2018/03/23 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシドさんが現れました。
■シド > ほんのりと桜の薫りが温められた空気にそよぐ露天風呂。
あいにくの夜分で咲き始めたその花を見ることは出来ないが。
雲一つない星と月の明かりに琥珀めいた光が樹木を白金の如く照らす様は楽しめる。
山間に植えられたそれらを傍目に徳利を傾けて日本酒を啜る。
口腔を焼くような味わいと胸まで浸かる熱い湯に、身体の内外からの熱が。
ほぅ……とあつい吐息が漏れていった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 目を閉じたら、暗闇の中に桜の花が浮かぶよな香り。
露天風呂内に漂うそんな湿った空気に瞳細めながら、湯船の端を歩いてくる。
さて身を沈めようかと湯けむりに視線落とせば、月の色を落とし込むよな長い髪の男の人。
指先の徳利傾けて夜空に吐いた息も心地よさげだ。
静かな雰囲気のある彼の隣にそっと近づき。
驚かさない程度の声音をかける。
「こんばんは、お兄さん。
お酒のつまみに、話し相手はいかが?
……隣、いいかな?」
振り向くか振り向かないかは相手任せ。
声かけつつ、にっ、と笑顔を向け。
■シド > 湯を楽しもうとする客に迷惑を掛けまいとするのはこちらも同じ。
素足張り付く音が響く中でも不躾に眺めることはせず酒の水面に浮かぶ水月だけを葡萄色が見つめていた。
それが初めて来客に向けられるのは声を掛けられてから。
薄闇に浮かぶ褐色の艶肌から流れて碧色の眸に流して微かに眦を下げる。
「それはありがたい。一人で退屈していたところだ。
異性と同じ湯に入る勇気があるならどうぞ……?」
その笑みに微かに眸を瞠った。長い指先で眉間を数度叩いて。
「……君は、確か前にあったことがあるな。場所はどこだったか?
名前は……そう、タピオカだ。」
■タピオカ > 彼の葡萄色を、湯の水面と遠く夜空を挟んで水月もまた見つめているのだろう。
ひとり酒精をたしなむ男の人にもきっと色々種類はあると思う。
今日会った彼は幸運にも、雑話に咲かせる花を用意できる器があるらしい。嬉しくて、にこにこと笑みを深め。
「へへっ、ありがと。
僕はこれでもギルドの冒険者なんだ。
だから、危険を冒すには慣れっこだよ。
……おじゃましまーす」
静かに水面に脚を沈め。タオルで胸元覆うまま、腰を落とした。彼の横にうずまり、お湯のぬくもりに心地よさそうに閉じる瞳。
「ダイラスで会ったのはもう随分前だから、忘れられちゃったかと思ってたよ。
久しぶりだね、シド!」
初対面のフリをするつもりでいたけれど、敏い彼は自分の名を忘れないでいてくれたらしい。ぱああっと顔じゅうを明るくすると彼の名を呼ぶ。
彼とは一度、ダイラスで邂逅していた仲で。
■シド > 「ほぅ、小さいのに感心だ。それで今日の依頼は?
どこぞで放蕩している領主の捕獲でもお願いされたか?」
戯言を交わしながらも腰を浮かせて彼女が入るスペースを開ける。
その間も眉間に寄せていた指先で顎を掻き記憶の糸を手繰らせて。
「そうそう。ダイラスだった。なんだお前。
私が覚えてないかカマかけたのか。生意気な。」
されど湯に温まり解れていた顔、明らめるのに悪い気はしない。
軽く額を突いて気づけば眦下げた淡微笑を浮かべていた。
「久しぶりだな。大分逢ってなかったが……うん。少しは成長したか。」
■タピオカ > 「あはっ!面白いお話だね。
今日の依頼はね。
お酒と沐浴に気をとられて湯冷めしそうなお兄さんを、あたためてあげること……かな」
彼の戯言にくすくす肩を震わせると、その軽口に打ち合う剣戟のように冗句を浮かべて。彼の流し目に対し、悪戯っぽい微笑みを向けて。
「えへー。ごめんなさい。
シドっていろんな女の子とのお付き合いがあるから、僕の事は去年見た道端の花ぐらいにしか考えてないと思って」
小さくぺろりと舌突き出せば相手を試した事を謝って。
けれど、淡い細面の整った横顔が浮かべる微笑は本気で怒っているわけではなさそう。相手とこうして交わす気安い台詞が心地よい。
「ギルドの依頼で、一晩シドの護衛をしたっきり会えてなかったね。
……すっ!……すこし……は……。うん……」
彼とふたりきりになった夜を思い返しつつも。成長という言葉にひどく過敏に反応した。動揺もあらわにすると、彼の言葉の意図と関係があるかどうかわからないけれども。成長した気配のない薄い胸の膨らみに両手をそわせてうつむいた。
■シド > 「面白い依頼だ。で、その目標は達成できるかどうか肝心だ。
その流し目一つだけじゃ足りないと思うのだが。」
語りゆく内に汗で重みをまして肩に垂れる銀髪を後ろに払い除けながら漸く一献口に傾ける。
「失礼な。これでも最近は忙しくてずっと仕事に籠もりきりで遊んではいない。
それに人との縁は大切にするぞ。 ……ん。君も一杯やるかい。」
飲み終えたお猪口を浮かべた盆を彼女に差し向けながら薄く小首を傾げる。
その意図察することあまりある動きにはクッと噛み殺せぬ笑みに喉を詰まらせて俯き。
「おいおいおい。私はそんなつもりで言ったのではないぞ。
まるでスケベオヤジのくだらない冗談じゃないか。
が……。」
熱色帯びた葡萄色の眸を細腕に隠された胸に向け……緩慢な動きで瞼を閉じる。
「その大きさならわざわざタオルで隠す必要はないと思うがな。」
失礼と思いながら謳うように呟いた。
■タピオカ > 「ふふ……。じゃあ、どうやったら達成したことになるのかな?どこか冷えてしまいそうな場所はある?その部分に触れてあげるよ」
戯言をそう続けながら、彼と同じ銀髪だけれど
だいぶ短めになっている前髪が額に張り付くのを指で脇にそらし。
「そうなんだ。お疲れ様。
今はその気晴らしってとこかな。
……ありがと!それじゃぁ……少し!いただきます」
貴族には相応の義務があるのだろう。書類に苦労する彼を想像しつつ苦労ねぎらうよに微笑み。
向けられたおちょこに喜色も露わ。小さく頭下げては徳利からお猪口にそそぎ。ひとくち、唇を湿らせて。
ほわん。頬の赤みが増す。
「わっ、わ、……わかってるよう。
そ、その……冒険者としてなら、前よりも大物を任せてもらえるようになったよ。うん……。
――う、……ぅぅ……。
じゃあじゃあ……、こうする……!」
きっと人としての成長を言ったのだとは思う。けれど、気にしている場所の事がまず先に立った。
その事を恥ずように声音を震わせば。今度は意固地になって。
うつむいて赤く、唇を尖らせれば。胸元のタオルをそっと湯船へと下げていく。
浅い膨らみと小さな乳頭が湯船の上に。
■シド > 「それを相手に聞くか……
まぁ答えよう。ギャップに弱い男もいる。明朗な少女が大人びた色気を見せれば……
或いは温まりたいと思うかもしれん。」
お猪口を傾けて酒を楽しむ姿を眺めながら一息。
あまりにも無防備で、あまりにも警戒心が薄い少女との一時を楽しんでいる自分に気づく。
だからこそ、続く挑発とも思える肢体を曝け出す姿にぽかんと口を開けてしまって。
「冒険者として成長したが、どこまでも可愛いヤツだな。」
晒された乳房に大きな掌を寄せていく。その小振りな膨らみを擦りあげて。
指の腹でまだおとなしい突起を転がしてゆく。
「男を温めるのはかなり大変だぞ。
それでもいいなら……向こうの人影のないところでお願いしようかな?」
■タピオカ > 「い……、いろけ……。
……がんばる!
ま、まずは……こんな……感じ……?」
大人びた色気。自分にとって氷の中で炎を燃やせと言われてるような気分だ。けれど、彼の言葉にぐっと両手を握り。
多少かしこまって背筋を伸ばすと、長い睫毛をそっと閉じて45度角度の横顔を向け。静かに瞳を開けば、その瞳の形だけで微笑む。目線で色気を表現した。無理やり。
――ぽかんと口を開く彼に、頬の色が真っ赤に染まる。
「な、なんだよう……、急に……可愛いとか……。
そう言ってくれるのは、その、嬉しい……けど……。
……あ!……は、は……ッ、あっ……」
隠すほどでもないと揶揄された乳房を晒すのは恥ずかしいけれど、意地とばかりにむくれていた頬。
可愛いと言われると動揺して、視線が彷徨って。
すりあげられる。乳房のホイップめいた柔らかさに触れられるのは弱く、強張った背筋と浮き上がった甘い呼気。
「わかってるよ……。それでも……、僕……。
あ、……んっ……、シドのこと、あたためたいの……」
おとなしかった突起が徐々によがってくる。身震いしながらも、そう告げて彼の葡萄色、熱っぽく見つめて。彼と共に、人影の無い露天風呂の岩場の影のほうへと――
■シド > 「わかったわかった。ここまでタピオカがやってくれたんだ。
ちゃんと温められることにしよう。」
熱持ち見つめる碧色の眦に唇を落とし。寄りかかる彼女を抱き寄せて露天風呂の奥へと――
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。