2018/07/25 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシドさんが現れました。
■シド > 夜更けに至って露天風呂は打たせ湯から流れる水音、と自分の素足張り付く音しか聞こえない。
洗い場にて体を清めて、すっかりと濡れそぼる銀髪を後ろに流して絞りながら視線を巡らす。
「一国の主とてこんな広い湯殿を独り占めにはできまい。」
鼻歌慣らして歩みゆく長駆は一つ、また一つと湯殿の前に佇んでは彷徨い歩く。
今だけは我が物となった温泉、せめて入るならば国王とて満足出来ぬものが良い。
暗がりを照らす魔法器具の照明を足取りに薄暗いなか彷徨い歩いて。
鼻孔を甘い薫りが擽る……匂いに導かれる儘に進んで……葡萄色の眸より鮮やかな紅が出迎えた。
「ほぅ。ワイン風呂、ね。」
安酒か廃棄前の酒かわからねど。芳醇な薫りの湯船は今の気分に相応しい。
長い足先から出迎える熱い酒の湯。そして肩まで浸かればまるで酒を煽ってるような心地に。
はっ、と目元を染めて熱息をこぼした。
大きく腕を伸ばし、日々の政務に疲れた体を解していく。
「これはいい!」
■シド > 「ああいい湯だった。」
ワイン風呂を堪能して後にする。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 「フゥゥ~ッ……ウウ……――」
夜の露天浴場――客は男一人。
肩まで湯に浸かり、のどの奥から心底気持ちよさそうな声を漏らす。
戦場で受けた傷に湯が染みるが、ほどなく、それがちょうど良い塩梅に柔く身を暖めていく。
「はぁ~……やっぱここの湯はいいぜ……――」
湯の中に四肢を広げ、力を抜いて、身を委ねていく。