2017/07/24 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/露天風呂」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > ふぅ………。
(奇跡的に今は誰の姿も見えないが、この宿でもなかなかの人気らしい露天風呂。
べたべたに汚れた衣服を綺麗にしてもらっている間、人間の方は自力で
綺麗になるしかないので、こそこそ風呂へ入ることにした。
身体のそこかしこには未だ、さまざまな違和感やら、
決して思い出してはだめそうな感覚の残滓やら、物理的な痕跡やら、
色々こびりついていたけれど、とにかく物理的な方面は洗い流して、
とろりとなめらかな白濁の湯の中へ身を沈める。
岩風呂、というらしい、ごつごつした湯船の縁へ両腕を預け、
そのうえへぐったり顎を乗せて―――またひとつ、溜め息。)
…あああ…なんかもう、……えらい目に遭った……。
(さすがの己も、まったく羞恥心を持ち合わせていない、わけではないので、
思い出せば風呂のせいではなく、頬が紅くなってくる。
本日のお湯、がちょうどナニカみたいに白濁しているのもよろしくない。
ぎゅっと目を瞑って、ぶるぶる。濡れた髪を打ち乱し、大きく左右へ首を振って)
忘れろったって、忘れられないよな、あんなの…、
(気持ち良かった、なんて、生易しい記憶ではない。
いくら頭を振っても、この感覚を振りきれるとは思えなかった)
■リュシー > (ともあれ、意識を手放してしまう時、もしかしたら
次に目覚めるのは本当に、奴隷市場の檻の中かと思っていたので、
そういう意味では運が良かった、とも考える。
偶然通りかかった人が、小娘には興味のない人で本当に良かった。
今夜の宿代も出してくれたし、移動中の馬車の中でご飯もくれたし。)
もし同志だったら、絶対第2ラウンドコースだったよね…。
まぁ、これだけ親切にしてもらったら、少しぐらい考えないわけじゃ…
(そんなひとりごとの途中で、はた、と気づいて口をつぐむ。
深く眉根を寄せた顰め面をつくりながら、ぐりぐりと重ねた両手に額を擦りつけ)
だめだだめだだめだ、コレは流されちゃだめなヤツうぅ!
ぜっったい、考えちゃだめなヤツうぅぅ!
(最後の方はほとんど悲鳴のように、湯煙の中へ反響し)
■リュシー > (――――――これ以上ここに居たら、のぼせて行き倒れになりそうだ。
ざば、と勢い良く立ち上がった拍子、くらりと眩暈まで襲ってくる。
足がなんだかふらつくのも、身体の芯がとろけそうに熱いのも、
長風呂の所為だ、と思い切らなければ、眠れなくなりそうだった。
せっかく他人の奢りで泊まれる宿なのだから、のんびり寝かせてもらいたい。
ゆえに、己は今夜も難しい思考をすべて放棄し、惰眠を貪るべく部屋へ向かう。
考えない、と決めた途端、綺麗に切り替わる頭を、軽いとみるか悪いとみるか。
少なくとも己自身は困っていないので、良し、としておこうかと―――――。)
ご案内:「九頭龍の水浴び場/露天風呂」からリュシーさんが去りました。