2018/06/01 のログ
マイ > 「出よっと」

ぱさりと手ぬぐいを頭から股間へ落とせば、それを腰に巻いて大浴場から出て行こう。
さっぱりしたあとは安酒で悪酔いしてからぐっすり寝るのが一番だ。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からマイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 「風呂、ぉ………!」

ざっばーん。湯気とお湯をまき散らしながら乱暴に大雑把に、相変わらずな風情でその男は湯船に身体を沈めた。
大きな大きな、大浴場。数ある中の、石造りのそこへと、今日は。
相も変わらず時間を外しているから、他の人間は見えない。
だからこそもうおのれの好き勝手、といった具合。

「う、ああ……あ”-………。」

で、相変わらずけもののうめき声めいた音を当てて、その湯を満喫。
実に気持ちよさそうに口元がへにゃり、緩んでいた。

イグナス > ――どれだけそうして湯に浸かっていただろうか。
暫くの間はこうして、ぬくーいお湯を楽しんで…

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 入り口近くであたりをきょろきょろ見回して、店員らしい人を探す。見つけてから声をかけるのにも勇気が必要で、離れたところからじっと見つめて迷っていたけれど、思いきって近寄っていく。

「あの…」

ぺこぺこと繰り返し頭を下げながら手にした張り紙を見せて説明する。壁の一部を使っていい許可をもらえると、今度は深く一礼。
人目につきそうな場所を考えて、手書きの張り紙をはりつけた。迷い犬を保護しているという文章と、あまり似せられた自信のない似顔絵。これで飼い主が見つかればいいし、野良犬なら里親になりたい人が名乗り出てくれるかもしれない。
これで駄目だった時は自分で飼うしかないかなと考えながら踵を返す。

張り紙だけさせてもらって帰るのは申し訳ないから、どこかの施設を利用しようと通路を歩き始めた。

ミンティ > 着替えは持ってきていないし、人が多いお風呂は躊躇する。前にも利用した足湯ならいいかもしれない。
それならタオルだけ買えばいいかと小さな売店に立ち寄って、思っていたより豊富な品揃えに目移りしてしまう。
いい香りの石鹸なんかは家で使うのもよさそう。浴衣もパジャマの代わりにしたら寝心地がよくなるかなと思えてくる。

「んー…」

考え事をしていると他がおろそかになってしまうのはいつもどおり。売店の中の狭い通路だと忘れて、足をとめて悩んでしまう。