2017/12/15 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリスさんが現れました。
リス > 九頭龍の水浴び場……途方もない広大な温泉を有する宿。
 自分の家よりも広い温泉がいくつもあり、さらに宿泊もできる施設。
 仕事の終わりに温泉を浴びるたびにやってくることはちょくちょくとあり。
 今日もその目的でやってきた。
 受付でお金を支払い、温泉で使うタオルとか石鹸を貰い移動。
 女湯に移動しちゃんとエッチなことができることを確認してから、脱衣所で服を脱ぐ。
 浴場に入れば、かけ湯をして、先に体を洗ってから温泉の中に入っていくといういつものスタイル。

 両手両足を伸ばしてのんびりと温泉に浸かる。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 「今日も一日がんばりましたっ。」

湯けむりの向こう側、そんな声音がむっちりと肉付きの良いシルエットより発せられた。
当人は小声で呟いたつもりなのだろうが、年相応に高い声音は意外な程によく通り、先客の耳にまで届いてしまう。

そんな声音に少し遅れて姿を見せたのは、輝く様な金の短髪と夏の日の空の如く蒼い瞳、そして健康的な小麦色の肌を持つ若い娘。
さして長くもないタオルにて、押さえた前腕で拉げさた豊乳から股の付け根あたりまでを覆った娘は、浴槽縁にてしゃがみ込み、むちむちとした太腿の合間に金の翳りを薄く覗かせながら掛け湯をし

「――――ぁ………、と、こ、こんばんわっ。」

そこでようやく湯船に身を浸した先客に気付いて頭を下げた。

リス > 温泉に入り、全身を暖かなお湯で包まれる。
 疲れが抜ける感覚を覚えつつ、全身を弛緩させたときに聴こえてくる声。
 自分以外の温泉客の来店かしら、と首をかしげながら視線をそちらに向ける。
 湯けむりの先で見えないが、女性らしい影が見え隠れしていた。
 冬の温泉はこういうふうに、よく見えないのがちょっと面倒くさいなとか思ってしまう。

「こんばんは、お疲れ様です。」

 少女は、慌てた様子の相手に合わせるように頭を下げて挨拶を返す。
 褐色の彼女に対して、少女は蜂蜜のような色の金色の髪の毛、白い肌に、肉付きはよく、ただし彼女のような筋肉のないポッチャリとした肉体。
 どこもかしこも柔らかそうな肉体は、おおよそ争いごとには向かない普通の町娘然とした肉体であった。

「はじめまして、私はリス・トゥルネソルといいます。
 ごいっしょに、お風呂、いかがでしょう?」

 少女は温泉でほんのりと上気した顔で笑みを浮かべ、どうぞどうぞ、と手招きしてみせる。

ゼナ > びっくりして変な声を出し、それをごまかすために思わず挨拶などしてしまったけれど、おかしくなかったかな……なんて考えていたゼナなので、先客から柔らかな声音が返って来たならホッと一息相好を崩す。
そうして、メリハリの付きすぎた淫らな体躯に湯濡れて張り付くタオルを、わずかばかりの躊躇の後に折りたたみ、中年男の如くへたんと頭に乗せて湯船に浸かる。
先客たる彼女から2人分くらい離れた中途半端な距離。

「―――へぇあっ!? あっ、は、はいっ、お邪魔でなければ、その、お願いしますっ!」

横目を使ってチラチラと、触ってみたらとっても柔らかいんだろうなぁ…などと彼女の白肌を見ていた物だから、突然の声掛けに声音が裏返り、必要以上の元気の良さにて再び頭を下げてしまった。
早くも湯温に火照ったかの様に朱を差し込んだ顔が、彼女の手招きにはにかみの笑みを浮かべつつ

「そ、それじゃあ、その……失礼して……、あっ、わたし、ゼナですっ。ゼナ=エイルホーンっていいます、よろしくお願いしますっ!」

何をよろしくお願いしているのか、自分でもよく分からないまま名乗りを返し、湯船の中、大きなお尻の位置をずらして彼女に近付く。
結局ゼナが落ち着いたのは、彼女から人ひとり分よりも少しだけ近付いた位置。

リス > すごく快活な相手、表情もコロコロ変わって可愛らしく思える。
 年頃は……自分と同じぐらいの子だろうか、年上にも見えるけれど、どうなんだろうと思う。
 相手がタオルを頭の上に乗せるのを見た、彼女の褐色の肉体が見える。
 自分は、タオルを巻いている。理由は簡単なものだ。

「ふふ、お客様同士、対等の関係だと思うの。邪魔だなんて思ってないわ。
 それに、貴女のような、美しい人と一緒にいられるだけで私も美人になれるような気もするし。」

 楽しいなと、純粋に思う。
 すごく可愛らしくて、元気で羨ましくも思える。
 タオルの下がちょっと元気になり始めて、大きく深呼吸。

「ゼナさんね?
 よろしくお願いします。
 ―――ふふ、何も、そんなに顔赤くしてガチガチにならなくてもいいのに。」

 近くに腰を下ろす相手。
 肩は触れず、しかし付かず離れずなところに落ち着いた模様。
 少女は、ゆっくり相手の方に向いて、じぃ、と見つめる。
 桜色の唇で、小さな笑みを浮かべてみせる。

「――もしかして、そっちの意味でのよろしく、だったりするのかしら?
 ゼナさんのような綺麗な女の人が相手だったら、私も嬉しいな。」

 今いる温泉の入口には、ちゃんとエッチもしていい旨が記載されている場所であり。
 いわゆる、そういう場所でもあるのだ。
 少女は、ゆっくりとゼナを見つめたまま、近づこう。そして、その頬に手を伸ばして触れようと。

ゼナ > 湯船の中で、少しだけ緊張気味に伸ばした身体に、じんわりと湯温が染み渡っていく心地よさ。
それに思わずふにゃぁ…と緩めた顔が、再びちらりと横目を使って彼女を見る。
先程、声を掛けられた時から思っていたのだけれど、彼女はきっと良い所のお嬢様なのだろう。
上品で頭が良さそうで、それでいて他者を見下す傲慢や、押しつぶす様な圧力を感じさせない柔らかな物腰。
貴族ではなく、大きな商家の娘さんか何かなのではないだろうか。
お嬢様という存在に密かな憧れを抱くゼナは、これが本物のお嬢様かぁ……なんて感想がダダ漏れな緩み顔にてついついしっかり観察してしまう。

年は多分自分と同じくらい、髪や瞳や唇の印象まで己と近い気はするのだけれど、その上品な雰囲気はゼナが逆立ちした所で出すことは出来ないだろう。
タオルに覆われたままなので、彼女の身体の隅々が見れないことは残念だけれど、きっとあの布地の下も綺麗なのだろうと確信させるだけの何かが彼女にはあった。

「―――ひゃっ!? う、美……か、からかうのはやめてくださいっ、あ、あなたの方が、え、と……リスさんの方がずっとずっと綺麗ですしっ。」

憧れのお嬢様からの褒め言葉に、他愛もなく赤面したゼナがぶんぶか首を振る。
うぁぁ……なんか照れますよぉ……と心内にて唸った娘は、ふと、彼女の視線を感じた。

「――――?、???、え、と……わ、わたしも嬉しい、です……?」

じっと向けられる視線に訳もなくドキドキしてしまう。
『そっちの意味』ってなんだろうと小首を傾げつつも、ゼナはひとまず曖昧な笑みでごまかす作戦に出た。
無論、ここが『そうした場所』である事になど気付いていない。
数多ある温泉の中で、比較的安価で、先客の少なそうな場所を選んだだけなのだから。

「あ、ぁの……リ、リス……さん……?」

そっと伸ばされた手が、水濡れた、それでも滑らかな感触で頬に触れる。
跳ねる鼓動と彼女の行為に困惑する顔がますます赤みをましていく。
湯船にぷかりと浮いた豊乳は、タオルに押さえられた彼女の胸に触れんばかりの至近距離。

リス > 温泉のお湯は適度に体も心もほぐしてくれる。疲れた体に、心に沁みて、とても気持ちがいい。
 隣で彼女が自分のことをちらちら見ているものの、それは心地いいので受け流すことにする。
 性的な目で見ているというのではなく、自分を品定めしているということ、興味を持ってくれているというのは嬉しいことだと思うから。
 多分、自分と同じように色々考えているのだろう、それにしても彼女の引き締まった肉体は、それでいて女の色香のある肉体は羨ましく思える。
 いいなぁ、と素直な感想。

「からかっては居ないわ?だって、美醜には、いろいろな表現があるんだもの。
 ゼナさんの美しさは、私にはないわ?」

 からかっているという言葉に、首を横に振る。野性的な美しさとかそういうのもある。
 照れている相手に、少女はふふふ、と笑いをこぼしてみせる。

「判ってないのね?
 じゃあ、お伝えしたほうがよさそうね。」

 きょとんとしている相手、答えているようでちぐはぐな印象。
 あ、これわかってないわね、と把握して言おう。
 彼女の頬に触れた手は頬を撫でながら、顔を寄せる

「まず、私は変態なの。
 女の子同士で愛し合うのが好きで、ゼナさんのことを、性的に抱きたいって思うぐらいに。
 同性愛者なのよ。
 あと、今、ここにいるお風呂は、女風呂だけど……女の子同士で愛し合うのが好きな人が相手を求めるための場所でもあるの。
 迂闊な返事をすると、食べられちゃうわよ?」

 おなじ、九頭龍温泉でも、別のお風呂に移動すればそういうのがない場所もあるわ、と説明をしておこう。

「あと、私はもう一つ。
 タオルで隠しているけれど、男と女、両方を持っているわ。
 フェアじゃないから、今伝えるわ。」

 そういって、顔を離して、身を離して、ゆっくりとタオルを外していこう。
 女性的に丸いおしりとか、柔らかそうな腰、そして、硬くそそり立つ男の証。

「ゼナさん。
 私は、ゼナさんと、仲良くなりたいわ。
 お友達としても、エッチな関係としても。

 ゼナさんさえ、良ければ……のおはなしだけれど。

 無論、嫌なら、嫌と言ってくれればいいの。逃げても、いいわ。」

 貴女を見て、こんなに興奮しちゃってるの。
 少女は、顔を赤らめながら言おう。

ゼナ > 「――――っっ!!?」

頬を撫でる手付きも柔らかなお嬢様から、とんでもない告白が飛び出した。
ゼナの蒼瞳がまんまるに見開かれ、彼女に比べてきっちりと鍛えられた、それでいて冒険者としては貧弱そのものな双肩が跳ねて波紋を広げる。

「ぇ……、そ…っ、え…、えぇ……?」

ゼナの顔が、さらにさらに朱の色を広げていく。
瞬きを繰り返す顔が、仰け反る背に合わせて少しだけ遠ざかる。
胸の鼓動は最早息苦しささえ感じる程になっていて、茹だった頭は意味のある言葉を全て忘れてしまったかのよう。
そんな状況でも、彼女のタオルが解かれ、その裸身が露わになるのなら、ゼナはしっかりと目を向けてしまう。
同性の体躯に嫌悪ではなく興味を抱く者の反応で。

―――それは、思っていた通りに綺麗な身体だった。
そして、思っていたのとはまるで異なる猛々しいモノをも有していた。
ここ最近、急速に理解を深めるに至っているそれは、紛うことなき男性器。
生粋のお嬢様の身体に、どこまでも柔らかくて女性的な体躯に、まるで見合わぬ野太い巨根。

「な……っ、あ、ぅ……っ、そ……、あ、の……だ、だけど……あ、あの……。」

彼女に仲良くなりたいと言われて感じるのは純粋な喜び。
お友達としてという言葉には、迷うことなく「是非っ!」と応えられたはずだ。
しかし、エッチな関係と言われてしまえば、そうもいかなくなる。
だって、ゼナも彼女も、共に女なのだ。
女同士でそんな……エッチな事、だなんて……。
そうした常識的な思考に反して脳裏に浮かび上がるのは、狐娘との、そしてエルフとの淫らな交わり。
目の前のお嬢様とも、そんな、エッチな…事、を………。
頬を赤らめる彼女の所作は、赤裸々な本音を聞いた後で、驚くほどの肉棒の存在を見せつけられた後であろうとドキドキするくらい愛らしい物。

生娘の常識からすれば、その誘いは断らねばならない物のはずなのに、ゼナは断りの言葉を口にする事も逃げることも出来ぬまま、魅入られた様に彼女の裸身を見つめるばかり。

リス > 「落ち着いて……ね?」

 驚きの声を上げて、肩を跳ねさせる相手の足元でお湯が揺れる。
 彼女は驚きの反応、大体の人はこういう反応だ、いや、むしろもっと酷い。
 悲鳴を上げて逃げるものもいれば、男と断じて殴る人もいる。
 慌てふためきつつも自分のことを見て逃げないでいてくれる。
 混乱しているようだけれども、必死に答えようとしてくれている。
 とてもいい子なんだな、と思う。
 それと同時に、自分を見る視線に忍ぶ興味の色。
 少女は彼女のことを見ている。

「ゼナ、女の子同士の禁断の蜜の味を、味わってみない?
 私と一緒に。イケナイコト、しちゃお?
 今日、ここには他に誰もいないし
 不安なら、宿の部屋に行きましょう?
 誰も知らないところで、行ったことは二人が秘密にすれば、なかったことになるわ。」

 逃げないでいる。
 迷っている相手に、少女は優しく囁くように問いかけてみる。
 そう言って、ゆっくりと右手を差し出そう。

 無理強いはしない、彼女に優しく問いかけ、近づいて。
 それでも手を伸ばして、彼女が手を撮るのを、待つばかり。

「出会ったばかりで節操ない女だと思うだろうけど……。
 ゼナ、貴女のこと、好きになっちゃの。
 貴女が、欲しくなってるの。」

 少女は甘く、彼女を求める言葉を囁いて。

ゼナ > 生娘の煮え切らぬ反応に、彼女が悲しそうな顔をして立ち去る素振りを見せたなら、ゼナは慌てて彼女の手を取ってしまった事だろう。

太陽みたいだなんて褒められる事もある金髪は密かな自慢ではあったけど、穏やかに光を反射する彼女の髪に比べたら、トゲトゲしいとさえ思えてしまう。
日に焼けきった己の肌とは違う、どこまでも真っ白な肌は上品で、見るからに柔らかそう。
そのボディラインだってそうだ。
己の駄肉とは違う、程よく育った乳房の膨らみや、控えめなお尻の丸みのバランスは、『また、ダイエットがんばってみよう…っ!』なんて儚い努力を決意してしまう程の愛らしさ。
そうした外見的な美醜も理由の一因だろうけれど、彼女の纏う柔らかで、上品な雰囲気に、ゼナはどうしようもなく仲良くなりたいと思ってしまうのだ。

「~~~~~っ!!」

彼女の誘いにゾクリと背筋が震えた。
嫌悪の粟立ちではなく、いやらしい疼きを伴う妖しい身震い。
ゆっくりと、控えめに伸ばされる彼女の白手に自然と目が引き寄せられる。
そして、続く言葉が、ゼナの理性に止めを刺した。
だって、『好きになった』だなんて、憧れのお嬢様から言われてしまったら断れるわけがない。
女同士のエッチな関係なんて許されるはずはないけれど、それでも、いやらしい目的だけじゃなくて、きちんと相手を好きだって思う気持ちがあるなら、それはそんなに攻められる事じゃないと思うのだ。
そして、己の心内に目を向ければ、会ったばかりでよく知りもしない彼女だけれど、好ましい感情を抱いている事は確かなのだ。

「―――そ、その……、ぉ、お部屋で、なら……。」

両親とはぐれた迷子が、優しげな相手の裾をそっとつまむような所作にてゼナは差し出された手を握ったのだった。

リス > 彼女は悩んでいる、真剣に悩んでくれている。
 普通に考えれば、拒絶して当然のお誘いに対して、彼女は真剣に悩んでいる。
 褐色の肌の相手、多分彼女が笑えば世の男性はメロメロになるだろう。
 素敵な子なのである。
 こういう道に引き込むのは正直……とてもゾクゾクしてしまう。
 素敵な女の子が、女の子と愛し合う、自分と抱き合う、それを考えるだけで興奮してしまうのだ。

 自分にはない褐色の肌、快活な笑顔に、引き締まった肉体。
 贅肉だらけの自分から見れば、とてもスレンダーで羨ましい。
 それよりも、何よりもコロコロ変わるその表情に、何にでも真剣に考えられるその心。
 とても眩しいものを見てしまうかのように目を細めた。

「……!!」

 彼女が、手を掴んでくれた。
 まずはありがとうと、笑いながら抱きついた。柔らかな乳房がお互い拉げ合い少女の柔らかな肉体がぴったりと彼女に張り付く。
 無論、下の硬い熱も押し付けられるが。
 すぐに身を離し少女は彼女の手をしっかりと指を絡めて握ることにする。

「ええ、ええ!
 お部屋、取らせてもらうわ。
 ……ゼナ、ありがとう。
 まずは、体を拭いて、服を着てから、にしましょうか。」

 部屋を取るにも、受付行かないといけないし。と。

ゼナ > 「―――ひゃぁあっ!?」

彼女の手を握った途端、お嬢様らしからぬ大胆さで抱きつかれ、ゼナは思わず悲鳴を漏らしてしまった。
しかしそこには、気恥ずかしさだけでなくて嬉しげな色まで滲んでしまっていた。
一糸まとわぬ全裸姿の抱擁は、想像していた通りの女らしい柔らかさと湯温に火照った人肌の熱、そして、思わず子宮が収縮してしまう程の逞しい硬さまでも余す所なく伝えてくる。
代わりに彼女に返すのは、たわわな乳肉の柔らかさと、その奥に存在するしっかりとした弾力、そしてちょっぴり尖り始めた乳首の硬い感触と、もしかしたら下肢を彩る恥毛の感触までも伝えてしまったかも知れない。

「―――あ……。」

そんな触れ合いがさっと距離を離した事に、ゼナは思わず淋しげな声音を漏らしてしまった。
だが、これから彼女と、それこそ普通の女友達同士では決して至ることのない深い深い触れ合いを交わすのだ。
改めてドキドキと高鳴る鼓動に豊乳を押さえつつ、湯船に落としてしまっていたタオルを拾い上げ

「は、はい……え、と……ぉ、お願い、します。」

再びペコリと頭を下げて、二人連れ立ち脱衣所へ。
拭いた身体に纏うのは、東方の国のゆったりとした衣装。
『ユカタ』と呼ばれるそれで裸身を覆い、着替えや小荷物を胸に抱いて、彼女の後についていくつもり。

リス > 「――わ。」

 抱きついた時に悲鳴を挙げられて、少女は驚いて目を瞬く。
 嫌われたのかしら、と少し焦ったが……相手の様子はどこか気恥ずかしげではあるもの嫌そうではなくて。
 少女は安堵のため息を吐き出してしまう。
 抱きついた時に、相手の肉体の柔らかくも弾力のある感触、そして固くなっている刺激。
 腹筋のたくましさにちょっとこそばゆい刺激。
 頬を赤くして彼女を見てしまう。

「ふふ、後で……ね?」

 寂しそうな相手、手を握り、友達のように彼女を連れて行こう。
 脱衣所でユカタに着替えて、受付で1部屋借りることにする。
 代金は大丈夫よ、と少女が笑いながらまとめて支払った。
 そして、二人だけの部屋に案内される。
 和室と呼ばれる東洋の部屋の中、並んで敷かれているフトン。
 これがベッドなのね、と目をまたたきながらも、荷物を隅っこに移動する。

「ふふ、ドキドキしてる。」

 少女は、ほんのりと頬を赤くしながら先に布団の上に座り、来て、とばかりに両手を開いてみせる。
 帯を緩めれば、白い肌が顕になって。

ゼナ > 「―――は、はい……後で、ですね……。」

後で"何をするか"に思い至ったのだろう。
再びかぁぁぁ…と頬を染めつつも、しかし、やはり擽ったそうな少し嬉しそうな感情が生娘の表情に覗くはず。

無骨な大剣を振り回す割には柔らかさを残す手とは言え、彼女の手指の柔らかさには敵わない。
やっぱりお嬢様なんだろうなぁ、なんて思いつつ、こちらからも握る手指にきゅっと力を込めた。
支払いを彼女一人に負担させてしまった事はちょっぴり心苦しかったけれど、裕福とは言い難いゼナにとって、その心遣いは非常にありがたい物。
今度、何かお返しを持って彼女の所に遊びに行こうなんて決意しつつ、案内に従って今宵の褥へ。

ゼナもそれほどの宿泊経験があるわけでは無いが、『ワシツ』の作法には彼女よりも少しだけ詳しいらしい。
床に直接敷かれた寝具に驚く彼女にほんのちょっぴり優越感を抱きつつ

「この部屋では、入り口で靴を脱ぐんですよ。部屋の中では裸足で移動するのが東の礼儀なのだそうです。」

などと、少し得意気にうんちくを垂れた。
とは言え、そんな風にお姉さんぶっていられたのは僅かな時間。
いざ、事に及ぶとなれば、経験の浅い生娘に握れる主導権などあるはずもなく

「は、はい……。」

お嬢様らしく淑やかで、それなのに妙に艶やかな彼女の所作にドギマギしつつ、ぎこちないゼナは彼女の正面にびしっと正座。
帯を緩める彼女に気付いて、こちらもわたわたと帯を緩めようとするのだけれど、緊張にこわばる指先は帯の結びを上手く解けない。

リス > 「固くならなくて、いいのよ。
 私たちは順番がちょっと違うだけで、お友達、でしょ?」

 赤くなる彼女に可愛いと、少女は笑う。
 普通はお友達はエッチからは入りませんが、ここは気にしては負けだと思おう。
 強く握る手の力に、頼もしさを感じながら少女は一緒に行こう。

「あら、そうなの……?」

 彼女のうんちくに、へぇ、と少女は目を瞬く。
 まだ慣れてないところもあるし、ここで宿をとるときはいつも洋室だった。
 成る程、と靴を脱いで素足。
 じゃりじゃりするわね、と畳の感触を楽しそうに遊んでみる。

「ゼナ、大丈夫よ、楽にして。
 気持ちよく、してあげるから。
 今、この場だけ、私と貴女は、恋人同士よ?」

 せっかく、肌を交えるんですもの。
 この場だけでも、いいよね?と首をかしげ、彼女の帯に手を伸ばし、そっと彼女の帯を解いて見せよう。
 そして、上半身、脱いだ状態で抱きついて、そっと唇を重ねて。
 ちゅ、ちゅ、と音を立てて甘えるように、ついばむように、キスを繰り返す。

ゼナ > 「は、はいっ、そうですね、お、お友達ですねっ!」

あやすような彼女の言葉に、単純な生娘はパッと表情を輝かせた。
お嬢様とお友達……それはもう、それだけで擽ったく感じるほどの幸せをゼナに与えた。
そしてそんな友達が、素足に感じる『タタミ』の肌触りに微笑むなら

「ふふっ、この上で寝っ転がると、とてもいい匂いがして落ち着くんですよぅ。リスさんも是非、後で試してみてくださいねっ!」

と小さな拳をぐっとして力説するのだ。

「―――こ……こここ恋、人……っ。」

ボフッと音を立てる程に、生娘の顔が赤熱した。
はわわわわ……と、途端に挙動の怪しくなる生娘なれど、可愛らしく小首を傾げられれば、おずおずと首肯を返してしまう。
そうして"恋人"たる彼女の手指に身を任せ、腰帯の結びを解いてもらった。
途端、はらりと開いた浴衣の袷が、豊乳の谷間と薄っすらと腹筋を浮かばせたお腹、そして、ぴっちりと閉ざした肉厚の太腿に挟み込まれた恥丘のデルタを露出させた。

「―――あ……、リス、さんぅ………ん、ちゅ……ちぅ……❤」

今宵だけの恋人宣言に妙な暗示でも掛けられたのか、はたまた二人だけの空間という安心感がそうさせたのか、重なる体躯に今度は悲鳴をあげることもなく、触れ合う唇にはこちらからも控えめな吸い付きを返しさえもする。
女同士の口付けは、消えることのない背徳を匂わせつつも、柔らかく、甘く、心地いい。
彼女の背に回した手にも、思わずきゅっと力が籠もり、重なり合う乳房をより強く撓ませる事となる。

リス > 「ふふ、もう、可愛いんだから……っ。」

 友達というだけで喜ぶ彼女に、少女はくすぐったいような、楽しいような感覚を覚える。
 笑を深くしながら彼女の顔を覗き込み、可愛いと、もう一度。

「あら、はしたないけど、良いのかしらね。」

 後で、となると裸でということになると思いつつも、面白そうだしいいわね、と結論づける。
 あんなに力説されてしまってはもう、やるしかないわねと。

「ふふ、だって、お互いの肌を見せて、こすりつけ合って、抱きしめ合うんだもの。
 セックス、するんですもの……。
 私は、せめてそっちのほうがいいと思うの。」

 趣向してくれる相手に、嬉しい、と笑いかけてはだけていく浴衣。
 お互いのそれをはだけて行き、生まれたままの姿になっていこう。

「リス、と呼んで?これからずっと、ね?」

 ちゅ、ちゅぅ、唇を重ねて啄み、深く重ねて肌を押し付けていく。
 柔らかな体、彼女が腕を回して抱きしめれば少女はその腕の中動けなくなる。
 だから、己の乳房を押し付けて彼女の乳房を愛撫し、そっと手を伸ばして彼女の背中を撫で回してお尻を撫でていく。
 ちょっと硬くなった乳房の先端同士をこすりつけ、コリコリとこね回すように胸をこすりつける。

「ん、む……」

 キスをしながら舌を伸ばし、彼女の唇の中に挿入していく。
 そして、唾液をとろり、と彼女の口内に注ぎ、己の舌で塗りこんでみせる。
 ちゅ、ちゅ、と時間をかけて唇を重ねて肌を押し付けつつ、背中を愛撫する手はそっと彼女の柔らかな太ももまで降りて、太ももや下腹部を撫で回す。

「ゼナ……私の唾液、飲み込んで……?
 私の唾液がゼナの唾液と混ざって……、ゼナの中に入っていくの。
 そうやって、ゼナを、体の中から女の子好きなイケナイ子にしちゃうから……。
 ふふ、最後には本当の恋人にしちゃおうかなぁ……。」

 甘く、甘く、少女は囁きながら彼女に唾液をとろり、とろりと口の中に注ぎ込み。
 その間にも、右手で太ももを、下腹部を優しく撫でて、その下までくすぐろうと移動する。

ゼナ > 「―――セッ………。」

上品なお嬢様から飛び出す赤裸々な言葉に、ゼナは思わず絶句する。
それは、お嬢様の一人遊びを偶然目撃してしまったかのような、乙女の秘密を暴いてしまった様な気まずい背徳を生娘に感じさせた。
そして繰り返しの淡い口付けの合間に挟まれた彼女の要望には

「は、はい……その……、リ…、リス……。」

妹弟を例外として、他者への呼び捨てに慣れていないゼナは、妙な気恥ずかしさに口ごもりつつも彼女の求めに応えてみせた。
実の所ゼナとしても、そうした呼び方の方が友達らしく、そして恋人らしいとも思ってはいたのだから。

「ん、ふぅ……リ、ス……りす、ぅ……んちゅ……ちゅ……ちぅう……❤」

摺り寄せられる乳肉が、すべらかな肌触りの中に尖りきった乳首の硬さも伝えてくる。
彼女同様に凝らせたゼナの先端が、彼女の物と触れ合って、ピリリ…と甘い痺れを生じさせる。
薄い浴衣の布地越し、背筋を伝い落ちた彼女の指が、豊満な丸みもはっきりと浮き上がらせるゼナのお尻を撫でたなら、ひくんっと戦慄く下腹の震えが彼女にも伝わる事だろう。
そして、きつく閉じ合わせた太腿の奥、とろりと溢れた淫蜜は甘酸っぱい発情の匂いを仄かに漂わせてしまうはず。
しかし、女友達との、今は恋人でもあるお嬢様との接吻に沈溺するゼナは、そんな恥ずかしい生理現象に気付く余裕すらなく

「ん、んぅ……は、はい……リス、の……あ、むぅ……ちぅ……、ちゅるぅう……❤」

彼女の唾液は甘いとさえ錯覚してしまう清涼な物。
舌腹に塗りつけられるそれに忌避などなく、故に、飲んでという願いは疑問さえ覚えず受け入れてしまった。
彼女の体液が己の中に流れ込み、己の身体の一部になる。
そんな言葉が薄れかけていた背徳を呼び起こし、しかし、それが妙な愉悦で生娘の膣肉を収縮させた。

「は、ぁあ……リ、ス……んっ、ぁ……ふぁ、あ……、あぁぁ…っ。」

下肢へと降りる彼女の手指。
未だ恥ずかしい所に触れられてはいないものの、どうしようもなくその行為への羞恥を、そして期待を煽られる。
産毛じみて繊細な恥毛の翳りが彼女の手指を迎え入れ、きつく閉ざした腿肉の奥、淫猥に蒸れたクレバスへと至らしめたなら、肉莢ごとぷっくらと膨らませた淫核と、にゅるりといやらしく蜜濡れた秘唇の熱がはっきりと伝わってしまうだろう。

リス > 彼女が絶句するさまを、少女は目元を赤くしながら見つめる。
 自分よりも快活で、経験も多そうなのに、乙女のようで、そのギャップが何よりも可愛らしく思えてしまう。
 もう、と嬉しさを隠すことができずに微笑んでしまう。

「なあに?ゼナ?」

 自分の求めに応じて呼んでくれた。だから、返事をする。
 それだけだけど、とても嬉しく思えるから、少女は彼女を見つめる。

「ん……んむ……んっ、ちゅ、ちゅぅ……んんっ。」

 唇をこすりつけ、舌を蛞蝓のように彼女の口内に入れて絡め、ぬるぬるとした唾液をこすりつけて、啜り上げていく。
 じゅる、じゅる、と唾液をすする音がして、飲みきれない唾液が彼女の口の端からこぼれていくのを知るも、もっと深く、と口付ける。
 さらに、凝った乳首同士を強くこすりつけ、乳房をお互いの肌同士絡ませるように刺激させて、先端同士押しつぶしていく。
 甘い刺激を、快楽を覚えながらもっと、と汗ばみ始める肌を押し付けて。
 彼女のおしりは柔らかく、それと同時に動いているからだろう弾力がすごく指が吸いつかれそうだとおもう。
 揉み込んでいくほどに、手になじむような気がして、浴衣の薄絹さえも邪魔だとばかりに剥いでしまい、彼女のお尻を直にこね回していこう。
 彼女のお尻を揉んで唇を重ねて深く深く重なりを楽しんでいて。
 一度、呼吸のために唇を離し、彼女の太ももを滑り秘所の周囲まで移動する指に、濡れる感触。
 固くなっているその場所、陰核を指でつまんで優しく包皮の上から焦らすように愛撫しつつ、秘所の入口を、濡れたそこを指でかき混ぜ始める。

「ゼナ……ふふ、興奮してるのね?
 私に……女の子に興奮して、くれてるのね?

 嬉しいわ。」

 彼女の秘所をまさぐりながら少女は笑を深めて、耳元に唇を寄せる。

「ゼナ、私、そろそろゼナとひとつになりたいわ。
 女の子同士で、身も心も……ね?

 お願い、ゼナ……。
 私と、ひとつになろう……?」

 彼女に囁きながら見せるのは、少女の女の部分。
 彼女と同じように濡れそぼり。サーモンピンク色をしたリスの秘所が部屋の明かりで淫らに光る。

「ゼナ……ぁ」

 少女は体格が上の彼女を寝せて、彼女の足を広げてに押し付けてお互いの秘所を擦りつけ合おうと求める。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からゼナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「ふいいいいいいいい……」

行きつけの温泉。久々に来たそこで、湯につかり極楽極楽、とばかりに声を吐く男一人。

「考えれば、ここに男の姿で来るのも久しぶりだぁ」

呪われてからも来てはいたけど。男の姿で、ってなると本当に久々。
ここでの様々な出会いを思い出しつつ、男は身体をじんわりと暖め、休めていく。