2023/06/11 のログ
ご案内：「王都マグメール 平民地区2」にシアンさんが現れました。
■シアン >
市街警ら業務。元来は騎士団・自警団の仕事であるが――
時折、人員の不足などなどの理由で冒険者ギルドより幾らかの実績がある冒険者が駆り出されることがある。
ここ最近はこと喧嘩だの窃盗だの殺しだの奴隷の逃亡だのの報告多数により何人も駆り出されているようだ。
今も依頼掲示板にはその募集の張り紙が何枚も張り出されている。
それを、どうすっかなぁ、なんて見ている男が一人。
冒険者ギルド併設の酒場の隅っこ、カウンター席でぽつんとグラス片手に。
「ついこの間なんて街中で首が転がったとか聞いたけど？ どうなってんだよ……」
店主と軽い雑談をちらほら挟みながら酒精の混じった息を溜息として長く吐き出す。
■シアン >
「ん～～～……」
暇かといえば、暇ではある、財布に余裕があるかといえば、正直心許ない。が。
騎士団・自警団のかっちりとした隊服・制服に交じるなら衣類も正さなければいけないし問題事が起こったとして拳でぶん殴って一発解決というわけにもいかない。給与は良いし拘束時間が長いのは良いにして規約が多いのがどうにも息苦しい。襟首正すのが向いている人間だったらそも冒険者なんて稼業を選択しないのだ。いや、一部例外はあろうが、少なくとも己は例外ではない。
「ん゛～～～……」
財布を重たくするついでに顔を売っておくのも悪くはない。が。
本当に面倒くさい。
「ん゛～～～……！」
おかわり、と空になったグラスに酒を注いでもらいまた一口。
酒精を流し込んでは、頭抱えたり、目をぎゅっと瞑ったり、
百面相とはいかないがころころ表情変えつつ悶々と悩み続けている。
ご案内：「王都マグメール 平民地区2」にアストラさんが現れました。
■アストラ > 「ん～～～…っ」
大きく伸びをしながら、冒険者ギルドに入ってきた冒険者が一人。
魔術師風の露出度の高いローブに蒼銀の波打つ長髪、肉感的な女の肢体を惜しげもなく晒す姿はそこそこ名の知れた女。所謂夜の方。
性に奔放で淫乱な都合の良い女、というのは一部で流れる噂程度ではある。
さておき、そんなアストラがカウンターで報告書を出し、清算を待つ間に近づいていくのは併設する酒場のカウンターの方。一杯貰おうなんて考えで。
ふと酒を片手にうんうん唸っている男性の姿を見れば、軽く首を傾げてそちらへと近づいていく。好奇心旺盛な金の目が、ひょいと依頼書を覗き込んで。
「街の警邏依頼？ 大変そうなのを選ぶのねぇ」
おっとりした声で、耳元に近い場所からそんな風に言う。
目が合えば、にこりと微笑んでも見せて。
■シアン >
「ふひっ？ お、おおぅ、びっくりした……！」
客足はそこそこ。賑わいもそこそこ。杯が打ち鳴らされたり笑い合ったりの雑音はあえて耳に入れぬようにしている中ふと掛かってきた声に驚いた、というのもあるが。耳元近くで柔らかい声が急に聞こえてきたものだから尚更驚いたし擽ったくって変な声出てしまった。
振り返れば間近にある金の瞳とばっちり目が合う。
気恥ずかしくて口元も目元も引き攣り気味ながら笑みを返し。
「ああ、これ、いや。悩んでるとこでさぁ。給金は良いんだがなぁ。
お嬢さんも依頼受けにか？ それとも、依頼帰りか。そうだったら一杯ぐらい奢るぜ？ 美人は褒めろと家訓で決まっててな」
まじまじと見、なくとも見れる柔らかそうな肌と膨らみについ目が引き寄せられ……
失礼だな、なんて軽く自分戒めて金の目へとまた目線を合わせれば、依頼書は机に戻して、酒の入ったグラスを持ち上げ揺らして見せる。
■アストラ > 「あら、驚かせちゃったかしら。ごめんなさいね」
突然声をかけたことでびっくりさせてしまったらしい彼に詫びを入れれば、隣の椅子を引き寄せて腰を掛ける。
事情を話しながらも視線が胸元の方へと降りていくのはよくあることなので、気を害することもなく笑顔で頬に手を当てて。
「そうねぇ、別の組織に入るのって大変そうだもの。
私はアストラよ。依頼帰りで清算待ち。ふふ、素敵な家訓に甘えて奢って貰っちゃおうかしら」
折角そう言ってくれるのだから、遠慮なく甘えるのがアストラである。
と言ってもお酒に強いわけじゃないので、普通のジュースカクテルのような甘めのものを一杯だ。
グラスが届いたら軽く持ち上げて、彼のグラスとかつんと軽くぶつけよう。
「かんぱ～い♡ いただきま～す」
軽く傾けてごくりと一口、甘くておいしい味わいにうっとりと微笑んで。
■シアン >
「いーや、気にせんでくれ、うっかりしてた俺が悪い。
アストラちゃんな。シアンだ。シアン・デイエン。まあ偽名臭いが気にせんでくれ、いい年こいて中二病真っ盛りでね」
詫びに、空いている手をゆらり緩りと振る。
やはりこういう恰好なだけにそういう目は慣れたものの様子、じゃあやっぱりもう少し、
なんて降りようとする視線を目元に手を当てて軽く揉み解して制止したりしながら自己紹介。
酒場の店主に、彼女の分は自分にと言う前に、遣り取り聞いてたらしくレシート追加されたのに一つ頷きながら、
「乾杯～♡」
かつん、と掲げられたグラスにぶつけて、また一口。
ウィスキーの琥珀を氷でからからと揺らしてもう一口。
「可愛らしい酒飲むんだな？ つっても、それでもあんま飲むと酔っちまうから気ぃ付けて。
いや、余計なお世話なんだが。酔った美人はお持ち帰りしちまえっつー悪い家訓もあんだよ、うち」
これは別に家訓でなくとも自分でなくとも前後不覚になった彼女をお持ち帰りしたい輩なんて山程居ようが。
それは胸の内で呟きつつ、愛らしい顔がうっとりとしているのはいい肴で、これはつい制止しようもなくまじまじと見てしまいながら冗談ぽい語調ではあるがそんな余計なお世話をぽつりぽつりと零した。
■アストラ > 「シアンね、ふふ、いつかパーティを組む機会があったら宜しくね」
見てくれ通りと言っては分かりづらいが魔術師。同じ冒険者同士で組む時もあるだろうから、顔を合わせ自己紹介するのも慣れたものだ。
グラスを合わせてノリよく乾杯に応じてくれる彼ににこにこと笑顔だ。
二口三口、美味しそうに飲みながらほう、と息を吐く。
「私ねぇ、お酒は好きなのだけれど、よわくってね。
ふふふ、心配してくれるの？ 優しい～♡ じゃあお持ち帰りしちゃう？」
生娘でもあるまいし初心なタイプではない。お持ち帰りされた先でナニをするかなんてわかり切っている。
足を組んでスリットから覗く肉付きのよい白い腿を彼に見せながら、軽く首を傾けて上目に視線を合わせる。
なるべく視線を向けないようにしていたり、わざわざ忠告してくれるあたり、きっと彼は紳士的なのかなぁと思ったり。
指を伸ばして、ウイスキーを飲んで濡れた彼の唇をつつ、と軽くなぞり。
その指先に残る酒精をぺろりと舌先で舐めながら、「こっちも美味しい♡」と微笑む顔は誘うように艶やかなもので。
■シアン >
「こちらこそだ、よろしくな。まぁ相性は悪くねぇんじゃねぇ？」
見たところ魔術師と思われる。此方は見てくれ通りに前衛職だ。
一言二言交わしただけだが人見知りする類ではないだろうし連携もやり易かろう。
なんて、実務の品定めもそこそこ、
「なら、尚更気ぃ付けねぇとだ。二杯目はジュースにすっか、此処ぁフレッシュジュースも……ん？」
聞き間違いで流すには直球な言葉に疑問符を浮かべるのも一瞬だった。
これ見よがしに艶やかな魅力漂う太腿が視線向けなくとも視界に収まるし、いやいやいや、と口にしようにも唇に触れた人差し指が蠱惑的でさえある舌に掬い取られるのを見遣れば、ついついだらしのない形に口元が緩んでしまう。鼻の下伸ばしすぎてもみっともないのでまた指先で軽く顔を揉み解す。
「リップサービス、じゃねぇなら。お持ち帰りしちゃうぜ、そりゃ。
近くに宿取ってんだが連れ込んじゃっても良いか？」
彼女を肴に飲んだ酒は進みすぎて残り僅か。それを、もう一口で飲み切って、グラスを机に置く。
艶やかだが何処かいたずらっ気もある笑顔に指伸ばせばじゃれ付くようにその頬へ指伸ばして、ぷにぷにつつこうと。
■アストラ > あからさまにそっちの意味で誘っているのだけれど、ちゃんと乗ってくれたようで妖艶に微笑む。
二杯目は別の場所で、と言えばその意味も理解してもらえるはずだ。
一気に残りを飲み干す彼に合わせて、アストラも綺麗に飲み干せば息を吐く。
その頬を軽く突かれて、白い滑らかな肌の感触が伝わるだろう。
頬と同じく、どこもかしこもこの女の体は非常に触り心地が良いものであると知らせるように。
頬を突く無骨な指を、厚めの唇でちゅ、と食む。
また悪戯っぽく笑って頷いた。
「んもぅ。…場所を変えて仕切り直しね」
近くの宿で、実際にお酒を飲むわけではないだろうけど、大人の言い分としては十分。
立ち上がってから一度ギルドカウンターに立ち寄って清算されたお金を受け取れば、そのまま彼の下に戻り、逞しい腕に腕を絡ませ、むに、と柔らかな胸を押し当てながら一緒にギルドを後にして近場の彼の宿へと移動しただろう──。
■アストラ > 【移動】
ご案内：「王都マグメール 平民地区2」からアストラさんが去りました。
■シアン > 【移動致します】
ご案内：「王都マグメール 平民地区2」からシアンさんが去りました。
ご案内：「王都マグメール 平民地区2」にユーゴさんが現れました。
■ユーゴ > 冒険者や傭兵や、仕事終わりの城勤めの人間達が集まる繁華街。
時間帯を問わず人や物で溢れている大通りではあるが、食事時ともなれば最も騒がしくなる時間だろう。
人の流れに逆らわず、ぶつからぬ様にと注意を払いながら、青銀の髪を揺らして進む姿が一つ。
懇意にしている宿屋が、運悪く満員だった。
せめて食事だけでも、と思ったが、併設している酒場も満席。
厳つい見た目とは裏腹に、穏やかな気質の店主の申し訳なさそうな顔が思い出され、ほんの少しだけ愉快な気分になる。が、
「思い出し笑いしてる場合じゃないんだよねえ……。」
早く本日の宿と食事処を探さねば、下手をすれば野宿か質の悪い宿屋に泊まる事になりかねん。
仕事終わりにそれは勘弁願いたい――そう思えば、再び視線を周囲へとうろつかせ、普段は使わぬ通りの景色を確認しながら歩みを進め。
■ユーゴ > 余程の事が無い限り、何時も世話になっている宿屋以外使う事が無い身だ。
普段のとは異なる通りを歩けば、見慣れぬ景色が視界に広がる。
宿屋通りではあるのだから、似たり寄ったり、と言えばそうではあるのだが。
「ギルドで聞いておけば良かったかな。」
緩く顎先を曲げた指で撫で擦りつつ、一人ごちる。
騒がしい往来であれば、己の呟きなど雑踏に紛れてしまう程度の細やかな呟き。
■ユーゴ > 言葉とは裏腹に、緩やかな歩調は変わらぬ儘。
賑やかな通りを抜けて行く――――。
ご案内：「王都マグメール 平民地区2」からユーゴさんが去りました。