2017/06/04 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にテネブレさんが現れました。
テネブレ > 岩に囲まれた九頭竜の露店温泉。旅籠に泊まらずとも気軽に入れるのが売りで、料金もそこまでお高くはない。
とは言え、この旅籠であるからして、呑気に入浴していれば何が起きるかは知れたものではないけれど。

そんな温泉、現在入浴客は居ない湯船のど真ん中。
ぷかぷかと白い毛玉が浮かび、漂っていた。

「ふにぅ~…♪」

ゆらりゆらり、ぷかぷかり。
ぬいぐるみな生地の癖して湯が完全に染みこみ、沈む気配は見られない。
やたらと気持ち良さそうな声を零し、当然の如く無銭で湯を堪能している模様。
少し濁り気味の湯は白く、保護色でぱっと見は気づきにくい。
それでもゆらゆらと波紋が立っているので、何か居る、と気づく切除にはなるかもしれないが。

テネブレ > 蕩けた様な鳴き声を零しながら湯の上で揺らめく毛玉。
暫くお湯の温かさに浸り、ほっこりとすると岩場に上がって体をぷるぷる。
飛沫を散らす、その行動だけで体は元のふあふあもこもこの乾いた状態に。

んー、と何処か人間臭い仕草で伸びをすると、どこからか現れた黒のベストに袖を通し。
鼻歌交じりに鳴き声を零しながら、ふよふよ浮かんで温泉から去っていった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からテネブレさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシドさんが現れました。
シド > 腰までしかない湯を掬う。掌の中には青臭い薬草の刻みが透明な湯を緑で彩る。
掬い上げた湯は肩の傷痕や腹部の傷跡に丹念に掛けては擦り付ける。
古傷に良いと言われる半身浴は、ひりつく痛みを伴って肌に染み入る様だ。
心地よい微痛に瞼閉じた青年は汗で張り付く後ろ髪を束ねて口に咥えていた紐で束ねていく。