2017/06/13 のログ
エズラ > 「~~ハッ!」

じゃぶ、と湯の中で男の身体が揺れる。
どうやら少し眠ってしまっていたらしい――

「いけねぇ、のぼせちまう前にあがるとすっか――」

鍛えあげられた戦傷に彩られた肉体を湯の中から露わにすると、そのまま内湯へと消えていく――

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエズラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にゾエさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からゾエさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアンネリーゼさんが現れました。
アンネリーゼ > 今宵の少女は、巷で評判の温泉宿にいた。
金塊を適当に作り出し、換金した金で最上級の部屋をとる。
豪奢な作りの部屋は、しかし少女からすれば狙いのものではない。
少女の目当ては、暖かな温泉。夏になれば暑さで入るのも嫌になるから。

「――というわけで、温泉にれっつごー♪」

脱衣所まで行けば服を脱ぎ、空間の裂け目にしまい込む。
万が一の時のためにすぐ取り出せるようにしつつ、珍しく足を地につけ、ペタペタと石造りの風呂場へと向かった。
からりと引き戸を開ければ、その向こうには素敵な風呂場。
髪をささっと手早くまとめ上げてしまうと、かけ湯をしてからとぷん、とお湯に身を沈める。

「ふぁー……ぬくぬく、きもちいわぁ……♪」

ふにゃん、と思わず微笑んでしまうほどに、ぬくもりが心地よかった。

アンネリーゼ > 「はふー、ぽかぽかで心地よいけれど、星しか見るものがないのはつまらないわねぇ」

風情を楽しむ、というのは数十年ほど前に通り過ぎた道だ。
時を経て一周してしまったのか、玩具がないと退屈なのである。
周囲をちらりと見まわしてみるが、残念ながら他の客はいない。

「これだと、退屈凌ぎを探すのも大変そうよねぇ」

むぅ、と唸りながら、少女は風呂の中をすいすい。
体を伸ばせばぷかりと浮いて、傷一つない裸身が月明りの下に晒された。
桜色の乳首を頂く胸元が、淡い陰毛に彩られた秘所が、細くしなやかな肢体が。
ぷかり、ぷかり、浮遊の魔法とはまた違う感覚が、なんとも心地よかった。

アンネリーゼ > ぼんやりと浮いていたならば、いつの間にやら時間は過ぎていて。
少女はむくりと起き上がると、一度身震いして水を落とし、ぽてぽてと浴場を後にする。
甘い花の香りが、ふわりと散って夜へと消えた。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からアンネリーゼさんが去りました。