2023/06/03 のログ
■アシュベール > 実際、顔自体は子供特有の整ったものだが、その雰囲気と外見が絶妙に乖離しているというのがこの魔族の特徴であり。
彼女が勿体ない。と感想を抱くのも割と普通のことなのである。
―――そして、外見とは違った軽薄さ。落ち着いた様子を見れば、彼女の思考回路がそういう存在であるのか?と疑問を抱くのは、ある意味必然だったかもしれない。
「やー、ちっちゃいからこそだよ。生まれた時に、なんか廃墟でひとりだけだったからさー……? 生きるために色々したみたいな、ね~?
ん?……やー、こう見えて年齢相応なんだよねー。生まれて、そろそろ11年か12年だったかなー……。あ、人間じゃないけどね?」
片手を使って、自身の年齢の計算。そう、外見通りの年齢である。
とは言え、その魔力量と能力。そして魔族として生まれたことによる知識をフルに使って店を構えた辺りが、人間とは違う存在であり。
―――とはいえ、ボリュームそこそこなサンドイッチを頬張る様は思いっきり子供。普段、自分で作った軽いものしか食べてないので、あまり作法は宜しく無い。
なので、目の前の彼女の所作が褒められたものでなくても、此方も気にせず。
なんなら「ケチャップ、溢れたよ?」なんて、指摘しながら、約得というように彼女が柔乳を緩ませつつ、拭う様。確りと双眸に焼き付け、魅力的な牝だなぁ。と思いを馳せるのだ。―――じりり、と滲むのは、僅かな欲望。
「ほらー……指で拭っても匂い取れないよー……?」
――とても自然に。そうするのが当然というように、少年は近くのナプキンを手に取り、彼女の胸元へ掌を伸ばす。
逃げられなければ、匂いを拭うように片乳をナプキン越しの掌で包み、やんわりと擦ろうとするだろうか。軟肉を僅かに引き伸ばす淡い刺激と共に。
■ティカ > 「いや、生まれた時に廃墟で一人て……どんなガキだよそれ……――――って、実年齢も思い切りガキじゃねーかっ。 ……お前、本当に訳分かんねぇな。あ、そいつは分かる。っつーか、人間のガキなら普通に死んでんだろ」
ぽろりと零される生い立ちも全くもって普通ではなかった。
そういう意味ではまるっきり子供らしくない性格や、実年齢に見合わぬ多彩なスキルにも納得が行くというか、良くも悪くもヒトでは無いからこそ理解が及ばないというべきか。
そんな彼でもサンドイッチを頬張る所作は子供その物なのだけれども、こちらの無作法への対応は感情の振れ幅の無いフラットな代物。
『―――うん、こいつに普通のガキみてぇな可愛げを求めんのは無理だな』
と、ある種諦めの境地へと至った、ところで
「――――んにゃぁぁああっ!?」
無造作に伸ばされた彼の手指が、いきなり乳を揉んできた。
妙に老成して平坦な反応しか返してくれない少年とは真逆。
こちらは年上だと言うのに、ナプキンで撫で揉まれた柔乳を両手でがばっと覆いつつ、少女戦士は大げさなくらいに小躯を仰け反らせた。
「いいいいいいいきなり何してんだこのマセガキっ!」
ふしゃーっと八重歯を剥き出す威嚇の表情は、初々しい朱の色で染め上げられている。
■アシュベール > 「やー、本当はもっとカッコいい感じで生まれるはずだったんだけど、勇者だかなんかがぼくの家を壊して封印したみたいで?
……改めて言葉にすると、本当にわけわかんないねえ。うへへっ。……で、家が完全に壊れたところで封印が解けて、みたいな?」
自分で自分の生い立ちを言葉にしてみると、彼女の言う通り「訳が分からない。」
だからこそ、自然と口元が緩む。彼女と同じ思考回路に行き着いたということが、少し嬉しかったからか。
会話の合間も、しゃく、もぐ、もぐ。レタスを噛みしめる音や肉感的なパンと具材を噛みしめる音を響かせている互いであったが。―――ふと、可愛げとはかけ離れた行為を行った少年が其処にいた。
そう、鷲掴みしたのだ。しかも上乳部分を指と掌底できゅっと締め付け、扱いたのだ。
ただでさえ身体が敏感な彼女にとって、これまで牡牝にされるような手付きが不意打ちで来たら、悲鳴の一つや二つ上げてしまうだろう。
当然其処に残っていたほんの僅かなケチャップの残滓は拭え、香りはナプキンに移り、気にならなくなったとはいえ――。
「うわ、びっくりしたっ。」
予想以上のオーバーリアクションに、平坦な反応を見せていた少年はぱちくり。と音を響かせるように瞼を瞬かせた。
きっと自分以外の他の店員や、マスターも、唐突な彼女の叫び声にざわ……!と視線を向けたかも知れない。
「いやいや、ケチャップしっかり拭えてなかったからナプキンで拭っただけだよー……?
っていうか、ティカってば。可愛い反応だねー……? そんな驚いたの?」
そう。咎めるような言葉を受けても、汚れてたから拭った。というただそれだけと言わんばかり。
寧ろ、威嚇の表情を見て、可愛い。なんて言ってしまう。彼女を更に困惑させるような言い回しで。
■ティカ > 「あー……おう。そっか。そいつは……えぇと、大変だったなー……?」
少女めいて可愛らしい少年―――だったモノは、今やすっかり正体不明のアンノウンと化していた。
なればこそ、まるで理解の及ばぬ過去のアレコレも下らない戯言と笑い飛ばす事も出来ず、ティカは曖昧な返事だけを返してスルーする事にした。
「びびびびっくりしたのはこっちだ! ――――……ンンッ」
真っ赤な顔でぎゃんぎゃんと反論するも、暖簾や柳の如くそれを受け流す少年とは異なって周囲の人々の驚き顔は至極当然。
そんなおかしな人でも見るかの注目を赤面のままの咳払いで散らしつつ、がっちりとガードしていたクロスアームも何事も無かったかの様に解いて
「…………お前なぁ、今更普通のガキみたいな言い訳しても意味ねぇかんな。……うっせぇ馬鹿。可愛いとか言うな」
他意など無く、無垢な善意による行動であったと言い張る少年に、頬を染めた少女の双眸はじっとりと。褒め言葉への返答もため息を伴う雑な物となってしまう。
出会った直後は年下の少年に対する微笑ましさも覗かせていたティカだったが、今では他の男達に向けるのと変わらぬ塩対応。
眼前の少年は見た目こそ年相応に可愛らしくも、その中身は周りの男達と何ら変わらない――――どころか、周りの連中の方が常識が通用するだけマシでさえある。
テーブル上、自分の更に残されていた最後の一つをつまみ上げ、がぶりと食みつきもぐもぐごくん。グラスの水も一気に飲んで流し込み
「―――――ごっそーさん。おっぱい揉みやがった分は、こいつの代金っつーことでチャラにしといてやるよ」
言うが早いか席を立ち、別れの前に少年の小さな頭部をおりゃっとばかりに突こうとして――――やめた。
相手が普通の子供であるならさぞや可愛い反応も受け取れただろうが、眼前の正体不明から返ってくるのはやはり面白みのない物ばかりだろうから。
「んじゃ、ごゆっくりぃ」
後はもうさっさと踵を返し、少女戦士は少年の様なナニカの前から立ち去るのだった。
■アシュベール > 彼女の反応は普通である。そもそも、目の前の存在は人間ではなく、魔族なのだから。
理解できないものを理解しようとするというのは難しいことであり、興味がなければそれこそ、曖昧な返事が溢れる。
そんな少年が起こした行動に狼狽し、声を荒らげた彼女。
視線を浴びている事に気付けば、此方も周りに視線を送ってから、ゆるく頭を下げようか。
「あー……ごめんねぇ。
普通に汚れが気になったってのは本音だったんだけど、流石に遠慮なかったねー……。」
彼女の怒りは尤もか。確かにそういった欲望もあるが、
そういった話題を先程まで軽口ついてたからこそ、このぐらい。と少し前に進もうとしたのが仇となった。
彼女から向けられる対応の差。それに気付けば、向けたのは素直な謝罪。一応、店をしている程度には自立した存在としては、向ける言葉は必要だと思ったからこそ。
「――はーい、お粗末様。 ……うへへ。それはありがたいかな。
……ああ。ティカ。おすすめ、教えてくれてありがとうねー?」
そう、彼女はチャラにしてくれると言ったのだ。だからこそ、まだ此方は数欠け残った状態で、立ち上がった彼女を見送ることとする。
此処で下手に追い掛けるのは、格好悪い。立ち去る彼女に最後に、感謝の言葉を告げ―――その背中を見送った。
あとはゆるりと。窓の外でも眺めながら、食事の続きをするとしよう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からティカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアシュベールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエルフェさんが現れました。
■エルフェ > 「うむむむ…………。」
王都平民地区のとあるカフェ。その前に立ち、整った眉を顰めて恨めしそうに前を見る……。
そこにあるのは「◯◯時から開店!本日レディースデー!メニュー割引。デザートつき!おふたりから!」と書かれた大きなチラシ。
そう!今日は学院もおやすみ。好きなカフェで豪勢に行こう!と思ったら、まさかのランチタイムにやっておらず、
その代わりに本日限定のレディースデーフェアをしているらしいのだ!
「あっちゃぁ……しくったなぁ~。このあたりちゃんと調べておいたらよかったけど。というかまだ数時間あるっていうか、二人からじゃないと入れないのかぁ……。」
しかも昼時を少しだけ過ぎた時間。
友達を誘おう!って思っても、もうご飯食べちゃった!って友達が多く、呼び出しとかも行えない。
けど、気持ちがここに行きたい!ってなっている以上、何が何でも行きたい。
じゃあ、どうするか……?
「…………準備完了。うーん、誰か来てくれるかなぁ~?
ついでにデートしてくれるような可愛い子だったらいいんだけどねー……♪」
まだ開店中のお店の前で、腕輪にストラップを付けて自己主張。
其処に何が書かれているか?って言えば、「女の子のデート相手募集中!お礼にここのランチをおごります!」なんて、頭の悪~い誘い文句。
お誘いする人がいないなら、現地で捕まえる。何ならまだ時間があるし、開店まで色々と出来る相手がくればなぁみたいな緩さで、のんびりと待つ構え……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にロンナさんが現れました。
■ロンナ > (学院で特別課外授業を受けることになり、その授業が午前中いっぱいを越えて昼過ぎに終了して、結果としてお昼ご飯を食べ損ねてしまってお腹が空きましたわ、と考えながらカフェの前を偶々通りかかる)
「そういえばこちらのカフェ、美味しいということで評判でしたわよね。
一度、行ってみたかったのですけれど、私のお小遣いでは高いですから、行ったことがなかったのですけれど」
(美味しいと聞いたことのあるカフェのランチ、食べてみたいな、とは思うものの自分のお小遣いと相談すると諦めざるを得ないお値段で。
レディースフェアをしている、と聞いてはいたけれど二人でないと頼めないと聞いていて、今回も諦めざるを得ないですわね、とため息をついて、お店の方を見て)
「あら、あの方……まぁ、ランチを……?
学院でお見かけしたことがあるような気が致しますし、お願いしてみましょうかしら。
もし、すみません、そのデート相手と言うのは私でも構わないですかしら?」
(お店の前に立っている、腕輪にストラップを付けた女の子に気付いて、そのストラップに書いてある文言を見れば、学院で見かけたこともある相手だから、大丈夫だろうと声を掛けることにして。
その募集している相手は、自分でも大丈夫ですかしら、と声を掛けてみる)
■エルフェ > 昨日までは天気が悪かったけど、ようやく天気が安定してきた。
青空の下で誰かを待つ。中々良いなぁ……って気持ち。
黙ってれば妙に絵になる整った顔立ちを惜しげもなく晒し、声を掛けられることをまっていた所で……。
「およ?」
本当に声を掛けられるとは正直なところ、其処まで思ってなかったので視線を戻して、見つめ返す。
銀髪のポニーテールが特徴的な小さな女の子が自分を見上げてるのに気付けば、ぱぁ……!っと浮かべるのは笑顔!
「こんにちはっ! うん、勿論、勿論!
貴女もランチ食べに来たけどフェアで逃した感じ?そうならわたしとお揃いだね?
っていうか、あれ。制服ってことはもしかして学院の生徒さん?」
こっちは残念ながら見覚えはなかったけど、「わたしも院生だよ~?」って、冒険者基調の衣服から生徒手帳をちらっと覗かせてみたり。
■ロンナ > (声を掛けた相手が、こちらを見つめ返してくれればにこにこと人の良い笑顔を浮かべて。
こんにちわ、と言うように小さく頭を下げる)
「こんにちわ、ですわ。
はい、私もランチを食べたいなって思っていたのですけれど、二人でないと駄目ですし、お小遣い的に厳しくって。
その、奢って頂ける、というのは本当でしょうか、お恥ずかしい話、持ち合わせが。
あ、はい、学院の生徒です、貴女のこと、偶にですがお見かけしておりましたので、声を掛けさせて頂いたんですの。
あら、自己紹介もせずにすみません、私はロンナと申します」
(そう言いながら、相手が生徒手帳を出してくれれば、こちらも生徒手帳を出して。
自己紹介をしていなかったことを思い出せば、改めて名前を名乗って小さく頭を下げる)
■エルフェ > 「あはは、わかるわかる!此処って、グランドメニューはもっと高いんだけど、ランチならまだ学生にも手ぇ出せるかな~?ぐらいのお値段だし!
……うん?まぁ、そのぐらいはするよ?わたしが言い出したことだしね!こう見えて冒険者もしてるから、ちゃんと資金的に余裕があるわけっ!」
任せて!って膨らみの上にある胸板をとんっと叩き、ドヤ顔を晒す少女。
言葉通り、お小遣いかそれ以上は稼げるぐらいの実力を持っているからこそ、その辺りは問題ない!
「え?ホント?……ありゃー、ごめんね? 思いっきり初対面!って感じの反応しちゃったや。
とと、ロンナね? 宜しく! わたしはエルフェ。家名とかはないからそのまま名前で呼んでくれて構わないよ!
……とはいえ、まだランチまでちょっとあるんだよね。このまま少しゆっくりしていかない? 飲み物奢ろっか?」
カフェの前に食べ物飲み物を買うっていうのはどうなんだ?って言われそうだけど。
こちらも頭を下げ返したら、近くにある飲物屋に視線を送って。それも一応奢りの予定。
■ロンナ > 「そうなんですのよね、なかなか学生の身ではお高くて手が出せなくて……ランチも、暫くお小遣いを節約する覚悟でないと頼めないですし。
申し訳ありませんけれど、御馳走になりますわ。
まぁ、冒険者をされてますの?それは凄いですわ、尊敬します」
(グランドメニューはとてもではないけれど手が出ないと頷いて。
ランチもお小遣いを考えるとなかなか、と気恥ずかしそうに。
冒険者をしている、と聞くと凄いですわ、と目を輝かせて相手を尊敬のまなざしで見つめる。
そして、胸をとんと叩くのを見て、自分よりはありそうなその胸に少しだけ羨ましそうな表情を)
「いえ、お見かけした程度ですから面識はないですし、私が一方的に知っていただけですので謝らないで下さいませ。
エルフェさんですね、宜しくお願い致しますわ。
あら、まだ時間があるんですね……はい、もちろんですわ。
お昼を御馳走になる上に、飲み物まで……宜しいんですの?」
(少しお小遣いが苦しいので、相手の申し出は嬉しいものの心苦しさはあって。
上目使いでいいんですの、と尋ねながらもそうして貰えたら嬉しいのは確かで)
■エルフェ > 「なんなら、学院の学食とかで食べたほうが安上がりだったりすることもあるしねー……。
美味しいとは思うけど、やっぱりふと散財したい!みたいな感じなのもあるしっ!
……ってことでお任せあれだよ?……あはは、尊敬されるほどのことじゃないよ?
将来のための貯蓄!学費支払ってもらってるし家計を助けるための色々!やることはいっぱいだからね?」
実際、ここは王都である。平民地区であっても安い場所と高い場所はピンキリ。
此処はどちらかと言えば中の上ぐらいの値段なため、苦学生とかが手を伸ばせるかというとまた別だ。
彼女からの尊敬の言葉を受けても、普通だよー。って軽口。――視線に関しては気付かなかった。同性だったし。
「ん、そう? そう言ってもらえるとありがたいかな?
にしても、そんなにわたし目立ってたかな……単なる一般人なんだけど。あ、専攻は何?わたしは精霊魔法とかの基礎とか、剣術!
……んえ?いや、別にいいでしょ?っていうか、まだ暫くあるんだし、空きっ腹なんだから飲物ぐらいは入れておきたいしね!」
学院の生徒らしい話題をチョイスしながら、伺ってくる彼女に対しては問題ない。と首を横に振り、
近くにあるお店に少し駆け足。数分もせずに買ってきたのは、お腹に少しだけ溜まりそうなジュース。いわゆるメロンソーダとコーラ。
その両方を彼女にさしだしつつの……。
「あ、ロンナはどっちがいい? わたしはどっちでもいいよ?」
■ロンナ > 「学院の学食も、安いですし味は悪くないですし、学生向けですから量も多いですわよね。
量がちょっと辛いですけれど、お願いしたら減らして貰えますし……たまに、学食のおばさまから、小さいんだからしっかり食べないと駄目だよって言われて減らして貰えなかったりするんですけれど。
でも、家計を助ける為、なんてやっぱり凄いですわ」
(今日は学院がお休みだったので学食が空いていないのもあって街で食べることにしていて。
平民地区でも高いところは高いので手が出せず、なかなか選ぶことが出来ないので頷いて。
学食の方が安上がり、という言葉には大きく頷きながらも、量が少し辛いと苦笑いをする。
そして普通、と言う相手をますます尊敬のまなざしで見つめてしまう)
「なんとなく、元気で明るい方がいらっしゃるな、って思いましてつい視線が向いてしまいましたの。
私は座学系を色々ですわ、経営ですとかマナーですとか……知識系の学科を色々と学んでおります。
精霊魔法と剣術、冒険者としてのお仕事にも役に立つ学科ですわね。
ありがとうございますわ、確かに喉も乾いてきましたし、御馳走になりますわ……あ、それではこちらの方を頂いてもよろしいですか?」
(相手の向かうお店へ歩いて追掛けていって、炭酸系のジュースを二つ買ってきた相手に、自分が先に選んでいいのでしょうかと悩みつつも、色の綺麗なメロンソーダを選ぶ)
■エルフェ > 「あー!わかる、わかる!そうなんだよね!
特に学院って育ち盛りで冒険者してる男の子とか、なんなら臨時講師の人たちもいるから、全体的に量が多いっていうか……。
シンプルに小盛り!って頼めば良いのかもしれないけどって……大変だねー。
こう、年令問わずさ?背丈が小さいってだけで、もっと食べなさい!って言われるの、ある意味ハラスメントだとわたし、思うんだけど!
……いやまぁ、そんな家計が苦しいってわけじゃなくて、自己満足だから……褒め過ぎだよ~!」
流石にそこまで尊敬の眼差しと言葉を向けられたら、薄く日焼けした肌に差し込む赤色。
ぱたぱたと熱くなってきた肌を扇ぎつつ、視線は飲物が売っているお店へと向かっていて。
ここでぴゅーん!と走り出したのは、照れ隠しもあったのかも。
「おまたせ!……メロンソーダの方だね?はい、どうぞ!」
戻ってくるなり、水滴がプラスチックに浮かぶ冷たい飲物を彼女に差し出し、自分は黒と茶色の炭酸泡が浮かぶコーラをチョイス。
ストローを指して一口。空きっ腹に甘いものが染み渡り……。
「ぷはぁ……。おいっし……!
……元気かな?単にこう、折角学校行かせてもらってるんだし、楽しまなきゃ!みたいなノリと勢いなんだけどね!
基本は大事!子供の時から使ってるっていっても、やっぱり大人の人の授業で知れることも有るし……って座学!凄いね。マジメだ……!
もしかしてこう、なんか貴族的な立ち位置だったりするのかな、ロンナ……!?」
落ち着いた仕草とかそういったのを見ると、もしや?と思ってしまう好奇心。
彼女のことを見つめつつ、首を傾げて聞いてみたり。
■ロンナ > 「そうなんですのよね!分かって頂けて嬉しいですわ。
こう、女子用の小盛メニューを男子用と分けて欲しいくらいですわ。
小食な人もいるのですし、もっと食べるようにと気を遣って頂けるのはありがたいのですけれど、ときどき迷惑に感じるときもありますし。
ご好意は本当にありがたいですけれど、残したら残したで申し訳ないですし。
でも、自分できちんとお金を稼いでるというのは凄いことですわ。
私も冒険者は無理でも何かアルバイトのようなことをしましょうかしら」
(相手が照れたように赤くなっているのを見て、くす、と楽しそうに笑みを浮かべる。
ぱたぱたと仰ぐ仕草をにこにこと見ていて、駆け出していったのを微笑ましそうに見つめてしまう)
「メロンソーダですのね、緑色がとても綺麗ですわ。
それでは、頂きます……ん、しゅわしゅわして甘くて美味しいです!」
(ちゅーっとストローを吸ってメロンソーダを呑み、美味しいと顔を綻ばせて、ちゅうちゅうと飲んでいく)
「ええ、とても。そうですわね、折角通わせて頂いているんですし、愉しみながら学業に友達作りにと励んだ方がいいですわよね。
このナリですので、身体を動かす方の授業は苦手で向かないものですから。
ええと、貴族とも違うのですけれど、まぁ、そこはお気になさらず。
末も末、かろうじて指が引っ掛かるくらいのものですし、放任されておりますから」
(貴族的な、と言われると王族的な、なのですけれどと心の中で呟くものの、継承権なんてあってないような、末端も末端な産まれの為、吹聴するのも気恥ずかしく。
誤魔化すようにアハハ、と笑って気にしないで下さいませと)
■エルフェ > 「とはいえ、学院って生徒数が馬鹿にならないから、そういうのを用意するってだけでも大変!ってなっちゃうし……。
結果的に、こうやってそうそう!ってお話のネタにするだけで終わっちゃうってところもあったりね~……。
……っていうか、物理的に入らないでしょ!その量は!って量を盛る人いるしね!
……あはは、ありがと、ロンナ。けど、アルバイトはいいんじゃないかな?
流石に冒険者は戦う術がないとダメだけど、それこそほら。平民地区なら玉石混交でいろんなバイトがあるわけだし!」
手にコーラを持ちながら、平民地区の色々なお店へと視線を送って見せる。
其処には飲食店。冒険者向けの武器防具屋。道具屋。他にも色々あるけれど、その中にはアルバイト募集中。と書かれた札を貼っている場所もある。
「なんかこう、この緑色がクセになるっていうか……ついつい有ると買っちゃわない?
アイスとか乗ってるとクリームソーダになってお得感マシマシ!みたいな!……美味しかったなら良かった!」
彼女のお口にあったようで、満足気に笑顔を。
こういうのがあんまり好きじゃない!って子もいるし。
こっちはこっちでマイペースに、少し勢い良くコーラを飲み続けてる。中々のペースだから、後々炭酸のせいでけぷっとなるのだけど、それは別の話。
「そういうことっ。ま、勿論なんか懲罰房とかちょっと危なげな場所もあるけど、それはそれ……。
下手なことしなければ平和な学校だからね!……違うけど、それっぽい感じってことかぁ。
よし!詳しくは聞かない!放任とか聞こえたけど、ロンナはロンナだしねっ!」
彼女が誤魔化すならこれ以上は強くは聞かない。
少しだけ、ずずっ……と中身のなくなったコーラに刺したストローから唇を離せば……。視線を再びカフェに。
そろそろ、時間だ。
「……と、ロンナ。そろそろ時間みたいだよ?
……改めて、カフェデート。始めよっか! もちろん、飲み終わったらね?」
なんて、ちょこっとだけキメ顔で、メロンソーダを持っていない方の手の向かい側の掌を差し出しエスコート。
そのまま、その手を取って、飲み終えたなら。
ふたりで少し豪勢なランチと洒落込み、今日一日をよいものにするはずで!
■ロンナ > 「確かに、食堂に来る方も多いですし、いちいちそういうメニューを作っていたら職員の方も大変ですしね……やっぱりこちらで気を付けるか、話のタネにするのが精いっぱいですわね。
そうそう!偶にいらっしゃるんですの、絶対に無理って言う量を盛ってくる方……そんなに食べられるならこんなに小さい身体ではないですのに、困ったものですわ。
そう、ですわね……読み書きと計算が出来れば雇って下さるところはあるでしょうし……後は、安全なお店を見つけられればいいですわね」
(相手が視線を向けるのを見て、自分も一緒にお店を色々と眺めてみて、読み書き計算が出来れば雇ってくれそうなお店がありそうなことに頷いて。
アルバイト募集中と書いてあるお店も、雰囲気が良さそうなら面接を受けてみようかな、とも。
ただ、平民地区でも危ない、身の危険を感じるような店はあるのでそこは気を付けないとと想って)
「ええ、綺麗ですしなんとなくわかりますわ。
まぁ、アイスを乗せて……美味しそうですわね、次はそれを呑んでみたいですわ。
うふふ、本当にありがとうございますわ」
(確かに綺麗な緑色で癖になりそうなのは良く分かって、アイスを乗せて、と聞けばおいしそう、と目を輝かせる)
「懲罰房とか、何をしているか分からないだけに恐いですわね。
でも、日々を平凡に平和に過ごしていたら関係の無い場所ですし、目立たないようにしていれば大丈夫ですわよね。
うふふ、気を遣わせてしまって申し訳ありません、ありがとうございますわ」
(学院内で色々と怖い噂があったり、目つきの危ない教師もいるものの、目立たないように平凡に過ごしていれば平和なのは間違いなくて。
そして詳しく聞かない、と言ってくれる相手にほっとしたように微笑んで、お礼を言って。
そしてカフェの方に視線を送る相手に釣られてそちらに自分も視線を向ける)
「本当ですわ、カップルさんが入っていってますわね。
うふふ、私達も他の方から見たらそう見えますかしら……ええ、まいりましょう、エルフェさん」
(カフェデート、と言われてちょっと照れたように頬を染めてはにかんだような笑顔を浮かべて頷いて。
相手の手を握り返して歩き出して、メロンソーダを飲み干していき、一緒に少し豪勢なランチを楽しむ、カフェデートを始めていき、愉しい時間を始めていく)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエルフェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からロンナさんが去りました。