2017/06/05 のログ
シド > 湯から上がりあがり体を捻りあげる。
軋むような痛みも、引きつる筋骨の感覚もない。
刃傷にと静かに指を這わせて溜息を零した。

「随分と昔の傷だったのに、思い出したように痛むなんてな。」

爪先から髪先まで水滴る体、今は軽快な足取りで湯船を出ていった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。