2017/09/15 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリオンさんが現れました。
リオン > まだ日も高く上る空を露天の湯船から眺め、ほんのささやかな自分へのご褒美に満足げに笑みを浮かべると天に両手を伸ばしながら息を吐き出して。
そんな何度目かわからない思いを浮かべながら湯船の端の岩へと腰掛け、体を包み込む湯の温かさから火照った体を緩やかな風が涼しげに撫でる感覚に身を任せて

「・・ふぅ、少しのぼせたかな」

リオン > 普段安宿ばかりに泊まっているせいかこんな豪華な宿をとるなどめったになく、しかもこんな贅沢な空間を独り占めにできている優越感に浸っているも女性として恵まれているとはいえない自身の体や腕の擦り傷を指で撫でて。
この時間を手に入れるための代価としては安いものではあるが風に撫でられると僅かにヒリヒリと痛み、今日の失敗談が脳裏に浮かんでくるもそれを振り払うように湯船に戻ると傷にしみるのか体を強張らせて。
鼻下まで湯船に沈みながらブクブクと息を吐き出しながら家をでなければ宿も気軽に使えたのだろうと思うも、そんな考え冒険者としていけないと頭を左右に振りながら邪念を振り払う。

リオン > 暫くそんな考えが頭の中を回ると本格的にのぼせてきたのか湯船から勢いよく立ち上がり、嫌な考えなど飲んで食べて忘れてしまおうと脱衣所へと脚を進めていく。

「やめたやめた、こんな考え・・美味しいものでも食べて忘れよう。・・・少しだけなら飲んでもいいかな」

数時間後宿の一角で無防備に酔いつぶれている女の姿があるだろうか。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリオンさんが去りました。