2017/08/10 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 「おっふろ!おっふろ!じゃーぶじゃーぶじゃーぶ!」

元気の良い声が温泉の岩に反響する
滑りそうな岩場を器用に走る一人の幼い少年、背にはちっちゃな翼を背負った天使。手ぬぐいをぶんぶん振り回しながら温泉へと駆け寄って、ぴょーん!と勢い良くジャンプ

「とーーーーぅ!」

ざぶーーーん!と威勢のいい声と、続いて上がる水柱。元気いっぱいの少年はブクブクと沈んでたかと思えば、ざばぁっと顔をだして

「えへへ、きもちいいなー」

シャルティア > 「――きゅーじゅーく、ひゃーく♪」

温泉にはいってから数えること100、まあ途中で歌ったり星空を眺めたりしてたので100秒どころではないのだが、しょうねんもしっかり温まったようである。

「ぽかぽかー、さて、と」

温泉から出るとくるりっと指を回す。風の精霊が舞い、身体を隅まで乾かしていく。天然のドライヤーである。 服を着た少年は、ひらりっと宙に舞うと、どこかへ消えていって

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にテネブレさんが現れました。
テネブレ > 宿に泊まらずとも入る事の出来る露天風呂は、常であれば利用客が多いものだが、タイミングの問題なのか現在入浴している人影は無い。
岩盤の浴槽は広く、濁り、とろみのある湯に満ちたその場所は湯気がたっぷりと。
人影は無い。人影は無いのだが――そのお湯にぷかぷかと浮かんでいる白い物体は在った。

人間ぶった風情でタオルを頭に乗せ、ぷふー、と気持ち良さそな声を零して顔だけが覗くその光景。
湯にしっとりと濡れ、さらさらとした毛並みはぺっちょりと萎れ気味。
ぬいぐるみを濡らして浮かばせたらそらこうなるだろうなぁ、と言った具合で。

時折身を揺らし、ぱちゃぱちゃと尻尾覗かせながらお湯の中を泳いでいる毛玉の姿だ。

テネブレ > ぱっちゃぱっちゃと湯の跳ねる音が密やかに響く。
あっぷあっぷ、と時折、顔が湯に沈みもがいているはいるものの、無論その存在的に溺れる事は無い。
縁までやってくるともそもそと湯から上がり、四つん這いの格好で体を揺すると湯が飛沫となって周囲に飛び散る。

そして顔を丸い手で挟み、ぎぅっとして湯を絞る。
滲みだす湯が滴り、もうなんていうか完全に生き物ではなく布製の何か。
そのまま何度かぎぅぎぅ自分で自分を絞っていたのだが、当然ながらそれで完全に水気が無くなる訳も無い。

「むむむ………くまー!」

結局。
気合めいた鳴き声を上げると共に体がぺかーっと発光し、ぽふんっと煙に包まれるともこもこふあふあの体が復活。
もふもふ、と両手で自分の毛並みを確認すると満足そうに丸い尻尾を揺らし、ぱたぱた羽を揺らして浮かんで手近な岩の上に寝そべった。

丸い丸い、完全な毛玉が、岩の上にある。
そんな異様で不思議な光景だった。