2023/06/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にティカさんが現れました。
ティカ > 「らっしゃっせー、ごちゅーもんどぞぉ」

『くっそだりぃ』
そんな心の声を隠す気も無いふてぶてしい態度のウェイトレスが、昼飯時のピークを越えた午後のカフェにて注文を取る。
他の給仕とはあからさまにノリの異なる小娘に思わず絶句する客に対しても

「ごちゅーもんまだスかー? 早くして欲しんですケドぉ」

苛立たしげに腰に手を当て塩対応。
普通であれば早々に店主からクビを言い渡されるだろう接客態度が許容されているのは、これでなかなか客受けが良いからだ。
クソ生意気な態度は子供めいた小躯や猫目も愛らしい童顔と合わさればある種の微笑ましさすら感じられるし、大胆に開いた襟ぐりから覗くたわわの谷間や、ミニのフリルスカートがチラ見せする絶対領域のむちむちっぷりには食べ頃娘のジューシーな色香がある。
この店は若くて顔の良いウェイトレスが人気のカフェであり、そういった意味ではこのチビも十分な戦力となっていた。
客の中には『あの塩対応が癖になる』などとのたまう物好きもいるというのだから世の中というやつは分からない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアシュベールさんが現れました。
アシュベール > 昼間に起き、なにか食べ物を用意するのも面倒―――。
そう考えた結果、魔王の少年が向かったのは、いい意味で評判の良いカフェ。
……その評判の良さが料理の美味さとか、そういったものではなく。可愛いウェイトレスがたくさんいるから。ということに気づいたのは、その敷居を潜ってからか。

「あー。一人ね。うん、一人。どーもどーも。」

何せ外見が子供だ。誰かと待ち合わせか、後々誰かが来るのかと伺う店員を余所に、指を1本立ててピークを超えたカフェの空いている席に着席。

視線をカフェに巡らせれば、なるほど。とても可愛らしい女性がたくさんで眼福である。確りとエプロンドレスを着こなすいかにも慣れた風な人から、まだ不慣れな感じが残るあどけない少女。
そんな中、ふと目に入ったのは――他のお客に対して、思いっきり塩対応をしている少女。
不機嫌そう。という言葉が似合う表情で、なんだかんだ接客を行っている様子を見ているだけで、面白い。
そんな彼女が、一人の客との対応を終え、此方に近づいた辺りで―――。

「あー、ウェイトレスさん。ちょっといいかなー。お水、もらえるかなー? あと、おすすめの料理とかがあれば教えてほしいんだけどねぇ。」

――ゆるく声を掛けた。彼女からしたら、ウェイトレスに見惚れるか?と疑問を浮かべるような外見の少年が、自分に声を掛けてきた状態。
それに疑問を抱くか、困惑するか、同じように塩対応するかは、彼女次第か。

ティカ > 「――――あ? おいおい、その歳でこんな店に来るとかマセてんなぁ……」

不意に横合いから掛けられた声に振り向くティカ。
その紅瞳に映ったのは、斯様な店には似つかわしくない少女? 少年? ともあれ何とも可愛らしい子供であった。
若干呆れ気味な表情で肩をすくめた後

「はぁ? おすすめ料理ぃ? んなもん知るか――――って言いてぇトコだけども……」

一旦言葉を切ってきょろきょろと周囲を見回した後、腰を折って少年の耳朶に唇を寄せ

「カレーだけは止めといた方がいい。ここのはまじでくっそまじぃから。まぁ、そこそこ食えんのはこのホットサンドくらいじゃねぇ?」

おそらくは以前、似たような事を言って店主のお叱りを受けたのだろう。
ウェイトレスとしては下の下だろう正直極まる情報で注意を促し、この店の中ではマシな部類の料理をおすすめとして提示しておく。
雑な対応と乱暴な口調は他と同様。
それでも普段はしないだろう忠告などしてやったのは、眼前の子供がもしも男であろうと精通しているかどうかさえ怪しいチビまで毛嫌いする理由が無いからだ。
ちなみに内緒話で腰を折った際、ミニ丈からパンツでも覗いたのか、背後の客が『おぉ…っ』とか言って身を乗り出したりしており、その様子を目にしたならばティカの男嫌いの理由の一端も理解出来るのではなかろうか。

アシュベール > 「やー。評判が良いと聞いてやってきたら、あー。そういう意味のか~。ってねぇ。
 実際、綺麗な人や可愛い子がいるから、見てて飽きないよねー……。」

振り向いた彼女が呆れた様子を見せるのも無理はない。
そして、その様子に対して返した言葉。それに関しても更に呆れた感情を高めるかも知れない。―――そう、此処に居る少年は、前情報無しに此処にやってきたのだ。
それでも、一応雄としての意識はあるようで、人懐こそうな、如何にも人畜無害な表情を浮かべつつも、可愛い。綺麗。という言葉は出たりするのだが。

「え、知らないのか……ふーむ。なるほどねぇ。……お?」

恐らく、様子からして臨時のバイトなのだろう。知らないのも当然か―――と思ったが、
彼女は自分の耳元に顔を寄せ、その情報を教えてくれる。

「あー。煮込み系は店舗によって、かなり味の違いが出るよねぇ……。っていうか、カレーを不味く作るってある意味才能なんじゃないかって思うけどさ。
 そかそか。……ホットサンド……。」

メニューを開き、彼女から教えられたそれを見る。
シンプルに焼かれたトーストの間にハムやチーズ。レタスかキャベツかが挟まれている、まさに軽食。
カレー以上に不味く作ることが出来ないものだ。そのチョイスは間違いないだろうと納得し―――たところで。

後ろに視線を向けた。
其処にあるのは、男の好奇な視線。エプロンドレスのミニスカの奥にある下着か、もしくは肉感的な臀部から伸びる腿肉の丸みか。そこらを見て、興奮しているのだろう。
此処が"評判のいい"理由と、眼の前の相手が塩対応する理由も色々と分かってしまう。とはいえ。
――腰を折って、此方に顔を寄せている時点で、大きく開けたエプロンドレスからまろびでそうな豊満な谷間が少年の眼下にちらちらと映り込んでいる事に、きっと彼女は気づいてない。
いや、気づいていたとしても、目に入ってしまっているんだろうな。ぐらいの認識か。

「やー。ありがとう、ありがとう。―――お礼にさ。
 ご飯食べてないなら、一緒に食べない? このホットサンド、2つ頼んでさー?」

と、そんなお誘いも織り交ぜつつ。

ティカ > 「―――ハ、流石マセガキは言うことが違ぇな。女の扱いっつーもんを知ってやがる。いーぜ。丁度腹も減ってたしな。おーい、てんちょー。あたししばらく休憩な。んで、こっちにホットサンド2つぅ。あ、それから水も持ってきてくれよな」

カウンターの向こう側からこちらの様子を伺っていた店長に、ぶんぶんと細腕を振って伝達すると、ティカはそのままさっさと彼の対面に腰掛ける。
店主はにこやかな笑顔を引きつらせ、コメカミにびきりと青筋を浮かせていたりもするのだけれど、傍若無人なチビは気にした様子も無い。不良店員の鑑である。

「――――んで? チビ、お前、名前はなんてんだよ。後、男? 女? それと店の中でまでンな暑苦しいもん被ってんじゃねーよ」

テーブルに片肘ついた頬杖で幾つかの質問を投げながら、ひょいと伸ばした細腕が彼の被ったフードを引き下ろそうとする。
その挙動が大きく開いた襟ぐりから覗く豊乳をふにゃんと悩ましく拉げさせて少年の視線を誘引するため、そちらに気を取られていてはあっさりとフードを引き下ろされてしまう事もあるだろう。

アシュベール > 「うへへ。―――普通のことだと思うけどなぁ。 可愛いウェイトレスさんに優しくしてもらったら、お礼の一つや二つぐらいさ~?
 あー、店長さん。少し店員さん借りるねー。」

自然と釣られるように視線をカウンターに向ければ、ゆるりと笑みを店長に向ける。
彼には後で少しだけ多めに支払いしよう。と思ったのはここだけの話。まだ水すら来ていないため、やることと言えば眼の前に腰掛けた彼女を見遣るだけである。

「ん?ぼく?……ああ、ぼくはアシュベール。普段は貧民地区でお店をしててね~。で、性別は男。そんな女っぽく見えるかな~。
 あ、店員さんは?―――まぁ、性別は流石に女の子だよね。なんてと……とと。」

彼女の矢継早な質問には、ぺらぺらとセキュリティとかそういうのガン無視に答えつつ。
ふと、彼女の手が伸びるなら別に抵抗することもなく、するりとそのフードは外されてしまう。
そうして顕になるのは紫色の柔らかなショートヘア。この毛をわしゃわしゃと掻き乱すようにすれば、其処には魔族の意匠である角が露見するのだが、一見で気づくことは出来ないはず。
―――勿論、目の前には拉げる乳房。小柄だからこそ目立つ大きさは、視線を思いっきり奪うのだ。
流石に言葉を紡ぐ時は、目を上目遣いにして、彼女の顔をみつめるが。

「いきなりだな~……癖なんだよねぇ。普段道具作ってると、顔とか頭にいろんな物飛んできたりするからさ~?」

ティカ > 「いや、ふつーじゃねぇよ。どんだけマセてんだ……」

可愛らしい顔立ちに似合わぬ笑い方と軽薄極まるセリフに、少女戦士の表情もますます呆れた物となる。
そんな少年から屈託のない笑みを向けられれば、不良店員の態度に青筋を立てていた店長も諦めた様にため息をつき、他のウェイトレスに注文の品を運ばせる。

「ふぅん、アシュベール、ね。おう、本当にちんこついてんのか確かめてみたくなる程度にはな。あたしはティカ。くくっ、もしかしたら男かもなぁ?」

相手が無害な子供だと思えばこその軽口を飛ばしつつ、伸ばした片手で彼のフードを取っ払う。
紫髪と共にぴょこんと飛び出た尖り耳には一瞬「お?」と眉根を上げるも、相手がエルフだろうと魔族だろうと差別意識を持たぬ小娘はあっさりとそれを流す。

「へぇ? ンな可愛いなりして鍛冶でもやってンのか? さっきも店やってるっつってたけども――――お、来た来た♪」

軽く言葉を交わすうち、水のグラスと共に2皿のホットサンドが運ばれてくる。
パンに挟まれているのはハムに卵にレタスにチーズ。
切断面からとろりと零れるチーズはそれなりに食欲を誘うビジュアルだが、味の方は良くも無く悪くもなくといった所。
高めの値段には到底見合わぬ代物なれど、眼前で遠慮なくそれを頬張る美少女ウェイトレスとの時間を加味したならば妥当と言えなくもないだろう。

アシュベール > 「やー。此処で同世代の男子とは遭遇しないからね~。
 遠くで少し過ごしてたから、ちょっと世間知らずなところもあるみたいでね。うへへ。」

呆れた様子を向けられても、その表情は緩んだまま。
実際、貧民地区には孤児やスラム街で過ごすものはいても、自分の経営する店にやってくることはないので、割とこれは事実。
―――怒る店員や客に対しては笑顔を向ける。割と処世術である。

「ティカだね~。宜しくね。
 皆はアッシュとか、アシュとかベルって呼ぶから、ティカも好きなように呼んでくれて構わないよ~?
 ……うへ。確認してみる?なんてね――? やー、実際両性の人がいるから、外見だけじゃその辺り判断しきれないからねぇ。」

彼女の軽口に、本当か嘘かはわからないが、その身に纏ったローブを揺らし。
「男」という言葉には、実際にそういう遭遇をしたことがある。と言わんばかりに、軽口を続ける。
こういった談話が出来るのも、ある意味彼女からしたら"マセてる"ことになるか。
―――耳に特に反応されなかったことに関しては、目の前の相手はそういうのを気にしない子なんだなぁ。とこっちもゆるく流し。

「魔導具。魔物素材を利用して、ポーションとか道具とか。それこそ武器を作ってるよ~。
 ギルドとかにも時々素材、納品してたりね~?……と、おお。いいね、いいね~?」

―――此処で此方も視線を水と、置かれたホットサンドに向けた。
シンプルイズベスト。特化したものはないが、できたてほやほやの料理を、美少女ウェイトレスと一緒に食べる。それは確かに値段相応だ。

「じゃ、いただきますっ。やー、朝から何も食べてないからおなかすいてたんだよね~。」

両手を合わせ、それっぽい行動をしてからホットサンドを手に取り、一口。熱々に蕩けたチーズとハムの歯応え。其処に茹でられた卵のぷりぷり加減とレタスのしゃきしゃき感。焼かれたパンのざっくり感。実に、良い。
小さな口ではかじり切れず、蕩けたチーズや卵の破片が口端についてしまっているが、実に美味しそうに食べており。

ティカ > のらりくらりと掴み所のない軽薄さは、たしかに個性ではあるのだろうけれどもティカからすれば『折角可愛い顔してンのに勿体ねぇなぁ』なんて感想を抱かざるを得ない物。
自分で言うのもなんだとは思うが異性の口からいきなり飛び出す『ちんこ』なんて発言にも照れるどころか驚く事さえせずあっさりと受け流すというのは、年相応の反応を期待していたティカからすれば残念に思えてしまう。
出会ったばかりの少年に対してそんな失礼な感想を抱きつつも、奢られたホットサンドはありがたく頬張る節操無し。

「へぇ、ちっけぇ癖に色々やってんだなぁ。 ――――お前、アレか? やっぱエルフとかで、実際の年齢は数百歳そーゆー奴?」

魔導具、ポーション、道具、武具。
どれを取っても子供が片手間に作れる様な代物ではないだろうに、貧民地区と言えども店まで構えているというのだから見た目相応とは思えない。
妙に老成した飄々たる態度も、こう見えてうん百歳なんて話であるなら納得も行く。
そんな少年でも食べる様子は年相応で、その所作や口端に食べかすを付ける様子は可愛らしく、ティカも思わず姉の様な笑みで口元を綻ばせた。
普段はむすっと唇を引き結んだ仏頂面ばかりを見せている不良店員の思いがけぬ表情には、客だけでなく他の店員までもが驚いた様な顔を見せた。
ちなみにティカとて食事の所作は褒められた物ではなく、大口を開けてかぶりついたパンの端からとろりと溢れたケチャップが、大胆に露出した豊乳に滴り落ちたりする。
それを恥ずかしげもなく指で拭い取って舐め取る際、ふにゅりと柔らかく柔乳は大層いやらしい。