2018/04/10 のログ
ティエンファ > 「俺は山育ちだが、綺麗な子猫を埃で汚すのは気が引けるな
だが、うん、そうだな …ついて来てくれるなら、引っ張りまわしてやるさ」

いたずらっ子のような口調だけど、目は嬉しそうに細められる。
頭を撫でられれば少しだけ目を閉じる。
鍛え上げた身体に不精髭、刺青と言う剣呑な見た目だが、
そんな仕草は酷く子供っぽくて。

「へへ、チェシャがそう言ってくれるなら、いい意味さ
 …んぐっ へーい、ピッカピカにしてくれよ? 船旅で一か月近く湯船に浸かってなかったからなあ
 …え、髭だめかァ? ちょっと格好良いかなって思ってたんだけど
 でもそうだな、チェシャの唇に傷がついたらコトか」

そんな事を言って笑いながら、洗い場で少年の手で磨き上げられる。
その夜にはきっと、離れていた時間を言葉で、温かさで埋めるのだろう…。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からチェシャ=ベルベットさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からティエンファさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシドさんが現れました。
シド > 本日の露天湯は、散った桜の花々が筵の如く水面に漂う桜色の湯。
額に浮かぶ汗を流そうと手で救った中にも桜の花弁が浮かぶ。
頬に張り付く一枚の桜花弁をツマミ離しながら、星月の輝きに銀めいた肌の桜を眺める。
少し前までは花弁に彩られ柔らかだった木々も、今は葉桜として硬さを感じるのに。
時の早さに思わず溜息が出てしまう。

「はぁ……もう少し桜を楽しみたかったのだが。」

視線は手元へ。お猪口の中に並々と注がれた清酒が映し出す水月を暫し眺めてから口元へ傾けた。

シド > 温かい一時を終えて旅館へと姿を消す
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。