2018/08/04 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシドさんが現れました。
■シド > 随分と長らく湯に浸かっていた。
後頭部に束ねた銀の髪先から首筋、厚みのある肩にまで汗に濡れそぼる。
喉の乾きを憶えて手にしたコップ、口元に傾けても冷たい水が唇を濡らさず。
逆さにしても何も落ちてこないそれに溜息が溢れた。
ほんの少し湯中で重くなった頭を手で支えながら呼び鈴を鳴らす。
ここは檜造りの室内風呂。湯の熱に濃厚に薫る檜の匂いが広がる空間に。
従業員を呼ぶ呼び鈴の音が響き渡るほど静かなもの。
「ふぅ……」
熱い溜息が溢れて額についた汗ごと前髪を後ろに掻き揚げて天井を眺めた。
■シド > 「そろそろあがるか」
頭を振って髪の水気を払い除けて浴室を後にする。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。