2018/09/05 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 混浴の露天風呂はうっすら霧に包まれていた。
時折、ちゃぽん……。小さな音がお湯を手で掬う音だ。

「ずっとお風呂のかわりに川で水浴びしてたから……。
ふぁ……。お湯が気持ちいいよ……」

タオルを胸元まで寄せて、大きく息をつく。
魔導機兵討伐で野営を重ねていた遊牧民は、久しぶりの入浴にうっとりと目元を綻ばせ。手先ですくったお湯を自分の肩口にかけて微笑み。

タピオカ > 「明日は、刃こぼれしちゃった剣を研いでもらいに行って……、
あと、使い果たしたポーションも買い足しておこうかな。
終わったら魔導機兵を倒しに行くパーティに入れてもらおう。今ならたくさん依頼が来てるはず」

湯船の中で脚を伸ばしながら、ぼう、と月夜を眺めて今後の予定をたてる。
戦い続きで酷使している自分の腕に、する、と手先を滑らせ。そっと揉みほぐす。

「腕を磨くいいチャンスだもんね。僕、もっと強い戦士になりたい。
少しでも、あの化け物の機械から街を救えたらいいな。
その前に、――ふーっ。
……ひとやすみー……」

故郷を出たのは旅をするため。そして剣の腕を磨くためでもある。
自分の力はそう大きくは無いものの、仄かにでも人の役に立てば幸い。
ぐっと力をこめた二の腕に触れたあと、脱力させ。湯船に憩う遊牧民の姿があった――。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からタピオカさんが去りました。