血を混ぜ、子を成すための行為である。
生命活動の本質とも、思っているのだと、言葉にして見せて。
彼女の顔に、朱が映える。それを見て、美しさを感じ、今この場だけでもそれを占領出来ることに興奮する。
女特有の甘い香り、おそらくフェロモンなのだろう、それが充満し、自分も彼女もどんどん興奮していく。
それを示すように唇は深く重なり、求め合うように乳房を押し付けていく。
汗を掻き、それが湯船に浸透し、自分たちを彩るようなきもしてならなくて。
時折呼吸のために離れる唇、溢れる甘い吐息がどうしようもなく愛おしくて。
「ニア、可愛いわ……もっと、貴女の声、聞かせて?」
可愛らしく溢れる声、熱のこもった吐息と合せてしまえば、それは立派な雌であった。
彼女は肉体が貧相であることをコンプレックスに思っているだろう、しかし、そんなことがどうでもよく思えるぐらいに、興奮する。
柔らかなお尻を探るように掴んで、こね回して、指先で彼女の後ろや、前の部分をくすぐってみたり。
身をよじる相手を捕まえて、耳元に唇を寄せて、耳を甘く食んでみせたりする。
腰を引く相手に、こちらは押し込むように腰を近づけて、グリグリとこすりつける。
「じゃあ、もっと、すごいこと、しよう?
ニア……もう、ドロドロのここに、挿入して、いい?
ほかの人とはできなかっただろうけれど、同じ種族の私達なら、出来るかも、だし。
初めてであった、雌同士で、愛し合って……。
許されない子供、つくろう……?」
彼女は、自分にはできないと言っていたのは聞いていたし覚えている。
それでいて、敢えて言葉にして放つのは。
興奮するためであり、イケナイことをしていると強く認識するためである。
彼女は望んでいないし、孕むことはないのだろう。
でも、今は一時の恋人として、本気で求め合い、繋がりたいという意志を込める。
「本能に逆らった愛を、紡ごう?」
少女は、甘く甘く耳元に囁いてみせた。
■ニア > 「……ふっ、は、ふ、ッ…んんッ!
……なら、っ、はッ……もっと、愛して……っ、ン、ぅ……」
相手の言葉が伝わってくるように、絡み合う身体には熱が込み上げ、頭は徐々に逆上せていく。
これも一つの愛の形ならば、愛されたいと願う彼女にとっては拒みようのない甘美な世界。
告げられる言葉に頷くように、そして自らも口から洩れた本音は湯を搔き乱す音の中へと消えていき……
蒸れた雌の淫欲な香りと、音と、声と────
全てがニアを興奮させ、求めるばかりにリスの唇に貪りついていく。
身体中敏感に相手を感じ、舌で口内を犯され、胸すらも淫らに責め立てられ、気が狂ってしまいそうなほど、もどかしさを感じる。
ただそれすらも幸福感を感じる程、蕩け切った理性は、あと一歩、
「あふぅ、ん……くぅ、ふぁ、あッ……!
ん、くぅ、はぁ……ん、気持ちいい……ッ、リス…ぁ、んッン、ぅ……」
全てがどうでもよく感じる程、リスの全てに服従し興奮し、淫らに溺れる。
愛おしいほど、狂おしいほど、求めるままに相手を抱きしめ、そんな少女から与えられる快感全てに身体が悦び、大げさな反応さえ示していく。
耳も口も胸も秘所も、全てを相手の支配下に置かれたようなこの状況で、ただただ悶え、身体を痙攣させる彼女。
引いた腰を追いかけるように、陰核への責めは絶えず、それだけで軽く果てそうなほど、欲情しきっただらしのない身体は、やがて歯止めも効かなくなっていく。
「……ぅ、は、ぁッ……!
…挿れて……私もう、ふぅ、は…我慢できない……ッ」
とろーんと、瞳を虚ろに相手を見上げる。
リスの豊満な胸へ顔を埋め、乱れる呼吸はとどまることを知らず、湯の中の膣はリスを求めてヒクヒクと蠢きだした。
耳元に囁かれる言葉を本気にしてしまいそうなほど、彼女の思考はしっかりとしておらず、その言葉にすらコクリと頷いてしまうほど。
自ら濡れ切った秘所を見せつけるかの如く、脚を大きく拡げ、物欲しそうな表情でリスを見つめた。
■リス > 「ええ、もっと、もっと愛してあげる。
好きよ、ニア……身も、心も、ひとつになるくらい、愛し合いましょう?」
お湯でも色の変わらなかった相手の肌、それがほんのりと桜色に染まっていくのが見える。
彼女の体から溢れるフェロモンが一層濃くなった気がする……気がするのではなく、濃くなったのであろう。
目の前の存在を、自分を誘惑するように、つんと鼻の奥に掛かる匂い。
甘くて濃厚で……淫らな匂いに誘われるように、そして、強く押し付けてくる唇に答えるように、唇を半開きにし、押し付け返す。
とろり、とろり、と唾液を注ぎ込んで、自分のものだと言わんかのように舌を絡ませ塗りこんでいく。
じゅる、じゅると唾液を注ぎ舐る音が響いて、浴場に融けて行く。
「ニア、とても素敵……綺麗よ。
貴女が欲しいわ。」
快楽に乱れ、体を震わせてくねらせている相手の姿を見て、少女は微笑む。
顎に手を置いて一度顔を上げさせれば、優しく触れる口づけ。
快楽を貪るためのそれではない、優しい口づけを落としてから、痙攣する体を抱き上げてお湯から持ち上げて浴槽に腰掛けさせる。
「私も……我慢できないわ。
だから、ニア、一つになりましょう。
一番濃厚な私の愛液、注いであげるから……。
もし孕んだりしたら、貴女を抱きしめて逃がさないから、ね。」
見上げる彼女に、目元を赤くしながら微笑んで見せた。
彼女を浴場に寝かせ、膣口を湯から出したのは、お湯で薄まらないように。
固く太くそそり立つそれを入口に当てて、挿入していく。
ずぶり、ずぶり、と彼女の膣をゆっくり広げて痛みを与えぬように挿入しよう。
子宮口まで、根元まで挿入して、ごツンと奥を叩く。
「二アのなか、とてもきもちがいいわ……。
動く、わ」
最初はゆっくりと彼女の肉に己の肉棒をなじませるように動かし、奥と入口を往復し、肉襞を丁寧にかき混ぜ、子宮口を叩くように腰を動かす。
時間をかけて、彼女の快楽を引き出すように。
肌が重なり、蜜を押し出し、かき混ぜ突き上げる。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からニアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシシィさんが現れました。
■シシィ > 間接照明がぼんやりと足元を照らすだけの地下の浴場。けぶる湯気の中、浴槽に身を浸すのは褐色の肌の女が一人。
均整の取れた肢体を乳白色の湯に浸して、装飾や、目隠しのために配置されている岩に背中を預ける。
甘く癖のついた銀の髪は、いまは手巾で包んでまとめ、湯につからないように配慮をしつつ、温もった吐息を心地よさそうに吐いていた。
「ん~~~~~~……………は、気持ちいい……、結構からだって冷えるものなのねー……」
緩んだ声音が、心地よさをただ賛美する。
肌が褐色のため、わかりづらいがほんのりと熱気に肌が染まっている。
ぱしゃん、と湯を揺らすように肩に流して、ふにゃ、と口許を緩め。
日頃の倦みを押し流すように、文字通りのびのびと体を湯に沈めていた。
■シシィ > 場所は王都有数の老舗の旅籠。
部屋数も多く価格帯も平民の手の届くものから、王侯貴族のための部屋まで多岐にわたるという。
己が逗留しているのは一般市民用のものだ。広さもサービスもそれなり。
それでも九頭竜山脈の源泉から引いているという湯は十分に堪能できる。
王都に訪れた際は必ずと言っていいほどここを選ぶのもそのためだ。
もともと入浴の習慣は己の出身地ではそれだけで贅沢、というのもあるが体を心から温めてくれる温泉の温もりに惚れてしまっているのも事実。
ロビーの張り紙があったからそれなりに人がいるのだろうか、と少々不安ではあったのだが、時間のせいか、あるいはほかの理由か、己が赴いた地下の岩風呂は人影はなく。
間接照明と、洞窟をイメージしてか半ばドーム状になっている岩風呂を一人で堪能できる贅沢な時間を享受していた。
「───……」
顎先までを湯に沈めて、ゆる、と身じろぐ。
湯の色が乳白色なのも、寄り寛ぎやすい理由の一つ。
岩に凭れ掛り、薄い色の双眸を緩く伏せて、ただ、湯の揺れる音や、浴槽に注がれる水音に耳を傾けるだけの時間。
余人が居なければ言葉を紡ぐ必要もないのだから当然かもしれないが───そんな環境音だけが空間を満たしていた。
■シシィ > しばらくして、パシャ、と水音とともに立ち上がると、程よく温められ、ホテル体を覚ますために浴場から出て、宿の自室へと引き上げていった──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシシィさんが去りました。