2017/09/07 のログ
オデット > 心は肉体と共に壊れたのだと彼の言葉で初めて理解する。
あの夜、たしかに彼は愛する人を喪ったと言っており、それがきっと、その人なのだろう。
ペースを崩さぬ魔が明らかな動揺を表す様子に、女は不思議な感覚を覚える。
それが言葉となり発露するのは もう少し先のこと。
今は再び距離を縮めた身体に灯る熱に、思考を奪われてしまうのだから。

「ん―――…、…」

胸元が彼との間で潰れて、重なる口唇の隙間から吐息がこぼれる。
口付けが終わったのだと思えば目を開くと、彼がこちらを見ていた。
己の瞳はどう映ったのだろう。
自身にすら分からぬ感情と思考を抱えきれず 貌にはかすかな苦悶が差し込んでいたかもしれない。
また唇重なり、密着し、―――ただそれを受け入れるがままだった。
決して濃密な口付けではなく、呼吸をする間も与えられているのだが、緊張と高揚から次第に息が苦しくなってくる。
は、と呼気をこぼすと男の唇に吐きかけることとなろう。

「ん…っは、―――ロレンスさま…
 なぜ、何も考えるいとまもなく掻き抱いてくださらないの…?
 ロレンスさまが何か仰ると…色々考えてしまって…苦しくて…―――
 消えてしまいたくなりますのに…」

もはやキスを受けても瞼を閉じることはなく、濡れた瞳が男を ずっと見つめていた。
耐えきれず、唇の先を触れ合わせたままに切なく囁くと相手の下唇を己の唇で食む。
この苦しみから、痛みから、逃れる手伝いを彼にしてほしかった。
全て忘れるほどの一時的な熱を欲して、女は食んだ下唇を舌先で濡らし、甘える。

ロレンス > 「……」

嫌がるか、喜ぶか、どれでもなく苦しげな表情が僅かに見える。
何を苦しんでいるのか、それを解き放ったら、彼女のすべてが見えるのだろうか。
肉欲だけでは見えない、彼女の根底にある全てを求めて、キスを繰り返す。
つられるように興奮で此方も鼓動が早まり、抱きしめる腕に少しだけ力がこもる。
紺色の瞳に熱が宿り始めてきたところで、不意に呼びかけられれば、なにかな?と彼女を見つめ返す。
重なる唇、下唇を擽る口吻に少しだけ動きが固まったのは積極的な彼女の仕草に驚いたから。
クスッと微笑みが溢れると、それに応えるように唇を重ね返し、壁に押し付けるように密着させてから、顔が離れる。

「……オデットを奪いたいのに、身体だけ奪っても意味が無いよ。だけど…欲しいならあげるよ、でも、オデットの苦しいを教えてくれるかな? あの夜と同じだよ、代価だ」

夫を忘れられないからか、それとも自身の欲望に恐れるのか、或いは全てかそれ以外か。
もっと彼女を知りたいと強請りながらも、願いを叶えるべくその体を横抱きに抱え上げていく。
細い体付きのわりに、筋の詰まった腕は逞しい硬さを備え、背が高めの彼女を軽々と抱え上げる。
そのまま廊下を歩き、適当な部屋へ。
そういうことをする為か、既に敷かれていた布団の上へ彼女を優しく横たえると、ぱちんと指を鳴らす。
赤黒い魔力の粒子がふわりと周囲に広がり、人よけの結界が張り巡らされた。

「遠慮しないからね」

そう告げると、彼女を跨ぐように膝立ちになり、乳房へと顔を埋めていく。
両手を襟に掛け、ぐっと左右に広げるようにして双丘を露わにすれば、片方の先端にしゃぶりつき、吸い付きながら舌先でそこを転がす。
反対側は先端をつまみ上げながら掌で全体をゆっくりと揉み込み、乳腺をほぐすように可愛がる。
あの夜と同じ、甘い雫を求めるように可愛がる合間、彼女の唇は自由だ。
教えてというように視線を送り、それから再び愛撫に没頭する。

オデット > 彼に抱きかかえられて移動すれば濁った肉欲にまみれた部屋が遠ざかっていく。
穢れた部屋だが、己にとっては相手と過ごす時間は非現実で、あちらが現実なのだ。
現実から連れ去られた女は布団の上で彼を見上げていた。

「……」

望んだのは己だが、改めて宣言されると緊張を帯びる。
広げられた胸元から張り詰めた豊満な乳房がまろび出て、まだ桜色の乳輪も乳首も柔らかく、頂点に鎮座している。

「ん…ぁ、…―――っは…、ぁ…」

乳首を口に含まれた瞬間、背を くん、と反らして甘く呻く。
舌先に弄ばれる乳首は、すぐに硬くなっていった。
まるで吸って と言わんばかりにツンと尖り、愛撫をねだる。
愛撫だけでなく、母乳を分泌させあふれさせようとする手付きに女の胸はすぐに応えた。
じゅ…と温かく甘いミルクが両の乳首から滲むと、とろりと蜜のごとく垂れる。
天井を見上げ、喘ぎながら女は必死に考えていた。
何がこんなに己を苦しめるのだろう。―――言葉にすると難しい感情であった。

「…お…、夫は…もう、―――おりません…
 けれど、…っふ…、愛して、おりますし…会いたい………会いたい。
 でもきっと、会ったら嫌われてしまいます…私、……穢れておりますもの…――」

静かに涙をこぼすと、帯を緩めて しゅるしゅると衣擦れの音をさせながら引き抜いてゆく。
襦袢の紐も解くと、胸から腹部へかけての稜線に、薄紫のショーツも晒し。

ロレンス > 彼女の上へと位置すると、表情が少しだけ強張ったようにみえる。
それでも強請ったのは彼女だ、止め様もない。
先端に唇を重ね吸い付くと、蜂蜜の様に濃厚で甘いミルクが溢れ、独特の香りが鼻孔をくすぐる。
一気に快楽の沼に沈めはせず、溢れる蜜を掬う様に舌先で舐めあげ、弾いて吸い付く。
それを左右交互に繰り返しながら、彼女のミルクを一滴たりとも無駄にしないように飲み込みながら、掌が下肢の方へと迫る。

「……っは…、オデット、人間も魔族も男という本性は変わらないと思う」

穢れた自分を赦しはしないだろう、そう言われれば、苦笑いを浮かべつつ唇が離れていく。
自ら体を差し出すように帯を解くなら、全ては脱がせず、覗けた部分に掌を這わせながら股座を見やる。
薄紫のショーツは、未亡人な彼女の雰囲気に体付きと組み合わさると、異様な色香を感じさせられ、小さく喉を鳴らす。

「自分以外の男に抱かれれば……怒るよ、誰だって。だけど、嫌うなら怒りもしない。怒るのは、オデットが自分のものだと強く思うからこそ、赦せないんだ。守れなかった自身を」

涙があふれる目元にキスをし、つぃっと涙のラインをなぞりあげる。
甘いミルクの香りを少しだけ彼女に届けると、掌をショーツの上へと重ねていく。
つぃっと爪先で陰裂のラインをなぞりあげ、陰唇を探りつつ、割れ目から小陰唇を穿るようにねっとりと指先がそこを責め立てる。
さりっ、さりっ、となぞる度に衣擦れの音を響かせながらも、時折肉芽の傍を指が通り抜ける。
じっくりとその熱を溜め込ませるように、可愛がりながら、濡れ具合を確かめるように、指先の腹をぐっとクロッチの辺りへ押し当てた。

「オデットにここまで思わせる男だ、きっと凄く優しくて、強い心を持った人だったのかな。それなら、君を泣かせないようにと、死後の世界でも君を愛するよ。それが、自分の感情に向き合える、男だよ」

愛する人を貶し、突き放して心と向かい合うのを手放すような男なら、ここまで愛されない。
痛みに交じる自身への悔みと、情けなさを飲み込んでも愛したいと叫べるなら、本当に強い人だろう。
そういう強さがある人ほど、こうして愛されるはず。
だから大丈夫だというように微笑むも、残された彼女は苦しみ続けねばならないわけでもない。
胸元に顔をうずめると、先端に甘噛みしながらゆっくりと引っ張り、左右に軽くねじってから弾くように開放していく。

「……遺憾ながら、オデットの寂しいと辛いを他の男が埋める事は容認するんじゃないかな。愛する人が苦しむのは、見たくないからね」

一時の痛み止めと誰かと交わるのを罪とは言わない。
そうしなければ、壊れるほどの愛情を罪といえるのか。
だから、忘れさせるというように顔を近づければ首筋に唇を押し当て、吸い付くようなキスを繰り返して擽る。
じゅっ、と響く水音とともに、赤い花弁を散らすように鬱血の印を残しつつ、とうとう肉芽を指先がつまみ上げて押しつぶす。

オデット > 目許に触れる唇が、言葉が感情高ぶる己の心に優しく響くようだった。
少女のように何の臆面もなく泣きじゃくる歳を とうに過ぎてしまったことを初めて悔やんだ。
この後行われるべき行為も台無しにしてしまうくらい感情を露わにし、
夫を想って泣けるならこの苦悶は ほんの少しでも和らぐのかもしれない。
慰めようとしてくれているのに、彼が話せば話すほど息ができなくなるほど切なくなる。

「…――――うっ……っぁ…! うぅ……んっ……なぜ…なぜ、そんな、…
 お優しいこと…―――…っ…んんんっ……!」

柔らかな陰唇は指を押し当てられると裂けた中心にかけ、指を飲み込むように窪む。
陰唇に挟まれた縦筋。愛撫されるそこに、下着の薄布が食い込んでいき、くっきりと形を浮かび上がらせていた。
純熟した肉厚な陰唇の膨らみや、小ぶりな肉芽、それをよく知るのは彼であろうし、
そこだけでなく、奥深くに秘めた蜜壺の仔細すらきっともう、知られている。
指が押し当てられた瞬間、ちゅ…と中で蜜が潰れる音が聞こえたことだろう。

「あっ…会いたいのです…叱られても、構いません…から…―――
 んっ……あっ……はぁ……―――…あ、んっ…!」

引っ張られて、弄ばれて、最後に解放される乳首は ぷるんっと跳ね、母乳の飛沫を飛ばした。
薄桃色だった乳首はすっかり充血して、乳白色の母乳との対比が大きくなっている。
少しずつ少しずつ、彼と交わるための準備を肉体が整えているよう。
首筋に顔を埋める男のサラとした髪の感触を頬で感じながら、女はぼんやりと天井を見上げていた。
快楽だけでも精一杯な頭だというのに、今夜は難しいことを考えすぎている気がする。
だが、彼の言葉は想像もせぬものだったので、見上げたままの瞳がまばたいて、見開いた。

「…そん…な…都合のいいこと…―――私が楽になるばかりで…夫に申し訳ありませんわ…。
 んぅ……―――…んんん……っ…!」

情事の証を刻まれていることは分かったが、もう、止める気もない。
彼が己を受け入れてくれるなら己もできる限り受け入れるべきだ。
そう、思った瞬間に。包皮が半ば脱げていた肉芽を押しつぶされて今宵初めての果てを迎える。
静かに、秘めやかに―――だが確実に身体の芯は堪らなく火照っていく絶頂。
じわ…と薄紫のクロッチが、縦筋の中心から色を濃くしてゆく。
蜜があふれて、染み込んでいけば秘裂の形はますます明確となるのだろう。

「…っはぁ…―――ロレンスさま…私…欲しくなってしまいました…」

頬を赤らめながら白状する。
夫を想い、まだ整理のつかぬ頭が彼と繋がることでいっぱいになっていることを。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からオデットさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からロレンスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にサマベルさんが現れました。
サマベル > (九頭龍の水浴び場の中、主に乱交
目的の客が入る混浴温泉に入り、まだ相手に恵まれずに身体に
バスタオルを巻いたまま、露天の岩風呂の縁に腰掛けて脚を湯
につけていて)

「うふふ、あらあら、あちらの二人は激しいですわね。
向こうのお二人はさきほどからずっと前戯ばかり…入れないの
ですかしら…?まさか、勃たないなんてことはないでしょうし。
はぁ…早くお相手して下さる方がいらしてくれないですかしら」

(周りで行われているセックスを眺めていると、自然と頬は
染まっていき、呼吸と鼓動は早く。乳首は尖り、秘部はじっと
りと湯ではないもので濡れ始める。早く誰か相手をしてくれ
ないと自慰をしてしまいそうで…それもある意味焦らしと思え
ば耐えられるけれど)

サマベル > 「あら、お相手して下さるのかしら?
うふふ、それじゃあ、宜しくお願い致しますわ?」

(お湯に脚を浸けてぱちゃぱちゃと波を立たせて
いると数人の男達が近づいてきて。にやにやと笑みを浮かべて
いるのを見れば何が目的化は丸わかり。
勿論、それを拒むなんてもったいないことはしなくて。
そうして娼婦は快楽を楽しみ、長い夜は更けて過ぎていく)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からサマベルさんが去りました。