2023/07/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区「路地」2」からムーチョさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 酒場」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > 仕事帰りに立ち寄った酒場は上品とは言えぬが客の熱気が溢れかえり賑わいに溢れる。
カラン……涼やかになるカウベルの音に交えて酒場を潜った。
片方の手にマントを抱え、くるりと見渡せば若干、場に似合わぬ学生服に訝しげな目を送るものはいるが。

「俺の国じゃこの年でも飲んで良いんだよ。」

片目を瞑って舌を出す。そんな子供っぽい悪態をつきながら空いたテーブル席に腰を下ろす。
古ぼけてはいるが温かな木製テーブルの上に肘をつき、手の上に顎を乗せて瞼を閉ざす。
酒はそう多くは飲めないが、活気溢れ楽しげな語らいを聞くのが好む性質。
一日の終わりを迎える人々の語らいをBGMに、薄く開いた唇から安堵の吐息が溢れる。
やがて注文を尋ねる声が聞こえれば片目を開いて。

「エールちょうだい。いつも薄めて出してるやつ。
 あれなら一杯飲んでも悪酔いしないから」

悪戯っぽく嫌味をいって従業員の困惑する顔を楽しみながら、クツクツと喉を鳴らしていった。