2017/10/04 のログ
シド > 十分に温まった体を髪を、丁寧に拭いながら水浴び場を後にした。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシドさんが現れました。
シド > 火に焚べられた石は赤色に染まり上がる。見るだけに暑さを思わす光景。
それを眺めて備えの水を焚べる。濛々と湧き上がる湯気は木造の部屋一面に霧の如く広がりゆき。
空気を蒸して呼吸すら辛い。
けれども曝け出した上半身の肌にはまだほんのりとしか汗が浮かばない。

「最近ここに来てばかりだが……こうも夜が寒いとな。
 ……屋敷にもこのようなものがあれば良いのに。」

あまりにもサウナの熱気をあげすぎた。利用客の秘せぬ睥睨を受けながら。
一人、また一人と室内から出ていく影に、わずかに申し訳ないよう一瞥だけ寄越す。
だが、まだ体の奥が冷えゆく心地だ。逞しき両腕を抱きしめ合う。

下腹部に掛けたタオルには顎から伝わる汗珠が染みと広がれど、まだ熱が足りぬ。
閑散となったサウナ風呂の中央に小さく肩を震わせながら暖を取っていた。

シド > 熱帯を思わす熱い湿り気の空気も吸って体の芯まで熱が通った心地を覚え。
漸く腰をあげて緩やかに去る。
残されたのは――過剰に熱しられたサウナ室のみで。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。