2018/04/01 のログ
ブレイド > 「てめー以外に誰かいるように見えるか?」

ややため息混じり。
背中が痛いので大きく身体を動かせない。
が、湯船の縁から離れ、少女の方へ向き直る。

クロエ > 「クロエよ」

そんな一言。
脈絡のない言葉。
誰かの名前を言って、それだけで会話のボールをぶん投げる。

ブレイド > 「は?」

突然なんかよくわからない言葉をぶん投げられた。
一瞬あっけにとられるが、名前であることを理解して。

「んじゃ、クロエ。
こういう場所じゃタオルを湯につけねぇもんだ。わかるか?
そんで、自己紹介どうも。オレはブレイドだ」

少しため息。
なんか、疲れるタイプの少女だ。

クロエ > 今の一言で理解してくれたことに嬉しそうに笑う。
さらに自己紹介もしてくれたところも高評価のようだった。

「あら、そうなの?
庶民には庶民のマナーがあるのね、全然知らなかったわ。
これで大丈夫かしら?」

胸を隠しながらタオルをとる。
びちょびちょに濡れたタオルは、てきとうな場所に放り投げつつ。

ブレイド > 「………おーけー」

肩を落としてため息。
暴君のような少女というわけでもないが…
こう、なんというか、こう……
話を聞かないような人間ではないが…

「投げ捨てなけりゃもっとよかったがな」

タオルを拾って湯船の外で絞って畳んでおいておく。

クロエ > 「タオルを投げてもダメなの?
そちらのマナーは難しいわね」

若干めんどくさそうに、お湯のなかをぱちゃぱちゃと進んでたたまれたタオルを取る。
そして、ブレイドと同じようにタオルを頭にのっける。
どうやら注意される前にブレイドの真似をすることにしたらしい。

ブレイド > 「わりーな、うるさくてよ
てか、空いてる温泉なんてそこらにあるじゃねーか。
人と一緒にはいんなら…ま、すこしくらいは…
いつつ……」

背中がずきりと痛む。
なんのかんの、なかなかに素直な少女…らしい。
むこうが従ってくれたのなら、こちらも裸をジロジロと見てはマナー違反だろう。
再びクロエからは視線を外す。

クロエ > 「知らないわ。
私はここに入りたいと思ったからここに入るの。
別にマナー上は問題ないのでしょう?」

ふんす、と偉そうに。
ある程度は譲歩しつつも、わがままを通そうとするのは性格のようで。

「あとさっきから、貴方視線をよく外すけれど、それは失礼じゃないのかしら?」

ブレイド > 「いや、問題はねーけど…
あー、入んのは構わねーんだけどな?」

偉そうにする少女。
言ってることは間違ってはいない。
それはいいのだが……

「失礼って…女の裸ジロジロ見るほうがわりぃだろ。
いや、気にしてるオレがわりぃっつーならハイそうですかって言うしかねぇんだけどよ!」

再び少女の方に向き直る。
瞳と同じ…なにか、宝石…?のようなものが薄い胸元に見える。
さすがに、そこを注視するわけにもいくまい。

クロエ > 「ただいやらしい視線を送るのは万死に値するけれど。
紳士なら女性の肌をみて感想の一つぐらい漏らすものだわ」

さぁ、言ってごらんなさい。
まるでそう言いたげにどやぁ顔。
胸は隠れているものの、白い素肌は惜しみなく晒され、紅い宝石が特徴的に輝いている。

ブレイド > 「感想!?」

まさかの!?といった表情。
まさか感想を求められるとは思わなかった。
感想を言うには、しっかりと見なければならない。
赤い宝石、白い肌。

「あー、えっと……色白でキレーなんじゃねぇの?
宝石とか、なんか…真っ赤で綺麗だしよ。それに負けてねーっつーか?
見た目では、そんなかんじ…か?」

紳士だとは思ってはいないが、とりあえずパット見の感想は述べておく。

クロエ > 「………」

そして無言。
ほら、もっと褒めなさいよと言いたげな視線を送る。
意味ありげに髪の毛を靡かせ。
パチンパチンと目を瞬き。
すらり、と足を組んで太ももをみせる。

ブレイド > 「あー…えぇぇ…」

なんか、ダメだったらしい。
もっと褒めなきゃダメらしい。
というか、足を組むな。目のやり場に困る。
さすがに頬を真っ赤にしてしまう。

「えーと、あれだ…髪!
髪、その…鮮やかなピンクで、すげーかわいらしい…んだろうな?
あと、えっとだな…目の色つーの?胸の宝石に負けねーくらいキラキラしてるし
可愛らしさの中に色気もあって…なんつーの?えーと、すげー」

がんばった
オレ、頑張った。

クロエ > 「30点」
果たしてそれは何点満点なのだろうか。
ぺちん、とブレイドの背中を叩いてそう評価する。
その時のクロエの顔は、無表情でどんな心中だったかはわからないだろう。

ブレイド > 「ひでっ!?」

何点満点かはわからないが
まさか30点満点なんて言う中途半端な採点ではないだろう。
そして、その無表情。満足しているとは思えない…。
などとおもったら…

「ぎゃうっ!?っ~~~~~……ぅぅ」

軽くだろうか。叩かれた。
それだけでだいぶ響く。痛い。思わず悲鳴を上げてしまった。

クロエ > 「んっ、大げさに反応しないでよ。
いくら私が力強いっていっても、そんなに力込めて叩いてはいないわよ?」

その過剰な反応に少しびっくりしつつ。
それとも、生身の人間にとっては先ほどの力でもかなりのものだったのだろうか。
内心ではそんな心配もしつつ。

ブレイド > 「わり…いな……
ちょっと、アレだ……背中、痛めててよ…」

責めはしない。
知らなかったのだから。
むしろ、言わずにいたのだから彼女にだって悪気はなかろう。

「は、ぁ…まー、30点程度しかとれてねーなら、お仕置きもしかたねーだろ」

冗談めかしつつ顔を上げる。
痛みの波は、なんとか去った。

クロエ > 「ふむ……そうね。
次はもっと上を目指すといいわ」

タオルを取って、前を隠してから立ち上がる。
長時間入ったおかげか、顔は赤くほっかほかだった。

「私は怪我の治療とかできないけれど、もし死にそうになって、死にたくない時は私の屋敷に来なさい。
命と引き換えに、助けてあげてもいいわよ」

なにか含みのあることをいいつつ。

「それと、今度は50点満点を取れるように頑張りなさい、ドーテーさん」

笑いながらその場を去っていく。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からクロエさんが去りました。
ブレイド > 「………なにいってんだ?」

立ち去る彼女は何を言っているのか。
何かしらの力でもあるのだろう。
胸元の宝石からして、ただの人間…というわけでもないだろうし。

「世話にならねーことを祈るしかねぇな…」

立ち去る彼女……尻も隠せと心の中で思いつつも、背を向ける。

「……割と高得点だったんだな」

童貞ではないが、どうも間違われやすい。なぜだろう。

ブレイド > 「んぅ…」

くらっとした。
長い間風呂に浸かっていたせいか。
いい加減にあがろう…。
湯治に来といて湯あたりしたじゃ話にもならない。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「ふ、え……」

本日は二度目の入浴。
なんだかんだあって、背中の痛みがぶり返すことになったのだ。
やはり、少し良くなったからと言って無理をするものではない。
女の子一人抱えて街を歩くなど…いくら小柄とは言え、もう少し考えるべきであった。

「アホか、オレは…」

ブレイド > ちょっと猫背気味に温泉に浸かっている少年。
おととい、昨日よりはだいぶましではあるが…それでもだ。
湯治自体は割と悪くないので、今後も利用してもいいかもとは思っているが
できれば次は健康なときに来たいものだ。

「うぇー………」

変な唸り声が出てしまう。
年配の人間ほど、声にドスがきいていないので、ややまぬけだ。

ブレイド > 安静にしてれば、明日には普通に動けるだろう。
体をほぐすために大きく伸びをする。

「ん、く…くーーーぅ……」

空いてる薬湯を選んだために、周囲に人気はほとんどない。
再び猫背モードに戻って

「ふへー…」

ため息一つ。

ブレイド > そういえば飲める温泉もあるらしい。
さすがに今浸かってるお湯を飲む気はないが。
などとくだらないことを考えてしまう。

「んー…」

風呂はきらいじゃないのだが、少し暇すぎて苦手だ。
お湯に浸かっている間、何ができるわけでもない。

ブレイド > 一人でいるなら、タオルを乗っけておく必要もなさそうではある。
湯船の縁にタオルを置いて、ぱたたっと耳を起こす。
ついでに尻尾もぬぅっと湯から顔を出す。
普段動きを制限し、隠しているせいか
お湯に浸かっていると心地良い。

「ふぇぇ…」

尻尾は特に苦労かける。
根本のマッサージがしたいくらいだが、さすがにここでは無理だろう。