2023/06/09 のログ
ご案内:「平民地区 白昼の大通り」にティカさんが現れました。
ティカ > 「………なぁ、おい。着てる時から思ってたんだけど―――これ、下着だよな? 囮役は了承したけど、これじゃあ囮っつーか痴女じゃねぇかふざけんな、まともな服よこせ……って、お前ら、何このまま始めようとしてやがるっ? おいこら、あっ、ちょ…っ、押すな! やめっ、あっ、あ―――っ!?」

本日未明、非常に珍しい事に冒険者ギルドからの指名依頼を提示されたティカは、鼻高々の有頂天となってそれを引き受けた。
急ぎということで、協力して仕事に取り組む事となる冒険者への顔見せも早々に現場へと連れ出され、路地裏の片隅にて手渡された衣装で《囮》としての役割を果たす事になったのだけれども――――『いくらなんでもこれは無い』
ティカが身につけた装束は思わずそんな文句も言いたくなる代物だった。

目深なフードも怪しい黒ローブ。少々丈が短くて、思い切り太腿が露出するのは気になるも、まぁこれは良いだろう。
問題はその中身。
普段ティカが身につけている色気に乏しい物とは材質からして異なる純白レースの勝負下着。
以上である。
正確に言えば奴隷がしている首枷めいた革チョーカーとそこからぶら下がるネックレス、むちむちの太腿に食い込むベルトポーチなども着用しているも、黒ローブの下に純白のエロ下着だけという変態丸出しのインパクトが凄すぎる。
そんな訳で早速抗議した所、今回共に仕事を受けた《抑え役》と、冒険者ギルドの職員でもある《指揮官》は予め話がついていたかの様な一致団結っぷりを見せ、ぐだぐだ言うチビの背を大通りへと押し出した、というのが冒頭のやり取りであった。

ティカ > 押された勢いのままよたよたと大通りに踏み出したチビは、慌ててばっとローブの前を合わせてフードを目深に引き下ろした。
幸いにして中身は見られず済んだらしい。ほっとため息を漏らしつつ
『てめぇら、後で覚えてやがれ!!』
という意味を込め、暗がりに潜む仲間達に険のある視線を向ける。
しかし、《指揮官》はクソ真面目な顔をしてこちらに身振り手振りを向けており、チビの表情も怪訝な物となった。

「あ? えぇと、ローブ……前、合わせる……駄目。 ―――あァアッ!?」

仕事なんぞおっぽり出してあの馬鹿をぶん殴ってやろうと思う。
それにギリギリ耐えたのは、装備変更のための軍資金がどうしても必要だったからだ。
そもそもがギルドからの正式な指名依頼。単なる冗談や悪ふざけであろうはずがない。
まぁ、《抑え役》連中が衣装選定の際に悪ノリした可能性は大いにあろうが、仕事自体はガチなのだ。成功させればギルドにおけるティカの評価も上がるのだ。

「―――くっそ、ぜってぇぶん殴ってやる……」

ローブの合わせを掻き抱いていた両手を離し、ヤケクソな歩調で歩き始める。
当然ざわつく平民地区の大通り。
健康的に焼けた肌色を際立たせる精緻なレースの白下着。
それに包まれた豊乳が乱暴な歩みに合わせてぱゆんぱゆゆんと揺れ弾む。
肉付き良好な太腿の付け根に食い込むショーツには、割れ目の縦筋までもが浮いていて、穴が開くほど観察したならぷくっとしはじめたクリトリスまで確認できよう。

駆け出し冒険者の犠牲的精神によって敢行された連続婦女暴行犯捕縛作戦。その顛末は、果たしてどの様な物となるのか……!

ご案内:「平民地区 白昼の大通り」にヴィルヘルミナさんが現れました。
ヴィルヘルミナ > その時、大通りを外れた脇道から、何か喧騒が聞こえてくる。
ティカがそれに気付けば、その道から大通りへ、まるで何かに蹴とばされたかのように人影が飛んでくるのが見えるだろう。
ティカの目の前にごろごろと転がったそれは、ティカ達が探していた、連続婦女暴行犯の男であった。
生々しい靴の痕の残る顔で、しばし痛みと鼻血に呻いた後、はっとして、彼が元いた脇道に怯えるような目線を向けた。

『ひ、ひぃっ!たた助けゲェ!?』

その視線の先、脇道から歩み出てきたのは、明らかに育ちの良さの伺える王立コクマー・ラジエル学院の女学生。
彼女はつかつかと男に歩み寄ると、腰に下げたショートソードを抜き放ち、命乞いも聞かずにその首を刎ね飛ばす。
様子を見ていた野次馬から悲鳴が上がる。

「ふん、貴族に手を出した以上死罪にしかなりようがないじゃない」

どうやら男はティカに手を出す前に、彼女に襲い掛かっていたらしい。
そして彼女は血を拭って剣を鞘に戻すと、ようやくティカの方に気が付く。

「…………こんな場所でなんて恰好してるのかしら?」

挨拶もなしにそんな、失礼なことを。