2018/08/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシドさんが現れました。
シド > 微温湯が心地よく包んでくれる温泉。夏日の強さに客を慮って施された特別な湯はただ自分一人が浸かる。
湯よりも粘っこく感じる夜の風も、少しばかり冷えを憶えさせるほど閑散とした有様の湯。
リラックスするには幾分暖が足りない―― と、従業員を呼びつけて酒の手配を頼む。
運ばれてくる盆を湯の上に。瓢箪で誂えた徳利を片手に、頭上に輝く月を杯の水面に浮かべた。
一口、運ぶ度に暖かさが体を巡り。静かなる夜の風呂を楽しむ。

「……ふぅ。」

厚みのある肩を湯から出し、湯縁に寄りかかって過ごす時間は…
手持ちぶたさに浮かべた盆を指先で回しつつ月を仰いで快美を伝える溜息を零す。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 入口周り」にフィル=クォーレンスさんが現れました。
フィル=クォーレンス > 昼間に比べれば、吹き抜ける夜風が涼しさを運び、幾分か抑え込まれる日中の暑さ。
それでも過ごしやすい程に涼しいわけではなく。
人気のない大通りとくらべ、いつも以上に酒場や宿屋等の区画に賑わいがあるのは、涼しさを求めてだろうか。
そんな賑わう区画の合間を縫うようにして、旅籠の中へと入っていく少年。
暑くても温泉というのはやはり、人を引き付けるものがあるのだろう。
時間の割には賑わっている中を受け付けに向かってそのまま進んでいき。

「やっぱり…まだ一杯貼ってある」

いつも通り、奥の湯へと向かう前にいくつも貼られた張り紙の前で止める足。
余りにもお手軽そうで、報酬もいいとばかりの内容がそれには書かれており。
何度もその張り紙を見かけていれば、気になってはいたのであろう。
美味しい話すぎるきもするものの、内容自体は気になるのか。
受付で取りあえず何をやってるのかだけを、聞いたりできないかといった様子で受付周りに辺りをうかがいながらも脚を進め。

フィル=クォーレンス > 「誰か…張り紙見てきた人、他にいないのかな」

もし誰か先に張り紙のことについて、受付に聞いている人がいれば幸運か。
この状態でも耳を澄ませば、それなりに良く音は聞き取れるのである。
受付に向かいながら、少し受付の周りで足を止め。
だれかほかに聞いている人はいないか、と受付の耳を澄ませて行く少年。
とはいえ、盗み聞きのような感覚は多少なりともあるのだろう。
関係がなさそうな会話であれば、その度にそれ以上聞き耳などを立てることはなく。

「やっぱり、自分で聞いた方がいいのかな」

聞いたからには、なにもなしでは帰れません。
何てことは流石にないとは思っているようであるが、募集の何とも言えない妖しさが妖しさである。
少しの間耳を澄まして、受付周りのやり取りを聞きながらも、ぽつりとこぼしていき。

フィル=クォーレンス > 暫く見ていたものの、張り紙に目を通していく人はいても受け付けに尋ねる人が現れる様子はなく。
気にしても、聞くまでの行動に至らない人が多いのは、興味を擽られてもやはり若干怪しい募集の緩さであるからだろうか。
それでもやはり気になる様子であれば、漸くといった様子で少年は受付へと更に足を進め始めていき。

「あの、すみません。この張り紙の募集っていうのは、どういう内容なですか?
って、え…お風呂に入るだけ?…多少興奮作用有、ってそれだけなんですか?」

所謂体調改善等に役立つようなお風呂の実験。
そんな様子にも取れる内容であれば、興奮作用の方向性まであまり考慮しておらず、言葉通りに受け取ってしまったのもあり。
それだけで良いのか、のぼせそうな事くらいしか懸念がないのでは、といったくらいしか浮かばないようである。
漸く聞いたものの、思ったほどではないと思ってしまったのだろう。
それなら悪くないバイトなのではと、色々と話を続けていってしまい。

フィル=クォーレンス > 「あまり危ない事じゃなくて、軽く下見できるなら…よさそうですけど」

行き成り飛びつく、何てことは流石にするほど無警戒というわけではない。
けれども悪意的な物や、実は凄い危ない仕事でした、といった様子を見受けられなければ、気になることはあるのだろう。
余り細かい情報まで必須、とは言わないものの、あまりにもお得な仕事的な部分だけ強調された張り紙なのである。

「軽く見るまでいくなら…やってほしい、ですか」

何かしら新しい温泉のためのものであり、実際に受けてくれたのなら見せてあげる、といった感じなのだろうか。
もう少し詳しく教えてくれたり、多少なら下見させてもらえるなら、受けてみようかと、とばかりに零して行く少年。
受け付けも此処まで聞いてきたのならと、やったほうがお得的な方向へと離しの方向は向いていき。

フィル=クォーレンス > また暫く色々と話を続けていけば、周りにちょこちょこと足を止めている人も出始めている。
張り紙の内容が気になる人は、やはり多少なりともいたのであろう。
とはいえ、語られている範囲では受付の人もあまり気にしてはいない様子であり。

「なら…とりあえず、はい。
軽く見に行くだけでも」

それを受けさせてもらうかどうかは、温泉のその場所まで行ってから決めてみるといった所であろう。
そこまで話を続けていたのは、受付の人も人はいるほどいいと言った所なのかもしれず。
受付の人がとりあえず、と案内を始めていくままに少年はその後ろへとついて歩き始めていき。
何時もきている時とは違う、余り歩きなれない通路を進み続けていったか―

ご案内:「九頭龍の水浴び場 入口周り」からフィル=クォーレンスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 旅籠にて歓待を受け、酒も食事もたらふく楽しんだ後の、夜の時間。
この貴族の機嫌を取る為にと接待を企画した者からは、女をご用意するのでごゆるりと、と笑み交じりに告げられている。

馴染まぬ様相の部屋にて座布団に腰を落ち着け、肘掛に肘を乗せながら酒を啜り。
その待つ時間も手持無沙汰であると、常のメイド服とは違い、薄手の浴衣に身を包んだメイドに奉仕を命じて今に至る。
酒を啜る音に交じり、股間に顔を埋めたその場所から、淫らな水音が時折零れ。

さてそろそろ、女も届けられる頃。
この宿の従業員か、外部からの雇われか。
或いは、仔細を知らぬ侭に騙され送られてくる客であるかもしれない。

キュリオ > やがて部屋を訪れる女が現れる。
それを見やると、にやりと厭らしく口の端を緩め。
獣欲をぶつける夜が、始まるのだった―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からキュリオさんが去りました。