2017/05/19 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリンさんが現れました。
リン > 岩風呂の中央付近に鎮座する岩のくぼみの一つに、視認しづらいがこそこそと潜む影。
ねずみサイズの裸の小人が隠れていた。
まだ誰も浸かっていない浴場に隠れて何が目的かといえば、もちろん
美少年やら美少女やらが訪れるのを待ち受けて、無防備な裸体をこっそりと観察するためだ。
要は覗きである。
あわよくば悪戯を加えてやってもいい。

「自分の、身体を小さくできるっていう特性をもっと積極的に活かさないとね」

などといいことを言った風な感じでひとりごちるが無論褒められたものではない。

リン > ごろりと横になって待っていれば、ざばざばと湯面が波打つ。
お、と思い身体を起こせば、リンと同じ年頃の少女が湯に半身を浸けているのが見えた。

「おお……」

しかし彼女はリンの隠れる岩からは微妙に遠く、裸体を絶妙に観察しづらい角度の場所で
湯浴みするに留まり、リンの邪な欲望を満足させるには至らなかった。
見守っている内、彼女は入浴を済ませて去っていってしまう。

「うーん、まあ仕方ない。次があるさ」

まさしく出歯亀なのだが、今更自分の卑しさを振り返って自己嫌悪に陥るリンではない。
都合よく、岩の近くまで来て身体を晒してくれるものを待ち続ける。