2023/05/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」にオウルさんが現れました。
オウル > 平民地区の広場。
平民地区にいくつかある広場のうちのひとつ。
時間が時間だけあって人気なんてありゃしない。
そんな場所に少年が一人でベンチに座り欠伸を噛み締めていた。

本日は所属ギルドの仕事はなし、冒険者ギルドの仕事もなし、あー所属ギルドの方でまた飴玉を配布しておけと、仕事であって仕事でないような仕事を押し付けられていて、今膝に乗せているポーチの中には皮袋が有り、件の『飴玉』とダミー用の飴玉が入っている。

「……あーん………。」

ポーチに手を突っ込んで、中の皮袋に指先を突っ込み、ダミー用の飴玉を人差し指と中指で器用に挟むと、すぽっとポーチから抜いて、欠伸を噛み締めていた口を大きく入れると飴玉を口に放り込んだ。

件の『飴玉』は微中毒性のある媚『毒』入り、ダミーはレモン味の普通の飴玉、捕まりそうになったら見た目は同じダミーの飴玉を渡して誤魔化す為のモノ、なのでこうしてつまみ食いしても何の問題もなし。

コロコロと口の中で転がせば、舌には甘酸っぱい味が、口の中にはそのレモンの香りが広がる、大変美味しい。

オウル > 口の中に放り込んだ飴が溶けたタイミングで、ベンチから立ち上がると、両腕を伸ばして欠伸をしながら貧民地区に向けて歩く。

――数歩ほど歩いてから、膝に乗せていたと思っていたポーチが立ち上がったときに落ちたのに今更気がついて、あわててポーチを拾いにいく。

それから何事も無かったようにミスをごまかすように、きりっと表情を引き締めてから、再び貧民地区に向けて歩き出すのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」からオウルさんが去りました。