2017/11/13 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にユリハさんが現れました。
■ユリハ > 「わぁ…ほんとに温泉だぁ」
旅先で旅人が最初に立ち寄る所と言えば宿である。
そして部屋に荷物を置いたなら、旅の疲れを癒すのが道理。
それが故郷で見慣れた温泉のような場所であればなお良し、といった具合である。
手拭と手桶を携え、まずはその裸身に湯を浴びた。
少しとろみのある白く濁った湯は、どこか異国情緒を感じさせるのであった。
「ちょっと変わった温泉だけど、いいお湯だぁ…はふぅ」
少し熱めの湯に肩まで浸かって溜息をひとつ。
■ユリハ > 「…よいしょ、と」
暫く浸かっていると体が温まる、を通り越して熱くなってきた。
身体の芯からじわじわと弱火で煮られるような心地良さではあったが、ここまで熱がたまると耐え切れない。
小さく掛け声をかけながら湯船の縁に腰掛け、裸身を晒す。
湯の熱さで元々白かった肌は赤みを帯びている。
その肌を撫でる外気、これもまた至高である。
「~~♪」
今は一人だと思い、目を閉じて鼻歌など歌いながら足でぱちゃぱちゃと湯を蹴立てる様子は上機嫌であるとしか見えない。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシドさんが現れました。
■シド > 冬が近づく夜の大気は肌身には寒い。贅肉少ない肌身には尚更。
年経ても癒えぬ刃傷映える筋骨盛り上がる体躯はその外見に似合わず震え上がり、白肌も心無しか薄紫に凍えそうな色合い。
普段は星月眺めながら向かう湯船にも早足で駆ける。
すぐに湯に差し入れようとしていく足……その、前に。公共の浴場では湯に浸かる前に掛け湯をするが常識だと気づいて。
紫の眸は桶がないか探していく……見えたのは湯の縁に腰掛ける女性の裸身。
その楽しげな姿に寒い心地もふと忘れて。
「ずいぶんと上機嫌だね。体を湯から出して寒くないのかい?」
無意識に笑みを交えて話しかけていた。
■ユリハ > 男の声にふわ、と音でもしそうなゆっくりとした動作で目を開ける。
そのまま少し眠そうにも見える目を声の主に向けて。
「こんにちはぁ~、さっきまでお湯に浸かってましたので…」
最後に二回、ぱしゃ、ぱしゃとお湯を蹴立てて足を止めた。
「あなたも、温泉に…あっ」
自分が遠慮も無く身体を晒している事に気付き、すっと胸の前で両腕を交差させる。
慌てているのかいないのか、桃色の大き目な乳輪は腕からはみ出してしまっていた。
股間も濡れた薄手の手拭一つでしか覆われていない。
「ご、ごめんなさい…お見苦しい物を」
はにかんだ笑顔で少し舌を出して見せた。
上気した顔はお湯の温度のせいだろうか。
■シド > 呑気で温和な人。裸身を晒し異性の裸を見ても動じぬその姿に欲情より感じたのがそんなこと。
眸はじっとあられもなく晒される肌を。隠されても、逆に淫猥に見える乳房と局部を静かに眺めてから瞼を閉ざして首を振った。
「ああ、私も露天風呂が好きでここにきたんだ。 ……見苦しいなんてとんでもない。
とても素敵だ。」
瞼が開けば見えるどこか幼気にも見える挙措に、片目を瞑る戯れをして意に介さぬ淡笑を残す。
そして掛け湯をし、濡れた銀の長髪を後頭部に纏めてから湯に……いくのではなく。
「ご一緒にしてもいいかな?」
尋ねながらも近づいて隣に腰を下ろそうとしている。
■ユリハ > 左腕は胸を隠したまま、右手を口元へ添えてくすりと笑う。
「お上手ですね?えぇと…冒険者様、でしょうか?」
男の肌に幾筋も走る刀傷からそうあたりをつけて。
軍人などほかにも思いつく物はあったが、この界隈であれば冒険者が多いだろうか、と言う程度の推察であるが。
「ええ、どうぞ……でも」
またくすくすと笑う。
細い黒髪と、腕に潰された柔肉が笑いに合わせてゆらりと揺れた。
「お体をお湯から出して、寒くはありませんか?私もそろそろ冷えてまいりまして…」
先ほど男に投げかけられた言葉を返すと、悪戯っぽい笑顔で男の顔を見上げるのだった。
■シド > 「冒険者ではないな。こう見えて貴族だよ。富裕地区以外の施設にもよく遊びにくるんだ。」
緩やかに腰を下ろす。その間もまるで雄をそそらせる動きと、異性を前に動じぬ姿に感心めいた光が紫瞳に宿って。
「でも? ……私はまだ湯に入ってないよ。湯よりも温まりそうなものを見つけたから。
寒くなってきたかい?もし良ければあっちの方で一緒に浸かってはくれぬだろうか?」
お互い体が温まることをしよう―― そう、揺れる黒髪から覗く耳に熱っぽく囁きかけ、揺れる乳房を隠す細腕を静かに下ろそうとする。
見上げる瞳にはまたウィンク。果たしてその意図が伝わったのならば人目届かぬ奥へと共に向かおう。湯面に彼女が跳ね遊ばせた波紋を残して。
■ユリハ > 少し驚いたような顔をする。貴族だと言うのは予想外だったらしい。
「まぁ、貴族様でいらっしゃる…少し、気後れしてしまいますね」
などと言いつつも、隣に座られて身を離したりはしない。何か予感めいたものに導かれるように、逆に寄せさえする。
「ええ、少し寒く…もっと温まりそうなもの?それは何ですか?よろしければ、私にも教えて下さいな…一緒に参りますので」
耳への囁き声にはあふ、と少し吐息を漏らした。
その敏感さはシドにも伝わっているであろう。
腕を下ろそうとする動きにも、その導きにも逆らわず、微笑を浮かべて着いて行く。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からユリハさんが去りました。